計算された項目の使用
ロードされた項目データへの修正または変換が必要な場合は多くあります。例えば、姓と名を連結して氏名 (フルネーム) にする場合、製品番号の一部を抽出する場合、データ形式を変換したり 2 つの数字を乗算する場合などです。
こうしたケースに対処するには、計算項目を追加します。計算項目は、数式を使用して項目の結果を定義します。数式内では関数、項目および演算子を使用できます。参照できる項目は、編集中のテーブル内にあるものに限られます。計算項目内で別の計算項目を参照することができます。
計算項目は、データ マネージャーのテーブル エディタで追加および編集します。
テーブルの編集の詳細については、「データ テーブルの編集」を参照してください。
計算項目を追加する
次の手順を実行します。
-
[項目を追加] をクリックし、[計算項目] を選択します。
[計算された項目を追加] するためのエディタが開きます。
- [名前] に計算項目の名前を入力します。
-
[数式] で計算項目の数式を定義します。これには 2 種類の方法があります。
-
([関数]) 、 ([項目])および ([演算]) リストを使用し、アイテムを選択して数式に挿入します。
選択したアイテムは、[数式] 内のカーソル位置に挿入されます。
-
[数式] に計算項目の数式を入力します。
入力中には推奨される関数および項目に関するアシスタンスと関数構文が提供されます。
計算された項目の結果の例は、[プレビュー] に表示されます。
-
-
[作成] をクリックして計算項目を作成し、計算項目エディタを閉じます。
計算項目を編集する
計算項目の名前は変更可能で、数式を編集することもできます。
次の手順を実行します。
-
項目名の横にあるドロップダウン メニューから [編集] を選択します。
[計算された項目を更新] するためのエディタが開きます。
- 必要に応じて [名前] にある計算項目の名前を編集します。
-
計算項目の数式を編集します。
-
[更新] をクリックして計算項目を更新し、計算項目エディタを閉じます。
計算項目数式で利用可能な関数
計算項目数式を作成する際、下記の関数を利用できます。これは、データ ロード スクリプト内にある数式のサブセットです。数式が複数のレコードからのデータの集計になることはなく、レコード間関数を使用してその他のレコードにあるデータを参照することもできません。
詳細については、「スクリプト式」を参照してください。
計算項目数式で利用可能な文字列関数
これらの関数は、テキスト文字列形式におけるデータの修正や抽出に使用できます。
関数 | 説明 |
---|---|
Capitalize | Capitalize()は、すべての単語の頭文字が大文字の文字列を返します。 |
Chr | Chr() は、指定された整数に対応する Unicode 文字を返します。 |
FindOneOf |
FindOneOf() は、文字列を検索して、指定された文字のセットのいずれかの文字が出現する位置を取得します。3 番目の引数に 1 よりも大きい値が指定されていない限り、指定された文字のセットのいずれかの文字が最初に出現した位置が返されます。出現しない場合は、0 が返されます。 |
Index | Index() は、文字列を検索して、指定されたサブストリングが n 回目に出現する開始位置を取得します。n の値は、オプションの 3 番目の引数で指定されます。省略されている場合は、1 になります。負の値が指定された場合は、文字列の末尾から検索を行います。文字列内での位置は、1 から順に番号が付けられます。 |
KeepChar |
KeepChar() は、最初の文字列である 'text' で構成される文字列から、2 番目の文字列である "keep_chars" に含まれない文字を除いて返します。 |
[Left ] | Left() は、入力文字列の最初の (一番左にある) 文字で構成される文字列を返します。ここで、文字数は 2 番目の引数により決定されます。 |
Len | Len() は、指定された文字列の長さを返します。 |
Lower | Lower() は、指定された文字列のすべての文字を小文字に変換します。 |
LTrim | LTrim() は、指定された文字列を先頭のスペースを削除して返します。 |
Mid | Mid() は、2 番目の引数 'start' で定義された文字の位置で始まり、3 番目の引数 'count' で定義された文字数を返す入力文字列の一部を返します。'count' が省略されている場合、入力文字列の残りが返されます。入力文字列の最初の文字には、1 が付けられます。 |
Ord | Ord() は、指定された文字列の最初の文字の Unicode コード ポイント番号を返します。 |
PurgeChar | PurgeChar() は、2 番目の引数 ('remove_chars') に表示されるものを除き、入力文字列 ('text') に含まれる文字で構成される文字列を返します。 |
Repeat | Repeat() は、指定された文字列を、2 番目の引数で指定された回数分繰り返した文字列を返します。 |
Replace | Replace() は、指定された文字列内に含まれる指定されたサブストリングすべてを別のサブストリングで置き換えた文字列を返します。この関数は非再帰関数で、左から右へ処理されます。 |
[Right ] |
Right() は、指定された文字列の末尾 (右端) から、2 番目の引数で指定された文字数の文字列を返します。 |
RTrim | RTrim() は、指定された文字列を末尾のスペースを削除して返します。 |
SubStringCount | SubStringCount()は、指定された文字列テキストに、指定されたサブストリングが出現する回数を返します。出現しない場合は、0 を返します。 |
TextBetween |
TextBetween() は、区切り文字として指定された文字間で行われる入力文字列でのテキストを返します。 |
Trim | Trim() は、指定された文字列を先頭と末尾のスペースを削除して返します。 |
Upper | Upper() は、数式のすべてのテキスト文字について、入力文字列のすべての文字を大文字に変換します。数字と記号は無視されます。 |
計算項目数式で利用可能な日付関数
Qlik Sense の日付および時刻関数は、日付と時間の値を転送、変換するために使用されます。
関数は、1899 年 12 月 30 日からの経過日数と等しい日時のシリアル値に基づいています。整数値は日付を表し、小数値はその日付の時刻を表します。
Qlik Sense は引数の数値を使用するため、日付や時刻として形式設定されていない場合でも、数値は引数として有効です。引数が文字列の場合など、数値ではない場合、Qlik Sense は、日付と時刻の環境変数に従って、その文字列の解釈を試みます。
引数で使用されている日付形式が、DateFormat システム変数で設定されている形式に対応していない場合、Qlik Sense は正しく解釈することができません。この問題を解決するには、設定を変更するか、変換関数を使用します。
詳細については、「DateFormat」を参照してください。
関数 | 説明 |
---|---|
addmonths | この関数は、startdate 後の n か月後の日付、またはn が負の場合には startdate の n か月前の日付を返します。 |
addyears | この関数は、startdate の n 年の日付、またはn が負の場合には startdate の n 年前の日付を返します。 |
age | age 関数は、date_of_birth に生まれた人の timestamp 時点での年齢 (満年齢) を返します。 |
converttolocaltime | UTC または GMT のタイムスタンプをデュアル値として現地時間に変換します。世界中の任意の都市、場所、タイム ゾーンを指定できます。 |
day |
この関数は、expression の小数部が標準的な数値の解釈に従って日付と判断される場合に、日付を表す整数を返します。 |
dayend | この関数は、time を含む日の最後のミリ秒のタイムスタンプに相当する値を返します。デフォルトの出力形式は、スクリプトに設定されている TimestampFormat です。 |
daylightsaving | UTC または GMT のタイムスタンプをデュアル値として現地時間に変換します。世界中の任意の都市、場所、タイム ゾーンを指定できます。 |
dayname | この関数は、time を含む日の最初のミリ秒のタイムスタンプに対応する数値を基底として、日付を表示する値を返します。 |
daynumberofquarter | UTC または GMT のタイムスタンプをデュアル値として現地時間に変換します。世界中の任意の都市、場所、タイム ゾーンを指定できます。 |
daynumberofyear | この関数は、タイムスタンプの年の日番号を計算します。計算は、年の初日の最初のミリ秒から行われますが、最初の月を補正することもできます。 |
daystart |
この関数は、time 引数に含まれる日の最初のミリ秒で、タイムスタンプに対応する値を返します。デフォルトの出力形式は、スクリプトに設定されている TimestampFormat です。 |
firstworkdate | firstworkdate 関数は、end_date までに no_of_workdays (月~金曜日) の日数に達するように、オプションで指定された休日を考慮した最遅開始日を返します。end_date および holiday は有効な日付またはタイムスタンプでなければなりません。 |
GMT | この関数は、現在の Greenwich Mean Time を返します。これは地域設定から導かれます。 |
hour | この関数は、expression の小数部が標準的な数値の解釈に従って時間と判断される場合に、時間を表す整数を返します。 |
inday | この関数は、base_timestamp を含む日に timestamp が含まれている場合、True を返します。 |
indaytotime | この関数は、timestamp が base_timestamp のミリ秒単位まで正確に base_timestamp を含む日の範囲内にある場合、True を返します。 |
inlunarweek | この関数は、timestamp が base_date を含む週周期の範囲内かどうかを判断します。Qlik Sense の旧暦の週は、1 月 1 日を週の初日として数えるよう定義され、1 年の最終週を除いて、各週は正確に 7 日構成となります。 |
inlunarweektodate | この関数は、timestamp が base_date の最後のミリ秒までの週周期の範囲内か確認します。Qlik Sense の旧暦の週は、1 月 1 日を週の初日として数えるよう定義され、1 年の最終週を除いて正確に 7 日構成となります。 |
inmonth | この関数は、timestamp が base_date を含む月にある場合、True を返します。 |
inmonths | この関数は、タイムスタンプが基準日と同じ月、隔月、四半期、4 か月、または半年に該当するかどうかを確認します。タイムスタンプがその前後の期間に該当するか確認することもできます。 |
inmonthstodate | この関数は、タイムスタンプが、base_date の最後のミリ秒までの月、2 か月、四半期、4 か月、半年のいずれかの期間の範囲内か確認します。タイムスタンプがその前後の期間に該当するか確認することもできます。 |
inmonthtodate | basedate の最後のミリ秒まで basedate を含む月に date がある場合に True を返します。 |
inquarter | この関数は、timestamp が base_date を含む四半期に含まれる場合、True を返します。 |
inquartertodate | この関数は、timestamp が base_date のミリ秒単位まで正確に base_date を含む四半期の範囲内にある場合、True を返します。 |
inweek | この関数は、timestamp が base_date を含む週にある場合、True を返します。 |
inweektodate | この関数は、timestamp が base_date のミリ秒単位まで正確に base_date を含む週の範囲内にある場合、True を返します。 |
inyear | この関数は、timestamp が base_date を含む年の範囲内にある場合、True を返します。 |
inyeartodate | この関数は、timestamp が base_date のミリ秒単位まで正確に base_date を含む年の範囲内にある場合、True を返します。 |
lastworkdate | lastworkdate 関数は、オプションで指定された holiday を考慮した上で、start_date に開始した場合に no_of_workdays (月~金曜日) の日数に達する最早終了日を返します。start_date と holiday は、有効な日付またはタイムスタンプでなければなりません。 |
localtime | この関数は、指定されたタイム ゾーンの現在の時刻のタイムスタンプを返します。 |
lunarweekend | この関数は、date を含む週周期の最終日の最後のミリ秒のタイムスタンプに相当する値を返します。Qlik Sense の旧暦の週は、1 月 1 日を週の初日として数えるよう定義され、1 年の最終週を除いて正確に 7 日構成となります。 |
lunarweekname | この関数は、date を含む週周期の初日の最初のミリ秒のタイムスタンプに対応する年と週周期番号を表示する表示値を返します。Qlik Sense の旧暦の週は、1 月 1 日を週の初日として数えるよう定義され、1 年の最終週を除いて正確に 7 日構成となります。 |
lunarweekstart | この関数は、date を含む週周期の初日の最初のミリ秒のタイムスタンプに相当する値を返します。Qlik Sense の旧暦の週は、1 月 1 日を週の初日として数えるよう定義され、1 年の最終週を除いて正確に 7 日構成となります。 |
makedate | この関数は、年 YYYY、月 MM、日 DD から算出された日付を返します。 |
maketime | この関数は、時間 hh、分 mm、秒 ss から算出された時間を返します。 |
makeweekdate | この関数は、年 、週番号、曜日 から算出された日付を返します。 |
minute | この関数は、expression の小数部が標準的な数値の解釈に従って時間と判断される場合に、分を表す整数を返します。 |
month | この関数は、環境変数 MonthNames および 1 から 12 までの整数で定義されている月名を持つデュアル値を返します。月は標準的な数値の解釈に従って、数式の日付の解釈により計算されます。 詳細については、「MonthNames」を参照してください。 |
monthend | この関数は、date を含む月の最終日の最後のミリ秒のタイムスタンプに相当する値を返します。デフォルトの出力形式は、スクリプトに設定されている DateFormat です。 |
monthname | この関数は、月の初日の最初のミリ秒のタイムスタンプに対応する基底の数値を持つ、月 (MonthNames スクリプト変数に従った書式) および年の表示値を返します。 詳細については、「MonthNames」を参照してください。 |
monthsend | この関数は、ベース日付を含む月、2 か月、四半期、4 か月、半年のいずれかの期間の最後のミリ秒のタイムスタンプに相当する値を返します。その前後の期間のタイムスタンプを取得することもできます。 |
monthsname | この関数は、期間の月の範囲 (MonthNames スクリプト変数に従った書式で表示) および年を表す表示値を返します。基底値は、ベース日付を含む月、2 か月、四半期、4 か月、半年のいずれかの期間の最初のミリ秒のタイムスタンプに相当する値です。 |
monthsstart | この関数は、ベース日付を含む月、2 か月、四半期、4 か月、半年のいずれかの期間の最初のミリ秒のタイムスタンプに相当する値を返します。その前後の期間のタイムスタンプを取得することもできます。既定の出力形式は、スクリプトに設定されている DateFormat です。 |
monthstart | この関数は、date を含む月の初日の最初のミリ秒のタイムスタンプに対応する値を返します。デフォルトの出力形式は、スクリプトに設定されている DateFormat です。 |
networkdays | networkdays 関数は、オプションで指定された holiday を考慮した上で、start_date と end_date の間の当日を含む作業日数 (月~金曜日) を返します。 |
now | この関数は、現在の時刻のタイムスタンプを返します。この関数は、TimeStamp システム変数形式の値を返します。既定の timer_mode 値は 1 です。 |
quarterend | この関数は、date を含む四半期の最後のミリ秒のタイムスタンプに相当する値を返します。デフォルトの出力形式は、スクリプトに設定されている DateFormat です。 |
quartername | この関数は、四半期の初日の最初のミリ秒のタイムスタンプに対応する値を基底として、四半期の月数 (MonthNames スクリプト変数に従った書式) および年の表示値を返します。 |
quarterstart | この関数は、date を含む四半期の最初のミリ秒のタイムスタンプに相当する値を返します。デフォルトの出力形式は、スクリプトに設定されている DateFormat です。 |
second | この関数は、expression の小数部が標準的な数値の解釈に従って時間と判断される場合に、秒を表す整数を返します。 |
timezone | この関数を使うと、Qlik エンジンが実行されているコンピュータで定義された通りのタイム ゾーンが返されます。 |
today | この関数は、現在の日付を返します。この関数は、DateFormat システム変数形式の値を返します。 |
UTC | 現在の Coordinated Universal Time を返します。 |
week | この関数は、ISO 8601 に従って、週番号を表す整数を返します。週番号は標準的な数値の解釈に従って、数式の日付の解釈により計算されます。 |
weekday | この関数は、以下を持つデュアル値を返します。 環境変数 DayNames で定義される日の名前。 曜日に相当する 0 から 6 までの整数。 |
weekend | この関数は、date を含む暦週の最終日の最後のミリ秒のタイムスタンプに相当する値を返します。デフォルトの出力形式は、スクリプトに設定されている DateFormat です。 |
weekname | この関数は、date を含む週の初日の最初のミリ秒のタイムスタンプに対応する数値を基底として、年と週番号を表示する値を返します。 |
weekstart | この関数は、date を含む暦週の初日の最初のミリ秒のタイムスタンプに対応する値を返します。デフォルトの出力形式は、スクリプトに設定されている DateFormat です。 |
weekyear | この関数は、環境変数に基づいた週番号が含まれる年を返します。週番号の範囲は、1 からおよそ 52 となります。 |
year | この関数は、expression が標準的な数値の解釈に従って日付と判断される場合に、年を表す整数を返します。 |
yearend | この関数は、date を含む年の最終日の最後のミリ秒のタイムスタンプに相当する値を返します。デフォルトの出力形式は、スクリプトに設定されている DateFormat です。 |
yearname | この関数は、date を含む年の初日の最初のミリ秒のタイムスタンプに対応する数値を基底として、4 桁の年の表示値を返します。 |
yearstart | この関数は、dateを含む年の最初の日の開始に対応するタイムスタンプを返します。デフォルトの出力形式は、スクリプトに設定されている DateFormat です。 |
yeartodate | この関数は、入力したタイムスタンプがスクリプトが最後にロードされた日付の年に該当するかどうかを算出し、該当する場合は True を返し、該当しない場合は False を返します。 |
計算項目数式で利用可能な形式設定関数および変換関数
書式設定関数は、入力式の数値を使用し、テキスト値に変換します。それに対して、変換関数は上記と正反対のことを行います。つまり、文字列式を取得し、それを数値として評価し、結果として返される数値の書式を指定します。どちらの場合においても、出力値はデュアル値 (テキスト値と数値) となります。
たとえば、Date 関数および Date# 関数における出力の差異を考慮します。
関数 | 出力 (テキスト値) | 出力 (数値) |
---|---|---|
Date#('20140831', 'YYYYMMDD') | 20140831 | 41882 |
Date(41882, 'YYYY.MM.DD') | 2014.08.31 | 41882 |
これらの関数は、書式が Qlik Sense の日付書式設定に対応していないため、日付として解釈されない日付項目がデータに含まれている場合に有用です。このケースでは、関数をネストするのに役立ちます。
Date(Date#(DateInput, 'YYYYMMDD'),'YYYY.MM.DD')
この場合、DateInput 項目は入力形式 YYYYMMDD に従って解釈され、指定の書式 (YYYY.MM.DD) で値を返します。
関数 | 説明 |
---|---|
Date | Date() は、データ ロード スクリプトのシステム変数またはオペレーティング システムの書式設定、または提供されている場合は書式文字列を使用して、数式を日付として書式設定します。 |
date_hash |
Date# は、2 番目の引数で指定されている書式で日付として、数式を評価します。 |
Dual |
Dual() は、数値と文字列を組み合わせて 1 つのレコードにし、そのレコードの数値表現をソートや計算に使用できるようする一方で、文字列値を表示に使用できるようにします。 |
Interval | Interval() は、データ ロード スクリプトのシステム変数またはオペレーティング システムの書式、または提供されている場合は書式文字列を使用して、数値を時間間隔として書式設定します。 |
interval_hash | Interval#() は、既定では、テキスト表現をオペレーティング システムの書式設定の時間間隔として評価します。ただし、2 番目の引数で書式が指定されている場合は、その書式の時間間隔として評価します。 |
Money | Money() は、データ ロード スクリプトのシステム変数またはオペレーティング システムの書式設定 (書式文字列が提供されている場合を除く)、およびオプションの小数点記号と千の桁区切りを使用して数式を数字で金額値として書式設定します。 |
money_hash |
Money#()は、形式の文字列がある場合を除き、ロード スクリプトまたはオペレーティング システムで設定された形式で、テキスト文字列を金額値に変換します。カスタムの小数点および桁区切り記号は、オプションのパラメータです。 |
Num | Num() は数値をフォーマットします。つまり、2 番目のパラメーターで指定された形式を使用して、入力の数値をテキストを表示するように変換します。2 番目のパラメーターを省略すると、データ ロード スクリプトで設定された 10 進数と 1000 進数の区切り文字が使用されます。カスタムの小数点および桁区切り記号は、オプションのパラメータです。 |
num_hash |
Num#() は、テキスト文字列を数値として解釈します。つまり、2 番目のパラメータで指定された形式を使用して、入力文字列を数値に変換します。2 番目のパラメーターを省略すると、データ ロード スクリプトで設定された 10 進数と 1000 進数の区切り文字が使用されます。カスタムの小数点および桁区切り記号は、オプションのパラメータです。 |
Text | Text() は、数値として解釈できる場合でも、数式をテキストとして処理します。 |
Time | Time() は、書式文字列が提供されている場合を除き、データ ロード スクリプトのシステム変数またはオペレーティング システムの時刻書式設定を使用して、数式を時刻値として書式設定します。 |
time_hash |
Time#() は、書式文字列が提供されている場合を除き、データ ロード スクリプトまたはオペレーティング システムの時刻書式設定で、数式を時刻値として評価します。 |
Timestamp | TimeStamp() は、書式文字列が提供されている場合を除き、データ ロード スクリプトのシステム変数またはオペレーティング システムのタイムスタンプ書式設定を使用して、数式を日付と時刻の値として書式設定します。 |
timestamp_hash | Timestamp#() は、書式文字列が提供されている場合を除き、データ ロード スクリプトまたはオペレーティング システムのタイムスタンプ書式設定で、数式を日付と時刻の値として評価します。 |
計算項目数式で利用可能な数値関数
数値関数を使用して数値を四捨五入します。
関数 | 説明 |
---|---|
ceil | Ceil()は、step (offset によりシフト) に最も近い倍数に数値を切り上げます。 |
div | Div() は、1 番目の引数を 2 番目の引数で割り算して得られる整数部分を返します。パラメータは両方とも実数として解釈されるため、整数である必要はありません。 |
even | Even() はTrue (-1) を返します。これは、integer_number が偶数の整数またはゼロの場合です。これが False (0) を返すのは integer_number が奇数の整数である場合で、NULL を返すのは integer_number が整数ではない場合です。 |
fabs | Fabs() は、x の絶対値を返します。結果は正の数値です。 |
fact | Fact() は、正の整数 x の階乗を返します。 |
floor |
Floor()は、step (offset によりシフト) に最も近い倍数に数値を切下げます。 |
fmod | fmod()は、1 番目の引数 (被除数) を 2 番目の引数 (除数) で割り算して得られる整数部分を返す、一般化モジュロ関数です。結果は実数です。引数は両方とも実数として解釈されるため、整数である必要はありません。 |
frac | Frac() は、x の小数部を返します。 |
mod | Mod() は、整数除算による負でない余りを返す、数学的モジュロ関数です。1 番目の引数 は被除数で、2 番目の引数は除数で、両方の引数とも整数でなければなりません。 |
odd | Odd() はTrue (-1) を返します。これは、integer_number が奇数の整数またはゼロの場合です。これが False (0) を返すのは integer_number が偶数の整数である場合で、NULL を返すのは integer_number が整数ではない場合です。 |
round |
Round() は、offset によりシフトされた step の最も近い倍数で切り上げた/切り下げた結果を返します。 |
sign | Sign() は、x が正の数か 0、あるいは負の数かによって 1、0、-1 を返します。 |
計算項目数式で利用可能な条件分岐関数
条件分岐関数を使用して条件を評価し、条件値に応じて異なる答えを返します。
関数 | 説明 |
---|---|
alt | alt 関数は、有効な数値表現を持つ最初のパラメータを返します。一致が見つからない場合は、最後のパラメータを返します。任意の数のパラメータを使用できます。 |
class | class 関数は、class の間隔に最初のパラメータを割り当てます。結果は dual 値であり、a<=x<bがテキスト値として含まれています (aとbはビンの上限と下限で、下限は数値で示されます)。 |
if | if 関数は、与えられた条件が True または False のどちらに評価されるかによって異なる値を返します。 |
match |
match 関数は、最初のパラメータを後続のすべてのパラメータと比較し、一致する数式の数値の位置を返します。比較では大文字と小文字が区別されます。 |
mixmatch | mixmatch 関数は、最初のパラメーターとそれに続くすべてのパラメーターを比較し、一致した数式の数値の場所を返します。比較では大文字と小文字は区別されず、日本語のひらがなとカタカナも区別されません。 |
pick | pick 関数は、リストの n 番目の数式を返します。 |
wildmatch | wildmatch 関数は、最初のパラメーターとそれに続くすべてのパラメーターを比較し、一致した数式の数を返します。比較文字列でワイルドカード文字 ( * および ?) を使用できます。 * は任意の文字のシーケンスと一致します。? は任意の 1 文字と一致します。比較では大文字と小文字は区別されず、日本語のひらがなとカタカナも区別されません。 |
計算された項目の数式で利用可能な NULL 関数
NULL 値を返すか、または削除するには、以下の関数を使用できます。
関数 | 説明 |
---|---|
Null |
Null 関数は、NULL 値を返します。 |
IsNull |
IsNull 関数は、数式の値が NULL かどうかを検定します。NULL の場合は -1 (True)、NULL でない場合は 0 (False) を返します。 |
計算された項目の数式で利用可能な数学関数
数学計算には以下の関数を使用できます。
計算された項目の数式で利用可能な指数関数と対数関数
指数計算と対数計算には以下の関数を使用できます。
関数 | 説明 |
---|---|
exp |
自然対数の底 e を底として使用する自然指数関数 e^x。結果は正の数値です。 |
log |
x の自然対数。関数は、x> 0 の場合にのみ定義されます。結果は数値で返されます。 |
log10 |
x の常用対数 (10 を底とする対数) です。関数は、x> 0 の場合にのみ定義されます。結果は数値で返されます。 |
pow |
x の y 乗を返します。結果は数値で返されます。 |
sqr |
x の 2 乗 (x の 2 のべき乗)。結果は数値で返されます。 |
sqrt |
x の平方根です。関数は、x >= 0 の場合にのみ定義されます。結果は正の数値です。 |
計算された項目の数式で利用可能な分布関数
統計分布の計算には以下の関数を使用できます。
関数 | 説明 |
---|---|
ChiDist |
ChiDist() は、 分布の片側確率を返します。カイ2 分布は、 カイ2 テストに関連付けられています。 |
ChiInv |
ChiInv() は、chi2 分布の片側確率の逆関数の値を返します。 |
FDist | FDist() は、F 分布の累計確率を返します。 |
FInv | FInv() は、F 分布の累計確率の逆関数を返します。 |
NormDist | NormDist() は、指定された平均と標準偏差について、累積正規分布を返します。例えば、mean = 0、standard_dev = 1 の場合は、標準正規分布の値が返されます。 |
NormInv | NormInv() は、指定された平均と標準偏差について、累積正規分布の逆関数分布を返します。 |
TDist | TDist() は、スチューデント t 分布における確率を返します。ここでの数値は t の計算値であり、この値に対して確率が計算されます。 |
TInv | TInv() は、スチューデント t 分布の t 値を確率と自由度の関数として返します。 |
計算された項目の数式で利用可能な地理空間関数
地理空間データの処理にはこの関数を使用できます。
関数 | 説明 |
---|---|
GeoMakePointGeoMakePoint |
GeoMakePoint() は、スクリプトとチャートの数式で緯度と経度を使ってポイントを作成してタグ付けします。 |
計算された項目の数式で利用可能な色関数
色プロパティの設定と評価には以下の関数を使用できます。
関数 | 説明 |
---|---|
ARGB |
ARGB()は、チャート オブジェクトのカラー プロパティを設定または評価する数式で使用されます。色は alpha のアルファ係数 (不透明度) を使用した、赤の要素 r、緑の要素 g、青の要素b によって定義されます。 |
HSL |
HSL()は、チャート オブジェクトのカラー プロパティを設定、または評価する数式で使用されます。色は、hue、saturation、luminosityの 0~1 の値で定義されます。 |
RGB | RGB() は、赤の成コンポーネント r、緑のコンポーネント g、青のコンポーネント b の 3 つのパラメータで定義された色のカラー コードに対応する整数を返します。これらのコンポーネントは、0〜255 の整数値である必要があります。この関数を数式で使用して、チャート オブジェクトのカラー プロパティを設定または評価できます。 |
計算された項目の数式で利用可能な論理関数
論理演算の処理には以下の関数を使用できます。
関数 | 説明 |
---|---|
IsNum |
数式を数値として解釈できる場合は -1 (True)、それ以外の場合は 0 (False) を返します。 |
IsText |
数式にテキスト表現がある場合は -1 (True)、それ以外の場合は 0 (False) を返します。 |
計算された項目の数式で利用可能なシステム関数
システム、デバイス、 Qlik Sense アプリのプロパティにアクセスするには、以下の関数を使用できます。
関数 | 説明 |
---|---|
OSusersystem-functions |
この関数は、現在接続しているユーザーの名前を含む文字列を返します。 これは、データ ロード スクリプトおよびチャート式の両方で使用できます。 |
ReloadTime |
この関数は、最後にデータ ロードを実行したときのタイムスタンプを返します。 これは、データ ロード スクリプトおよびチャート式の両方で使用できます。 |