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tESBProviderRequestの標準プロパティ

これらのプロパティは、標準ジョブのフレームワークで実行されているtESBProviderRequestを設定するために使われます。

標準tESBProviderRequestコンポーネントは、ESBファミリーに属しています。

このコンポーネントは、ESBで Talend ソリューションの1つを使用している場合のみ該当します。[Service] (サービス)リポジトリーノードと[Data Service] (データサービス)の作成に関連するウィザードと併用する必要があるためです。

基本設定

[Property Type] (プロパティタイプ)

[Built-in] (組み込み)[Repository] (リポジトリー)のいずれかです。

 

[Built-In] (組み込み): ジョブ用にWSDLファイルが設定されていません。

 

[Repository] (リポジトリー): ポート名と操作の粒度に応じて[Repository] (リポジトリー)から目的のWebサービスを選択します。

[Schema] (スキーマ)と[Edit schema] (スキーマを編集)

スキーマとは行の説明のことです。処理して次のコンポーネントに渡すフィールド(カラム)数を定義します。Sparkジョブを作成する場合、フィールドの命名時は予約語のlineを避けます。

スキーマを変更するには[Edit schema] (スキーマを編集)をクリックします。現在のスキーマがリポジトリータイプの場合は、3つのオプションを利用できます。

  • [View schema] (スキーマを表示): スキーマのみを表示する場合は、このオプションを選択します。

  • [Change to built-in property] (組み込みのプロパティに変更): ローカルで変更を行うためにスキーマを組み込みに変更する場合は、このオプションを選択します。

  • [Update repository connection] (リポジトリー接続をアップデート): リポジトリーに保存されているスキーマに変更を加え、変更後にそのコンテンツをすべてのジョブにプロパゲートするかどうかを決める場合は、このオプションを選択します。変更を現在のジョブにのみ反映する場合は、変更後、[No] (いいえ)を選択し、[Repository Content] (リポジトリーコンテンツ)ウィンドウで再びこのスキーマのメタデータを選択します。

 

[Built-in] (組み込み): スキーマが作成され、このコンポーネント専用にローカルに保存されます。関連項目:Talend Studioユーザーガイドをご覧ください。

 

[Repository] (リポジトリー): スキーマが作成され、リポジトリーに保存されています。したがって、再利用できます。関連項目:『 Talend Studioユーザーガイド』をご覧ください。

[Keep listening] (リスニングの継続)

最初の入力リクエストを処理した後にプロバイダー(およびTalendジョブ)がリクエストを引き続きリスンできるようにしたい場合は、このボックスをオンにします。

詳細設定

[Log messages (Studio only)] (ログメッセージ(Studioのみ)) サービスプロバイダーとコンシューマーの間のメッセージ交換を記録するには、このチェックボックスをオンにします。このオプションは、Studioでのみ機能します。
レスポンスタイムアウト(秒)

コンシューマーに応答を送信する際の時間制限を秒単位で指定します。このパラメーターは、メッセージ交換のロックを回避するために必要です。

リクエスト処理のキューサイズ

tESBProviderRequesttESBProviderResponse間でコンポーネントによる並列処理が可能な受信リクエストの最大数を指定します。このパラメーターは、CXFレベルで入力リクエストのプール設定を定義している、<TalendRuntimePath>\etc\org.apache.cxf.workqueues-default.cfgqueueSizeとは異なります。

リクエスト処理のタイムアウト(秒)

tESBProviderRequesttESBProviderResponse間でコンポーネントによる処理が可能なリクエストの時間制限を秒単位で指定します。

[tStatCatcher Statistics] (tStatCatcher統計)

このチェックボックスを選択すると、ジョブレベルやコンポーネントレベルでジョブ処理メタデータが収集されます。

グローバル変数

グローバル変数

NB_LINE: 処理された行の数。これはAfter変数で、整数を返します。

CORRELATION_ID: チェーンされたサービス呼び出しがグルーピングされるコリレーションID。これはFlow変数で、文字列を返します。

SECURITY_TOKEN: リクエストヘッダーのユーザーID情報。これはFlow変数で、XMLノードを返します。

HEADERS_SOAP: SOAPリクエストのヘッダー。これはFlow変数で、すべてのSOAPリクエストヘッダーを返します。

HEADERS_HTTP: HTTPリクエストのヘッダー。これはFlow変数で、すべてのHTTPリクエストヘッダーを返します。

ERROR_MESSAGE: エラーが発生した時にコンポーネントによって生成されるエラーメッセージ。これはAfter変数で、文字列を返します。この変数はコンポーネントにこのチェックボックスが存在し、[Die on error] (エラー発生時に強制終了)がオフになっている場合のみ機能します。

Flow変数はのコンポーネントの実行中に機能し、After変数はコンポーネントの実行後に機能します。

フィールドまたは式に変数を入れるには、Ctrl + スペースを押して変数リストにアクセスし、リストから使用する変数を選択します。

変数の詳細は、Talend Studioユーザーガイドをご覧ください。

使用方法

使用ルール

このコンポーネントには、Talendジョブをサービスとしてラップし、サービスリクエストをジョブに入力し、ジョブの結果をサービス応答として返すことができる可能性が網羅されています。

tESBProviderResponseコンポーネントは、SOAPメッセージのペイロードを提供することも、サービスのHTTPおよびSOAPのヘッダーにアクセスすることもできます。

リクエスト応答通信スタイルの場合、tESBProviderRequestコンポーネントをtESBProviderResponseコンポーネントと共に使用して、ジョブ結果を応答として提供する必要があります。

サービスランタイムオプションでSAMLトークンまたはService Registryが有効になっており、かつSAMLトークンがリクエストヘッダーに存在する場合、tESBProviderRequestコンポーネントは、SAMLトークンを取得して、フローでの今後の使用のためにそのトークンをコンポーネント変数に保存します。

tESBProviderRequestコンポーネントは、リクエストヘッダーに相関値が存在する場合はそれを取得し、コンポーネント変数に保存します。サービスランタイムオプションでビジネス相関またはService Registryが有効になっている場合、応答に相関値も追加されます。この場合、tESBProviderRequestは、相関値が存在しない場合はそれを作成します。

Service Registryオプションは、Talend Enterprise ESBソリューションをサブスクライブしている場合のみ利用可能です。ランタイムオプションの設定方法は、『 Talend Studioユーザーガイド』の対応するセクションをご覧ください。

[Dynamic settings] (ダイナミック設定)

[+]ボタンをクリックしてテーブルに行を追加し、[Code] (コード)フィールドにコンテキスト変数を入力して、[Keep listening] (リスニングを保持)オプションがランタイムに動的に選択される、または選択が解除されるようにします。

動的パラメーターを定義すると、[Basic settings] (基本設定)ビューの対応する[Keep listening] (リスニングを保持)オプションは使用できなくなります。

ダイナミックパラメーターの定義法を示すユースケースについては、コンテキストベースのダイナミック接続によってデータベースからデータを読み取りと、ダイナミックにロードされた接続パラメーターを使って異なるMySQLデータベースからデータを読み取りをご覧ください。[Dynamic settings] (ダイナミック設定)とコンテキスト変数については、Talend Studioユーザーガイドをご覧ください。

[Limitation] (制限事項)

このコンポーネントを動作させるには、JDKが必要です。

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