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tHDFSPropertiesの標準プロパティ

これらのプロパティは、標準ジョブのフレームワークで実行されているtHDFSPropertiesを設定するために使われます。

標準tHDFSPropertiesコンポーネントは、ビッグデータファミリーとファイルファミリーに属しています。

このフレームワーク内のコンポーネントは、ビッグデータ対応のTalend 製品すべて、およびTalend Data Fabricで利用できます。

基本設定

[Property type] (プロパティタイプ)

[Built-in] (組み込み)[Repository] (リポジトリー)のいずれかです。

[Built-in] (組み込み): 一元的に保存されるプロパティデータはありません。

[Repository] (リポジトリー): プロパティが保管されるリポジトリーファイルを選択します。後続フィールドは、取得されたデータを使用して自動的に入力されます。

[Use an existing connection] (既存の接続を使用)

このチェックボックスをオンにして、[Component List] (コンポーネントリスト)で、定義済みの接続詳細を再利用するHDFS接続コンポーネントをクリックします。

ジョブに親ジョブと子ジョブが含まれている場合、[Component List] (コンポーネントリスト)には同じジョブレベルの接続コンポーネントのみが表示されます。

[Distribution] (ディストリビューション)

ドロップダウンリストから、使用するクラスターを選択します。リストのオプションは使用するコンポーネントによって異なります。これらのオプションの中でも、以下のオプションを使用するには特定の設定が必要です。
  • この[Distribution] (ディストリビューション)ドロップダウンリストに[Microsoft HD Insight]オプションが表示されている場合は、Microsoft HD Insightクラスターを利用できます。この場合、表示されているエリアでクラスターのHD Insightクラスター、Windows Azure Storageサービスへの接続を設定する必要があります。これらのパラメーターの詳細は、Talend Help Center (https://help.talend.com (英語のみ))で接続の手動の設定について検索してください。

  • Amazon EMRを選択している場合、Amazon EMRの開始方法は、Talend Help Center (https://help.talend.com (英語のみ))をご覧ください。

  • [Custom] (カスタム)オプションを使用すれば、リストにあるディストリビューションのものとは異なるクラスター、つまり、 Talend で正式にサポートされていないクラスターに接続できます。

  1. [Import from existing version] (既存のバージョンからインポート)を選択すると、正式にサポートされているディストリビューションをベースとしてインポートしてから、ベースディストリビューションで提供されていない他の必要なjarファイルを追加できます。

  2. [Import from zip] (zipからインポート)を選択すると、使用するカスタムディストリビューションの設定zipファイルをインポートできます。zipファイルには、Hadoopの各種エレメントのライブラリーおよびこれらのライブラリーのインデックスファイルが含まれている必要があります。

    Talend はカスタムバージョンを公式にサポートしていません。 Talend とそのコミュニティでは、Studioからカスタムバージョンに接続するための方法を紹介していますが、Hadoopのディストリビューションとバージョンの種類は幅広いため、選択したバージョンの設定がスムーズに機能するかどうかは保証できません。そのような接続のセットアップは、Hadoopについてどんな問題でもご自身で対処できる十分な経験をお持ちの場合のみ行ってください。

    情報メモ注:

    カスタムディストリビューションとこのコンポーネント間で作成する接続に関わるjarファイルがインポートされるように、このダイアログボックスのアクティブなチェックボックスをオフにしないでください。

    カスタムディストリビューションの接続方法、および接続の共有方法のステップ例は、Hortonworksをご覧ください。

[Version] (バージョン)

使用しているHadoopのディストリビューションのバージョンを選択します。使用可能なオプションは、使用しているコンポーネントによって異なります。

[Scheme] (スキーム) [Scheme] (スキーム)ドロップダウンリストから、使用するファイルシステムのURIスキームを選択します。このスキームは
  • HDFS
  • WebHDFSである場合があります。WebHDFS with SSLはまだサポートされていません。
  • ADLS サポート対象はAzure Data Lake Storage Gen1のみです。

このリストにあるスキームは、使用しているディストリビューションによって異なります。また、特定のディストリビューションでこのリストに表示されるスキームのみが、Talendによって正式にサポートされています。

スキームを選択すると、WebHDFS用のwebhdfs://localhost:50070/などの対応する構文が、クラスターのNameNodeロケーションのフィールドに表示されます。

ADLSを選択した場合、定義の必要な接続パラメーターは以下のとおりです。
  • [Client ID] (クライアントID)フィールドと[Client key] (クライアントキー)フィールドに、開発中である現行のジョブがAzure Data Lake Storageへのアクセスに使うアプリケーションを登録する際に生成された認証IDと認証キーをそれぞれ入力します。

    使用するアプリケーションにAzure Data Lakeへのアクセス権があることを確認します。Azureでこのアプリケーションの[Required permissions] (必要な権限)ビューをチェックしてください。詳細は、AzureのドキュメンテーションであるAssign the Azure AD application to the Azure Data Lake Storage account file or folder (英語のみ)をご覧ください。

  • [Token endpoint] (トークンエンドポイント)フィールドで、Azureポータルの[App registrations] (アプリの登録)ページの[Endpoints] (エンドポイント)リストから取得できるOAuth 2.0トークンエンドポイントをコピーして貼り付けます。

デモンストレーション動画については、Configure and use Azure in a Job (英語のみ)をご覧ください。

[NameNode URI] (ネームノードURI)

Hadoopシステムのマスターノード、Hadoop NameNodeのURIを入力します。たとえば、NameNodeとしてmasternodeという名前のマシンを選択した場合、その場所はhdfs://masternode:portnumberになります。 WebHDFSを使用している場合、ロケーションはwebhdfs://masternode:portnumberとなります。WebHDFS with SSLはまだサポートされていません。

[Use Kerberos authentication] (Kerberos認証を使用)

Kerberosセキュリティを実行しているHadoopクラスターにアクセスする場合は、このチェックボックスをオンにし、表示されるフィールドにネームノードとしてKerberosのプリンシパル名を入力します。これにより、ユーザー名を使って、Kerberosに保存された認証情報に対して認証を実行できます。
  • このクラスターが5.0.0バージョン以上のMapRクラスターである場合は、「セキュリティ対応MapRへの接続」の説明に従って、MapRチケット認証設定を追加または代替として設定できます。https://help.talend.com/ja-JP/components/7.3/mapr/connecting-to-security-enabled-mapr

    この設定により、ジョブで定義されたユーザー名用の新しいMapRセキュリティチケットが実行ごとに生成されます。同じユーザー名に対して発行された既存のチケットを再使用する必要がある場合は、[Force MapR ticket authentication] (MapRチケット認証を強制)チェックボックスと[Use Kerberos authentication] (Kerberos認証を使用)チェックボックスをオフにすると、そのチケットを即座に自動的に見つけることができます。

接続しているHadoopのディストリビューションによってはこのチェックボックスが表示されないこともあります。

[Use a keytab to authenticate] (Keytabを認証に使用)

[Use a keytab to authenticate] (Keytabを認証に使用)チェックボックスをオンにして、所定のkeytabファイルを使ってKerberos対応のシステムにログインします。keytabファイルには、Kerberosのプリンシパルと暗号化されたキーのペアが含まれています。使用するプリンシパルを[Principal] (プリンシパル)フィールドに入力し、keytabファイルへのアクセスパスを[Keytab] フィールドに入力します。このkeytabファイルは、ジョブが実際に実行されているマシン、たとえば、Talend Jobserverに保存する必要があります。

keytabが有効なジョブは、プリンシパルに任命されたユーザーでなくても実行できますが、使用するkeytabファイルの読み取り権限が必要です。たとえばuser1というユーザー名でジョブを実行し、使用するプリンシパルがguestの場合、user1に使用するキータブファイルの読み取り権限があることをご確認ください。

[User name] (ユーザー名)

[User name] (ユーザー名)フィールドは、認証にKeroberosを使っていない場合に利用できます。[User name] (ユーザー名)フィールドに、ディストリビューションにログインするためのユーザー名を入力します。このフィールドを空白のままにすると、Studioをホストするマシンのユーザー名が使用されます。

グループ

HDFSインスタンスが起動された認証ユーザーを含めたメンバーシップを入力します。このフィールドは、使用しているHadoopのディストリビューションによっては、表示されないことがあります。

[Schema] (スキーマ)[Edit schema] (スキーマを編集)

スキーマとは行の説明のことです。処理して次のコンポーネントに渡すフィールド(カラム)数を定義します。Sparkジョブを作成する場合、フィールドの命名時は予約語のlineを避けます。

このコンポーネントのスキーマは読み取り専用です。[Edit schema] (スキーマを編集)をクリックすると、スキーマを表示できます。

ファイル

ファイルシステムで使用するデータを参照するか、パスを入力します。

[Get file checksum] (ファイルのチェックサムを取得)

処理するファイルのMD5情報を生成して出力するには、このチェックボックスをオンにします。

これはHDFSのみのチェックサムであり、たとえばtFileInputPropertiesから取得したMD5値と比較できる真のMD5ハッシュではありません。このコンポーネントの詳細は、tFileInputPropertiesをご覧ください。

詳細設定

[Hadoop properties] (Hadoopプロパティ)

Talend Studio では、Hadoopディストリビューションの処理を実行するエンジンに、デフォルト設定を使用しています。特定の場合にカスタム設定を使用する必要がある場合は、カスタマイズするプロパティをこのテーブルで設定します。設定後、カスタマイズしたプロパティによってこれらのデフォルトのプロパティが実行時に上書きされます。
  • [Repository] (リポジトリー)に一元的に保管されたメタデータを使用している場合、テーブルにはそのメタデータで定義されたプロパティが自動的に継承されます。[Property type] (プロパティタイプ)[Repository] (リポジトリー)から[Built-in] (組み込み)に変更しないと、テーブルは編集できなくなります。

Hadoop、およびHDFSやHiveなどのその関連システムで必要なプロパティの詳細は、使用しているHadoopディストリビューションのドキュメンテーションを参照するか、http://hadoop.apache.org/docs (英語のみ)に掲載されているApacheのHadoopのドキュメンテーションを参照し、必要なバージョンのドキュメンテーションを選択してください。以下のリンクでは、一部のプロパティについて実例を紹介しています。
[tStatCatcher Statistics] (tStatCatcher統計) このチェックボックスを選択すると、ジョブレベルやコンポーネントレベルでジョブ処理メタデータが収集されます。

グローバル変数

グローバル変数

ERROR_MESSAGE: エラーが発生した時にコンポーネントによって生成されるエラーメッセージ。これはAfter変数で、文字列を返します。この変数はコンポーネントにこのチェックボックスが存在し、[Die on error] (エラー発生時に強制終了)がオフになっている場合のみ機能します。

Flow変数はのコンポーネントの実行中に機能し、After変数はコンポーネントの実行後に機能します。

フィールドまたは式に変数を入れるには、Ctrl + スペースを押して変数リストにアクセスし、リストから使用する変数を選択します。

変数の詳細は、Talend Studioユーザーガイドをご覧ください。

使用方法

使用ルール

tHDFSPropertiesは、スタンドアロンコンポーネントにすることも、生成した情報を次のコンポーネントに送信することもできます。

[Dynamic settings] (ダイナミック設定)

[+]ボタンをクリックしてテーブルに行を追加し、[Code] (コード)フィールドにコンテキスト変数を入力して、ジョブ内で計画した複数の接続からHDFS接続をダイナミックに選択します。この機能は、異なるHDFSシステムまたは異なるディストリビューション内のファイルにアクセスする必要がある場合、特に、 Talend Studio を介さずにジョブをデプロイおよび実行する必要がある時など、ジョブの設定を変更できない環境で作業している場合に役立ちます。

[Dynamic settings] (ダイナミック設定)テーブルは、[Basic settings] (基本設定)ビューで[Use an existing connection] (既存の接続を使用)チェックボックスがオンになっている場合のみ利用できます。ダイナミックパラメーターを定義すると、[Basic settings] (基本設定)ビューの[Component List] (コンポーネントリスト)ボックスは利用できなくなります。

ダイナミックパラメーターの定義法を示すユースケースについては、コンテキストベースのダイナミック接続によってデータベースからデータを読み取りと、ダイナミックにロードされた接続パラメーターを使って異なるMySQLデータベースからデータを読み取りをご覧ください。[Dynamic settings] (ダイナミック設定)とコンテキスト変数については、Talend Studioユーザーガイドをご覧ください。

前提条件

Talend Studio との操作を確実に行うには、Hadoopディストリビューションを適切にインストールする必要があります。以下のリストに、MapR関連の情報などを示します。

  • MapRクライアントは必ずStudioのあるマシンにインストールして、そのマシンのPATH変数にMapRクライアントライブラリーを追加します。MapRのドキュメンテーションによると、各OSバージョンに対応するMapRクライアントのライブラリーは、MAPR_INSTALL\ hadoop\hadoop-VERSION\lib\nativeにあります。たとえば、Windows版のライブラリーは、\lib\native\MapRClient.dllにあるMapRクライアントのjarファイルにあります。詳細は、MapRからhttp://www.mapr.com/blog/basic-notes-on-configuring-eclipse-as-a-hadoop-development-environment-for-mapr (英語のみ)をご覧ください。

    指定のライブラリーを追加しないと、no MapRClient in java.library.pathというエラーが発生する可能性があります。

  • たとえば、[Window] (ウィンドウ)メニューの[Preferences] (環境設定)ダイアログボックスにある[Run/Debug] (実行/デバッグ)ビューの[Job Run VM arguments] (ジョブ実行VMの引数)エリアで、-Djava.library.path引数を設定するために使われます。この引数により、そのMapRクライアントのネイティブライブラリーへのパスがStudioに渡されるので、サブスクリプションベースのユーザーはデータビューアーをフルに活用して、MapRに保存されたデータをStudioでローカルに表示できます。

Hadoopディストリビューションのインストール方法は、使用しているHadoopディストリビューションに対応するマニュアルをご覧ください。

制限事項

JRE 1.6+が必要です。

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