Dimensionality - チャート関数

Dimensionality() 現在の行の軸の数を返します。ピボットテーブルの場合、この関数は、集計以外の内容 (部分合計または折りたたまれた集計を含まない) を含む軸列の合計数を返します。

構文:

Dimensionality ( )

戻り値データ型：整数

制限事項:

この関数は、チャートでのみ使用できます。ピボットテーブル以外のすべてのチャートタイプの場合は、合計行を除くすべての行の軸の数を返します。合計行の場合は 0 を返します。

チャートの式いずれかにこのチャート関数が使用されている場合、チャートの y 値のソート、またはテーブルの式列ごとのソートは許可されません。よって、これらのソート機能は自動的に無効になります。ビジュアライゼーションまたはテーブルでこのチャート関数を使用すると、ビジュアライゼーションのソートは、レコード間の関数に対するソートされた入力の状態に戻ります。

例: Dimensionality を使用したチャートの数式

概要

ピボットテーブルで Dimensionality 関数をチャートの数式として使用し、集計されていないデータがある行の軸の数に応じて異なるセルの書式設定を適用します。この例では、指定された条件に一致するテーブルセルに背景色を適用します。

データロードエディターを開き、以下のロードスクリプトを新しいセクションに追加します。

ロードスクリプトには次が含まれています:

「Example」というデータテーブルにロードされるデータセット。
データテーブル内の次の項目:
- Country
- Product
- Sales
- Budget

ロードスクリプト

Example:
Load * inline [
Country, Product, Sales, Budget
Sweden, AA, 100000, 50000
Germany, AA, 125000, 175000
Canada, AA, 105000, 98000
Norway, AA, 74850, 68500
Ireland, AA, 49000, 48000
Sweden, BB, 98000, 99000
Germany, BB, 115000, 175000
Norway,BB,71850,68500
Ireland,BB,31000,48000
] (delimiter is ',');

インラインロードの使用の詳細については、インラインロードを使用したデータのロード を参照してください。

結果

データをロードしてシートを開きます。新しいピボットテーブルを作成し、次の項目を行の軸として追加します。

Country
Product

次のメジャーを作成します:

=Sum(Sales)、Sales 値の合計を計算します。
=Sum(Budget)、Budget 値の合計を計算します。
=Dimensionality()、現在の行の軸の数を返します。

Sum(Sales) メジャーの [プロパティ] パネルで、 [背景色数式] として次の数式を入力します。

=If(Dimensionality()=1 and Sum(Sales)<Sum(Budget),RGB(255,156,156),
  If(Dimensionality()=2 and Sum(Sales)<Sum(Budget),RGB(178,29,29)
  )
 )

背景色数式の出力は、適用可能な条件が満たされた場合に、薄い赤または濃い赤のセル背景をテーブルセルに適用します。

行の軸の結果を表示するピボットテーブル:Country、 Product
Country
Product
	Sum(Sales)	Sum(Budget)	Dimensionality()
(+) Canada	105000	98000	1
(-) Germany	240000	350000	1
AA	125000	175000	2
BB	115000	175000	2
(+) Ireland	80000	96000	1
(+) Norway	146700	137000	1
(+) Sweden	198000	149000	1

最初の行の軸 (Country) が表示されると、 Dimensionality 関数は 1 を返します。Germany などの行の軸を展開して 2 番目の行の軸 (Product) を表示すると、関数は 2 を返します。

メジャー Sum(Sales) の背景色の数式は、軸と売上に基づいて計算を実行し、さまざまな結果を強調表示します。軸が 1 の場合、Sum(Sales) が Sum(Budget) より小さい Country は薄い赤色で表示されます (この例では、Germany と Ireland)。軸が 2 の場合、Sum(Sales) が Sum(Budget) より小さい Product は濃い赤色で表示されます (この例では、AA、BB、Germany)。

例 - Dimensionality のシナリオ

概要

この例では、Dimensionality 関数を使用してレポートに詳細を適用し、一部の軸のテーブルセルを強調表示します。

データロードエディターを開き、以下のロードスクリプトを新しいセクションに追加します。

ロードスクリプトには次が含まれています:

「Example」というデータテーブルにロードされるデータセット。
データテーブル内の次の項目:
- Region
- SalesProduct
- Year
- SalesValue
- Quantity
- Product

ロードスクリプト

Example:
LOAD * INLINE [
Region, SalesProduct, Year, SalesValue, Quantity, Profit
North, Laptop, 2023, 20000, 15, 4000
North, Mobile, 2023, 15000, 25, 3000
North, Laptop, 2022, 18000, 20, 3500
North, Mobile, 2022, 14000, 22, 2800
South, Laptop, 2023, 22000, 18, 4500
South, Mobile, 2023, 16000, 27, 3200
South, Laptop, 2022, 19000, 19, 3800
South, Mobile, 2022, 15000, 23, 3100
East, Laptop, 2023, 21000, 16, 4200
East, Mobile, 2023, 15500, 24, 3100
East, Laptop, 2022, 18500, 18, 3900
East, Mobile, 2022, 14500, 21, 2950
West, Laptop, 2023, 23000, 17, 4700
West, Mobile, 2023, 16500, 26, 3300
West, Laptop, 2022, 19500, 20, 4000
West, Mobile, 2022, 15500, 24, 3100
North, Tablet, 2023, 12000, 10, 2500
South, Tablet, 2023, 13000, 12, 2700
East, Tablet, 2023, 12500, 11, 2600
West, Tablet, 2023, 13500, 13, 2800
];

結果

データをロードしてシートを開きます。新しいピボットテーブルを作成し、次の項目を行の軸として追加します。

Year
SalesProduct
Region

次のメジャーを作成します:

=If(Dimensionality()=1, 'Total', 'Detail')、Total と Detail のどちらの行かを表します。
=If(Dimensionality()=3, 'Region-Level', If(Dimensionality()=2, 'Product-Level', 'Summary-Level'))、表示されている軸のレベルを示します。
=Sum(SalesValue)、売上の合計を計算します。

Sum(SalesValue) メジャーの [プロパティ] パネルで、 [背景色数式] として次の数式を入力します。

=If(Dimensionality()=1, LightGray())

背景色数式の出力は、軸が 1 の場合に、テーブルセルに薄いグレーのセル背景を適用します。

行の軸の結果を表示するピボットテーブル: Country、 Product
Year
SalesProduct
Region
	If(Dimensionality()=1, 'Total', 'Detail')	If(Dimensionality()=3, 'Region-Level', If(Dimensionality()=2, 'Product-Level', 'Summary-Level'))	Sum(SalesValue)
(+) 2022	合計	Summary-Level	134000
(-) 2023	合計	Summary-Level	200000
(-)Laptop	詳細	Product-Level	86000
East	詳細	Region-Level	21000
North	詳細	Region-Level	20000
South	詳細	Region-Level	22000
West	詳細	Region-Level	23000
(-) Mobile	詳細	Product-Level	63000
(-) Tablet	詳細	Product-Level	51000

Dimensionality 関数を使用してレポートの詳細を強化し、最上位レベルの行の軸をすべて強調表示する方法を確認できます。

このページは役に立ちましたか?

このページまたはコンテンツに、タイポ、ステップの省略、技術的エラーなどの問題が見つかった場合は、お知らせください。改善に役立たせていただきます。

こちらにフィードバックをお寄せください