NULL - スクリプトおよびチャート関数
Null 関数は、null 値を返します。
構文:
Null( )
戻り値データ型: NULL
例 | 結果 |
---|---|
If(Product = 'A', Null(),Sum(Sales)) | この数式は、Product A に対して NULL を返し、それ以外の場合は製品の売上合計を返します。 |
例 - Null の基本
概要
シンプルなデータセットを使用して、Null 関数のさまざまな使用方法を説明します。
データ ロード エディターを開き、以下のロード スクリプトを新しいタブに追加します。
ロード スクリプトには次が含まれています。
「Example」というデータ テーブルにロードされるデータセット。
データ テーブル内の次の項目:
ID
Value
ロード スクリプト
Example:
LOAD * Inline
[ID, Value
0,
1,NULL
2,-
3,378];
結果
データをロードしてシートを開きます。新しいテーブルを作成し、これらの項目を軸として追加します:
ID
Value
次の計算軸を作成します。
=If(len(trim(Value))= 0 or Value='NULL' or Value='-', Null(), Value )、Value 項目に、値なし、ダッシュ (-) 文字、または NULL 値のいずれかが含まれている場合は NULL を返し、それ以外の場合は値を返します。
=If(IsNull(If(len(trim(Value))= 0 or Value='NULL' or Value='-', Null(), Value )), 'T', 'F')、Value 項目に NULL 値が含まれているかどうかに応じて、値 T (true) または F (false) を返します。
ID | Value | If(len(trim(Value))= 0 or Value='NULL' or Value='-', Null(), Value ) | If(IsNull(If(len(trim(Value))= 0 or Value='NULL' or Value='-', Null(), Value )), 'T', 'F') |
---|---|---|---|
0 | - | T | |
1 | NULL | - | T |
2 | - | - | T |
3 | 378 | 378 | F |
Value 列には、データセットに入力されたデータが表示されます。最初のメジャー (列 3) は、Null 関数を使用して、IF ステートメントの条件 len(trim(Value))= 0 or Value='NULL' or Value='-' を満たす値に対して NULL を返します。たとえば、最初の 3 行は要件を満たし、NULL を返しました。最後の行は、入力された値の 378 を返します。
2 番目のメジャー (列 4) は、列 3 の値を取得し、NULL の場合は T、NULL でない場合は F を返します。結果は、最初の 3 行が NULL 値であることを示しています。
この例では、4 行のインライン テーブルがロードされます。最初の 3 行の Value 列には何も含まれていないか、ダッシュ - または NULL というテキストが含まれています。これらの値を実際の NULL 値表現に変換します。
真ん中の先行する LOAD は、Null 関数を使用して変換を実行します。
1 つ目の先行する LOAD は、値が NULL かどうかをチェックする項目を追加しています。この例では、この項目は、見る人にわかりやすくするためにのみ追加されています。
NullsDetectedAndConverted:
LOAD *,
If(IsNull(ValueNullConv), 'T', 'F') as IsItNull;
LOAD *,
If(len(trim(Value))= 0 or Value='NULL' or Value='-', Null(), Value ) as ValueNullConv;
LOAD * Inline
[ID, Value
0,
1,NULL
2,-
3, 386];
結果の表を以下に示します。ValueNullConv 列では、NULL 値が - で表されています。
ID | Value | ValueNullConv | IsItNull |
---|---|---|---|
0 | - | T | |
1 | NULL | - | T |
2 | - | - | T |
3 | 386 | 386 | F |
例 - Null を使用して値を除外する
概要
売上データを分析して、総売上高と Product A に関連しない売上を決定します。
データ ロード エディターを開き、以下のロード スクリプトを新しいタブに追加します。
ロード スクリプトには次が含まれています。
「Example」というデータ テーブルにロードされるデータセット。
データ テーブル内の次の項目:
Product
Sales
ロード スクリプト
Example:
LOAD * Inline [
Product, Sales
A, 100
B, 150
C, 200
D, 250
];
結果
データをロードしてシートを開きます。新しいテーブルを作成し、この項目を軸として追加します:
Product
次のメジャーを作成します:
=Sum(Sales)、総売上を計算します。
=If(Product = 'A', Null(),Sum(Sales))、Product が A ではない合計売上を計算します。
Product | Sum(Sales) | If(Product = 'A', Null(),Sum(Sales)) |
---|---|---|
A | 100 | - |
B | 150 | 150 |
C | 200 | 200 |
D | 250 | 250 |
この例では、Null 関数を使用して合計売上を計算し、特定の製品の売上を除外して値を NULL に設定する簡単な方法を示します。たとえば、2 番目のメジャーでは、Product A のすべての値が NULL を返して除外されました。