データの削減
Qlik Sense では、アプリにロードするデータの量を削減するためのさまざまな方法を用意しています。たとえば、ファイルまたはデータ接続から取得するデータをフィルター処理できます。
ロード スクリプトで直接データを削減することもできます。
次の手順を実行します。
- Scripting Tutorial アプリでデータ ロード エディターを開きます。
- [データのロード] をクリックします。
- データ ロード エディターで、[Sales] タブをクリックします。
- この行の最後にあるセミコロンを削除します。
- 次の行をロード スクリプトの最後に追加します。
- [データのロード] をクリックします。
- アプリ内のテーブルにデータを追加すると、作成した条件に適合するデータのみがロードされたことを確認できます。
- これで、この例を完了しました。Where ステートメントをコメント アウトしてください。最初の LOAD ステートメントの最後にセミコロンを追加することを忘れないでください。
これまでに記述したロード スクリプトに基づき、Qlik Sense は 65,534 行を Sales.xlsx データ ファイルから Table1 にロードします。ここで Sales data は、元の Sales.xlsx ファイル内の、テーブルが存在するタブの名前です。
データ ロード進捗状況ウィンドウ

Where Sales > 100.00 and Date("Invoice Date") >= '01/01/2013';
これは、売上が $100.00 を超えているデータのみをロードするよう Qlik Sense に指示しています。また、Date 関数も使用して、日付が 2013 年 1 月 1 日以降のデータのみをロードしています。
これで、スクリプトは次のようになります。
ロードするデータの量を削減するスクリプトが表示されたロード スクリプト ウィンドウ

更新したロード スクリプトに基づき、Qlik Sense によって Sales.xlsx データ ファイルからロードされる行が減少しました。
データのロード量が削減されたデータ ロード進捗状況ウィンドウ

Bill Date および Sales 項目を含むテーブル

軸としてSales 項目を追加した点に注意してください。これは、Sales 値を個別に表示するためです。Sales をメジャーとして追加していたら、この値は日付ごとに集計されたはずです。
通常、Sales はメジャーとして追加します。メジャーを使用すると、列に数値書式を適用することで、値を通貨 (ドルなど) として表示するオプションを使用できます。
Sales メジャーに適用された数値書式

ただし、Sales を軸として使用しているため、別のアプローチが必要です。この場合、チャートの数式を使用します。このチュートリアルではチャート関数について詳しく説明しませんが、よい機会なので簡単な例を紹介します。
Sales を軸として使用すると、上のテーブルのように値は数値として表示されます。
これを修正するには、[fx] をクリックしてチャートの数式エディタの Sales 項目を開き、Money 関数を使用します。
数式エディタを開く

数式エディタで次のように入力します。
=Money( Sales )
数式エディタ

項目内の値が通貨単位で表示されます。これらの単位 (この例ではドル) は、ロード スクリプトの Main セクションで指定されます。
Bill Date および Sales 項目を含むテーブル。今回は Sales がドル単位で表示されている

これで、スクリプトは次のようになります。
Where ステートメントをコメント アウトしたロード スクリプト ウィンドウ
