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tSAPBapiの標準プロパティ

これらのプロパティは、標準ジョブのフレームワークで実行されているtSAPBapiを設定するために使われます。

標準tSAPBapiコンポーネントは、ビジネスファミリーに属しています。

このフレームワーク内のコンポーネントは、すべてのTalend製品で利用できます。

情報メモ注: このコンポーネントにはsapjco.jarが必要であるという指示が表示されたら、それに従ってモジュールをダウンロードしてインストールします。

基本設定

[Property Type] (プロパティタイプ)

[Built-in] (組み込み)[Repository] (リポジトリー)のいずれかです。

 

[Built-in] (組み込み): そのコンポーネントに対してのみスキーマを作成し、ローカルに保管します。

 

[Repository] (リポジトリー): スキーマは作成済みで、リポジトリーに保管されています。さまざまなプロジェクトやジョブデザインで再利用できます。

[Use an existing connection] (既存の接続を使用)

このチェックボックスをオンにして、表示されたリストから、定義済みの接続詳細を再利用する、該当する接続コンポーネントを選択します。

ジョブに親ジョブと子ジョブが含まれている場合、リストには同じジョブレベルの接続コンポーネントだけが表示されます。

[Server Type] (サーバータイプ)

接続するサーバーのタイプとして[Application Server] (アプリケーションサーバー)または[Message Server] (メッセージサーバー)のいずれかを選択します。

[Client] (クライアント)

SAPシステムクライアントIDを指定します。

[UserId] (ユーザーID)[Password] (パスワード)

ユーザー接続IDとパスワードを指定します。

パスワードを入力するには、パスワードフィールドの横にある[...]ボタンをクリックし、ポップアップダイアログボックスにパスワードを二重引用符の間に入力し、OKをクリックして設定を保存します。

[Language] (言語)

SAPシステムの言語を指定します。

[Host name] (ホスト名)

SAPサーバーが稼働しているホストの名前またはIPアドレスを入力します。

[System number] (システム番号)

システム番号を入力します。

このフィールドは、[Server Type] (サーバータイプ)ドロップダウンリストから [Application Server] (アプリケーションサーバー)を選択した場合にのみ表示されます。

[System ID] (システムID)

システムIDを入力します。

このフィールドは、[Server Type] (サーバータイプ)ドロップダウンリストから [Message Server] (メッセージサーバー)を選択した場合にのみ表示されます。

[Group Name] (グループ名)

グループ名を入力します。

このフィールドは、[Server Type] (サーバータイプ)ドロップダウンリストから [Message Server] (メッセージサーバー)を選択した場合にのみ表示されます。

[SAP Function] (SAP関数)

呼び出すBAPIファンクションの名前を指定します。

[tick it to enable multiple input/output;not tick it to enable document] (複数の入出力を有効にする場合は選択、ドキュメントを有効にする場合には選択を解除)

このチェックボックスを選択すると、SAP関数の呼び出し時に複数の入力および出力パラメーターが使用されます。

SAP関数の呼び出し時にドキュメントタイプの入力および出力パラメーターを使用するには、このチェックボックスをオフにします。

[Schema] (スキーマ)[Edit schema] (スキーマを編集)

スキーマとは行の説明のことです。処理して次のコンポーネントに渡すフィールド(カラム)数を定義します。Sparkジョブを作成する場合、フィールドの命名時は予約語のlineを避けます。

スキーマを変更するには[Edit schema] (スキーマを編集)をクリックします。現在のスキーマがリポジトリータイプの場合は、3つのオプションを利用できます。

  • [View schema] (スキーマを表示): スキーマのみを表示する場合は、このオプションを選択します。

  • [Change to built-in property] (組み込みのプロパティに変更): ローカルで変更を行うためにスキーマを組み込みに変更する場合は、このオプションを選択します。

  • [Update repository connection] (リポジトリー接続をアップデート): リポジトリーに保存されているスキーマに変更を加え、変更後にそのコンテンツをすべてのジョブにプロパゲートするかどうかを決める場合は、このオプションを選択します。変更を現在のジョブにのみ反映する場合は、変更後、[No] (いいえ)を選択し、[Repository Content] (リポジトリーコンテンツ)ウィンドウで再びこのスキーマのメタデータを選択します。

[Schema] (スキーマ)リストと[Edit schema] (スキーマを編集)ボタンは、[tick it to enable multiple input/output;not tick it to enable document] (複数の入出力を有効にする場合は選択、ドキュメントを有効にする場合には選択を解除)チェックボックスがオフになっている場合にのみ表示されます。

[Input] (入力)

テーブルの下の[+]ボタンをクリックして、必要な数の行を出力パラメーターとして追加し、入力パラメーターの各行に以下の属性を設定します:

  • [Name] (名): 入力パラメーター名を二重引用符で囲んで入力します。

  • [Type] (タイプ): セルをクリックし、ドロップダウンリストから入力パラメーターのタイプとして[Single] (単一)[Structure] (ストラクチャー)、または[Table] (テーブル)を選択します。

  • [Schema] (スキーマ): セルを選択し、セルの[...]ボタンをクリックしてスキーマエディターを開き、入力パラメーターのスキーマを定義します。[Single] (単一)または[Structure] (ストラクチャー)タイプの入力パラメーターの場合、各カラムの値は、スキーマエディターの[Value] (値)カラムで定義されます。

  • [Source Row] (ソース行): [Table] (テーブル)タイプの入力パラメーターで、セルをクリックし、ドロップダウンリストからパラメーターの入力データの転送を受信するリンクを選択します。

  • [Changing] (変更): 入力パラメーターが変更パラメーターの場合は、このチェックボックスを選択します。

このテーブルは、[tick it to enable multiple input/output;not tick it to enable document] (複数の入出力を有効にする場合は選択、ドキュメントを有効にする場合には選択を解除)チェックボックスが選択されている場合にのみ表示されます。

[Output] (出力)

テーブルの下の[+]ボタンをクリックして、必要な数の行を出力パラメーターとして追加し、出力パラメーターの各行に以下の属性を設定します:

  • [Name] (名): 出力パラメーター名を二重引用符で囲んで入力します。

  • [Type] (タイプ): セルをクリックし、ドロップダウンリストから出力パラメーターのタイプとして[Single] (単一)[Structure] (ストラクチャー)または[Table] (テーブル)を選択します。

  • [Schema] (スキーマ): セルを選択し、セルの[...]ボタンをクリックしてスキーマエディターを開き、出力パラメーターのスキーマを定義します。

このテーブルは、[tick it to enable multiple input/output;not tick it to enable document] (複数の入出力を有効にする場合は選択、ドキュメントを有効にする場合には選択を解除)チェックボックスが選択されている場合にのみ表示されます。

[Die on error] (エラー発生時に強制終了)

このオプションを選択すると、コンポーネントにエラーが発生した時にジョブの実行が停止されます。

このオプションが選択されていない場合、コンポーネントに発生したエラーはログに記録され、ジョブが続行されます。

デフォルトでは、このオプションは選択されていません。

情報メモ注: このオプションは、TalendのR2021-04以降のStudioマンスリーアップデートをインストールした時のみ利用できます。詳細は管理者にお問い合わせください。

詳細設定

[SAP Properties] (SAPプロパティ)

使用中のSAPシステムでカスタム設定を使用する必要がある場合は、カスタマイズするプロパティをこのテーブルで設定します。例:
  • SAPシステムとTalend Studioの間にUnicode接続を確立するには、jco.server.unicodeプロパティを追加してその値を1に設定する必要があります。これらのプロパティは、SAP Java Connector 2.xを使用している場合に機能します。SAP Java Connector 3.0以降のバージョンでは不要です。

  • セキュリティで保護されたネットワーク通信(SNC)を使用してSAP接続を設定するには、このフィールドに以下のプロパティを追加し、設定する必要があります。

    • jco.client.snc_mode
    • jco.client.snc_myname
    • jco.client.snc_lib=.../sapcrypto/sapcrypto.dll
    • jco.client.snc_partnername
    • jco.client.snc_qop
    情報メモ注: 上記プロパティの値はシステム環境によって異なります。プロパティの設定方法が不明な場合は、SAPシステムの管理者にお問い合わせください。

    SNCパラメータの設定については、SNC の設定をご覧ください: SNCをサポートするRFC (英語のみ)通信パスを使用したAS ABAPへの外部プログラム (英語のみ)

これらのプロパティは、[Use an existing connection] (既存の接続を使用)チェックボックスがオンになっている場合は表示されません。

[tStatCatcher Statistics] (tStatCatcher統計)

このチェックボックスを選択すると、ジョブレベルやコンポーネントレベルでジョブ処理メタデータが収集されます。

グローバル変数

グローバル変数

ERROR_MESSAGE: エラーが発生した時にコンポーネントによって生成されるエラーメッセージ。これはAfter変数で、文字列を返します。この変数はコンポーネントにこのチェックボックスが存在し、[Die on error] (エラー発生時に強制終了)がオフになっている場合のみ機能します。

Flow変数はのコンポーネントの実行中に機能し、After変数はコンポーネントの実行後に機能します。

フィールドまたは式に変数を入れるには、Ctrl + スペースを押して変数リストにアクセスし、リストから使用する変数を選択します。

変数の詳細は、Talend Studioユーザーガイドをご覧ください。

使用方法

使用ルール

このコンポーネントは、通常、他の出力コンポーネントと共に開始コンポーネントとして、または他の入出力コンポーネントと共に中間コンポーネントとして使用されます。

サポート

S4/HANAを含め、SAPのERP部分と連携するためにtSAPBapiを使用する必要があります。

[Connections] (接続)

  • 外部リンク(このコンポーネントから別のコンポーネントへのリンク):
    • [Row] (行): [Main] (メイン)

    • [Trigger] (トリガー): サブジョブOK時、サブジョブエラー時

  • 受信リンク(あるコンポーネントからこのコンポーネントへのリンク):

    • [Row] (行): [Main] (メイン)、[Iterate] (反復処理)

    • [Trigger] (トリガー): [On Subjob Ok] (サブジョブがOKの場合)、[On Subjob Error] (サブジョブがエラーの場合)、[On Component Ok] ( コンポーネントがOKの場合)、[On Component Error] (コンポーネントがエラーの場合)

接続の詳細は、 Talend Studioユーザーガイドをご覧ください。

制限事項

SAPから提供された特定のjarファイルとdllファイルを、StudioおよびStudioをホストしているワークステーションに追加する必要があります。正確な手順は、32ビットまたは64ビットのWindowsやLinuxなど、使用しているプラットフォームで異なります。
  • 詳細は、Talend StudioユーザーガイドSAP Java Connectorのインストール方法と「SAPメタデータを一元管理」をご覧ください。

  • SAP Java Connectorのインストール方法の例は、Talend Help Center (https://help.talend.com (英語のみ))およびTalend Studioユーザーガイドで「SAPメタデータを一元管理」をご覧ください。

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