日付および時刻項目
アプリで日付またはタイムスタンプ情報を含む項目を使用する場合、日付の関連属性の数値 (年や週など) を自動取得項目として定義して、ビジュアライゼーションで使用できます。
[データ マネージャー] での日付項目の作成
[データ マネージャー] でデータ プロファイリングを有効にして [データの追加] を利用してデータ モデルを構築した場合、または [データ マネージャー] で [データのロード] をクリックした場合は、日付項目は日付またはタイムスタンプと見なされる全データ項目に対して自動的に作成されます。
情報メモ
[データ マネージャー] で作成した日付項目は自動的に autoCalendar に追加されます。
詳細については、「データ マネージャーを使用したデータのロードと管理」を参照してください。
日付またはタイムスタンプ項目が自動認識されない場合は、[データ マネージャー] のテーブル エディタで入力形式を編集できます。また、ビジュアライゼーションで使用する表示形式も設定可能です。
詳細については、「 項目の種類を変更する」を参照してください。
自動的に認識される日付と時刻の項目について
日付およびタイムスタンプの項目は、システムのロケール設定に従って自動的に認識されます。また、次の書式も認識されます。
- M/D/YYYY h:mm
- D/M/YYYY h:mm TT
- M/D/YYYY
- D/MM/YYYY
- YYYYMMDD
- YYYYMMDDhhmmss
- YYYYMMDDhhmmss.fff
- YYYYMMDDhhmmssK
- YYYY-MM-DD
- YYYY-MM-DDThh:mm:ss
- YYYY-MM-DD-Thh:mm:ss.fff
- YYYY-MM-DD-Thh:mm:ssK
日付と時刻の書式
書式指定子 |
説明 |
YYYY
|
年 |
M, MM
|
月 |
D, DD
|
日 |
hh
|
時間 |
mm
|
分 |
ss
|
秒 |
fff
|
ミリ秒 |
TT
|
AM または PM |
K
|
タイムゾーン |
T
|
日付と時刻の間の仕切りT は他の文字には置き換えられません。 |
データ ロード スクリプトでの日付および時刻項目の作成
データ ロード エディター を使ってデータ モデルを構築する場合、データ ロード スクリプト内に派生する項目を定義するためのカレンダー テンプレートを作成する必要があります。この自動取得の日付・時刻項目は、スクリプトが実行されデータがリロードされるときに、生成されます。
詳細については、「派生項目」を参照してください。
アプリでの日付および時刻項目の使用
ビジュアライゼーションの日付および時刻項目
アセット パネルの [項目] タブにある日付およびタイムスタンプ項目にはすべて のマークが付いており、拡張可能となっています。ここでは、生成された日付および時刻属性を利用できます。これらは他のデータ項目と同じようにビジュアライゼーションで使用できます。
軸の日付および時刻項目
日付および時刻項目は、軸の作成時にも使用可能で、生成元の項目の下にリストされています。
数式の日付および時刻項目
日付および時刻項目は、メジャーの作成時など、あらゆる数式で使用できます。日付および時刻項目の名前は、
[項目名].autoCalendar.[日付および時刻項目] に基づき決定されます。
- [項目名] は、日付および時刻項目を生成する際に使用したデータ項目名です。
- [日付および時刻項目] は、使用する日付および時刻項目 (Year など) です。
Date.autoCalendar.Year
カレンダー メジャーの日付および時刻項目
カレンダー メジャーでは、autoCalendar で作成した日付および時刻項目を使用します。各日付および時刻項目は、データが過去の日付期間の範囲に入るかどうか、または現在の日付に対する定義済み相対位置の範囲に日付が含まれるかどうかを判別する set 分析数式によって計算されます。これらの日付および時刻項目の値は相対的であり、現在の日付に基づいて結果が返されます。これらの項目は、カレンダー メジャーに依存することなく使用できます。
カレンダー項目の日付および時刻項目の書式設定は次のとおりです。
[項目名].autoCalendar.[日付および時刻項目]={[値]}
- [項目名] は、日付および時刻項目を生成する際に使用した日付項目名です。
- [日付および時刻項目] は、使用した日付および時刻項目の名前 (InYTD など) です。
- [値] は日付および時刻項目の set 分析数式の値で、この値により含められる日付が決まります。
Date.autoCalendar.YearsAgo={1}
以下に、サンプル値が指定された使用可能な日付および時刻項目を示します。
この日付および時刻項目により、日付が過去 1 年間の範囲内か、または過去 1 年間の範囲外かが決まります。
InYTD
例 |
結果 |
Date.autoCalendar.InYTD={0}
|
過去 1 年間の時間範囲に含まれるすべての日付が返されます。
たとえば、現在の日付が年間の 54 日目であった場合は、日付項目内のすべての年について最初の 54 日間の範囲に入る日付が含められます。
|
Date.autoCalendar.InYTD={1}
|
過去 1 年間の時間範囲外のすべての日付が返されます。
たとえば、現在の日付が年間の 54 日目であった場合は、日付項目内のすべての年について最初の 54 日間より後の日付が含められます。
|
この日付および時刻項目により、日付が現在の日付に対して相対的な特定の年に含まれるかどうかが決まります。
YearsAgo
例 |
結果 |
Date.autoCalendar.YearsAgo={0}
|
当年のすべての日付が返されます。 |
Date.autoCalendar.YearsAgo={1}
|
昨年のすべての日付が返されます。 |
Date.autoCalendar.YearsAgo={8}
|
8 年前の年のすべての日付が返されます。 |
この日付および時刻項目により、現在の日付に対して相対的に日付が過去 1 四半期間の範囲内か、または過去 1 四半期間の範囲外かが決まります。
InQTD
例 |
結果 |
Date.autoCalendar.InQTD={0}
|
過去 1 四半期間の範囲に含まれる、すべての四半期のすべての日付が返されます。
たとえば、現在の日付が第 1 四半期の 14 日目であった場合は、日付項目内のすべての四半期について最初の 14 日間以内の日付が含められます。
|
Date.autoCalendar.InQTD={1}
|
現在の四半期の範囲外になっているすべての四半期のすべての日付が返されます。
たとえば、現在の日付が第 1 四半期の 14 日目であった場合は、日付項目内のすべての四半期について、最初の 14 日間より後のすべての日付が含められます。
|
この日付および時刻項目により、日付が現在の日付に対して相対的な特定の四半期に含まれるかどうかが決まります。
QuartersAgo
例 |
結果 |
Date.autoCalendar.QuartersAgo={0}
|
現在の四半期のすべての日付が返されます。 |
Date.autoCalendar.QuartersAgo={1}
|
最後の四半期のすべての日付が返されます。 |
Date.autoCalendar.QuartersAgo={8}
|
8 四半期前の四半期のすべての日付が返されます。 |
この日付および時刻項目により、日付が現在の日付に対して相対的な特定の四半期に含まれるかどうかが決まります。
QuarterRelNo
例 |
結果 |
Date.autoCalendar.QuarterRelNo={0}
|
現在の四半期の各インスタンスのすべての日付が返されます。
たとえば、現在の日付が第 4 四半期であった場合、日付項目内の各第 4 四半期に含まれるすべての日付が含められます。
|
Date.autoCalendar.QuarterRelNo={3}
|
現在の四半期から 2 四半期前の四半期の各インスタンスのすべての日付が返されます。
たとえば、現在の日付が第 4 四半期内である場合、日付項目内の各第 1 四半期に含まれるすべての日付が含められます
|
この日付および時刻項目により、現在の日付に対して相対的に日付が過去 1 か月間の範囲内か、または過去 1 か月間の範囲外かが決まります。
InMTD
例 |
結果 |
Date.autoCalendar.InMTD={0}
|
現在の 1 か月間の範囲に含まれるすべての月のすべての日付が返されます。
たとえば、日付が 2016 年 11 月 15 日であった場合は、日付項目内のすべての月について最初の 15 日間の日付が含められます。
|
Date.autoCalendar.InMTD={1}
|
現在の 1 か月間の範囲に含まれるすべての月のすべての日付が返されます。
たとえば、日付が 2016 年 11 月 15 日であった場合は、日付項目内のすべての月について最初の 15 日間より後の月末までの日付が含められます。
|
この日付および時刻項目により、日付が現在の日付に対して相対的な特定の月に含まれるかどうかが決まります。
MonthsAgo
例 |
結果 |
Date.autoCalendar.MonthAgo={0}
|
当月のすべての日付が返されます。 |
Date.autoCalendar.MonthAgo={1}
|
先月のすべての日付が返されます。 |
Date.autoCalendar.MonthAgo={8}
|
8 か月前のすべての日付が返されます。 |
この日付および時刻項目により、日付が現在の日付に対して相対的な特定の月に含まれるかどうかが決まります。
MonthRelNo
例 |
結果 |
Date.autoCalendar.MonthRelNo={0}
|
当月の各インスタンスのすべての日付が返されます。
たとえば、現在月が 6 月であった場合は、日付項目内の 6 月のすべてのインスタンスのすべての日付が含められます。
|
Date.autoCalendar.MonthRelNo={1}
|
前月の各インスタンスのすべての日付が返されます。
たとえば、現在月が 6 月であった場合は、日付項目内の 5 月のすべてのインスタンスのすべての日付が含められます。
|
この日付および時刻項目により、現在の日付に対して相対的に日付が過去 1 週間の範囲内か、または過去 1 週間の範囲外かが決まります。
InWTD
例 |
結果 |
Date.autoCalendar.InWTD={0}
|
現在の 1 週間の範囲に含まれる、すべての週のすべての日付が返されます。
たとえば、現在の日付が週の 3 日目であった場合は、日付項目内のすべての週について、最初の 3 日間の範囲に入る日付が含められます。
|
Date.autoCalendar.InWTD={1}
|
現在の 1 週間の範囲外になるすべての週のすべての日付が返されます。
たとえば、現在の日付が週の 3 日目であった場合は、日付項目内のすべての週について、最後の 4 日間の範囲に入る日付が含められます。
|
この日付および時刻項目により、日付が現在の週に対して相対的な特定の週に含まれるかどうかが決まります。
WeeksAgo
例 |
結果 |
Date.autoCalendar.WeeksAgo={0}
|
現在の週のすべての日付が返されます。 |
Date.autoCalendar.WeeksAgo={8}
|
8 週前の週のすべての日付が返されます。 |
この日付および時刻項目により、日付が現在の日付に対して相対的な特定の週に含まれるかどうかが決まります。
WeekRelNo
例 |
結果 |
Date.autoCalendar.WeekRelNo={0}
|
現在の週の各インスタンスのすべての日付が返されます。
たとえば、現在の週が年間の第 2 週目であった場合は、日付項目内のすべての年について、第 2 週目の日付が含められます。
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Date.autoCalendar.WeekRelNo={1}
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前週の各インスタンスのすべての日付が返されます。
たとえば、現在の週が年間の第 2 週目であった場合は、日付項目内のすべての年について、第 1 週目の日付が含められます。
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