Qlik Sense でのキー ドライバー分析の作成

キー ドライバー分析は Qlik Sense アプリ内で使用できます。 シート表示の分析モードまたは編集モードでキー ドライバー分析を作成できます。シート表示内の分析モードで分析を管理し、分析結果を表示します。

アプリ開発者またはアプリ使用者として、キー ドライバー分析を作成できます。共有スペース内のアプリへの [閲覧可能] アクセス権がある場合は、キー ドライバー分析を作成し、関心のあるデータ トレンドの原動力となっているものが何であるかを調査できます。 必要な権限と資格の詳細については、「権限」を参照してください。

シートの分析モードから [アセット] パネルを展開し、 [ キー ドライバー] をクリックします。ここから、分析を作成、表示、管理できます。

新しい分析を作成し、分析する項目が含まれるように構成します。分析が実行された後、分析を開いて結果を表示および解釈できます。

アプリでのキー ドライバー分析のアクティブ化

キー ドライバー分析を作成するには、アプリでキー ドライバー分析をオンにする必要があります。アプリでは、既定でオンになっています。アプリでオンまたはオフにする方法については、「キー ドライバー分析をオフにする」を参照してください。

キー ドライバー分析を表示できるユーザー

アプリ内で作成したキー ドライバー分析は、作成者のみに表示されます。

キー ドライバー分析の作成と構成

次のいずれかの方法を使用して、キー ドライバー分析を作成できます。

アセット パネルでのキー ドライバー分析の作成

シートが分析 (表示) モードの場合、シート表示でキー ドライバー分析を作成できます。

次の手順を実行します。

1. アプリのシート表示内の分析モードで、アセット パネルがまだ展開されていない場合は展開します。

2. アセット パネルで、 [ キー ドライバー] をクリックします。

3. 開いた [すべての分析] パネルで、 [新しい分析を作成] をクリックします。

ビジュアライゼーションからのキー ドライバー分析の作成

シートまたは インサイト アドバイザー 内のビジュアライゼーションを操作して、キー ドライバー分析を作成することもできます。シート上のビジュアライゼーションから分析を作成する場合、分析 (表示) モードまたは編集モードのいずれかにします。

次の手順を実行します。

1. シート表示または インサイト アドバイザー から、 [ビジュアライゼーション] を見つけます。

2. ビジュアライゼーション内を右クリックするか、 ボタンを使用してコンテキスト メニューを開きます。

3. [キー ドライバー分析] をクリックします。

キー ドライバー分析の構成

上記の 2 つの方法のいずれかを使用して分析を作成した後、ターゲットと特徴量を選択して分析を構成する必要があります。

開始する前に、各構成パラメーターの意味を理解しておくことが重要です。 詳細については、「操作方法」を参照してください。

次の手順を実行します。

1. 上記のいずれかの手順を使用して、新しいキー ドライバー分析を作成します。

   分析構成ダイアログ ボックスが開きます。

2. [ターゲット] で、ターゲット列を選択します。これは、キー ドライバーを分析するアプリ内の項目です。

3. ターゲットで使用する集計を確認します。ドロップ ダウン リストを使用して、標準の集計を選択します。

   より高度な数式については、マスター アイテムを作成し、リストから直接選択できます。

4. [特徴量] で、分析の背後にあるキー ドライバーとして少なくとも 3 つの特徴量を選択します。特徴量とは、ターゲット列のデータに見られる結果の要因となっている (または要因となっていない) と考えられる項目です。

5. [分析を開始] をクリックします。

選択したターゲットと特徴量が分析を実行するための十分なデータを提供しない場合、または別の問題により分析が正常に完了しない場合は、通知が表示されます。

アセット パネルで分析の詳細を表示し、管理します。詳細については、次を参照してください

• キー ドライバー分析の結果の表示と解釈

• キー ドライバー分析の管理

キー ドライバー分析の管理

作成したキー ドライバー分析は、シートの分析モードを使用中にアセット パネルで管理されます。[ キー ドライバー分析] をクリックして、 [すべての分析] パネルを開きます。

このパネルでは、すべての分析の表示、開封、編集、再実行、削除ができます。使用できる各アクションの詳細については、このページの後のセクションを参照してください。

パネルに表示される分析を使用できるかどうかは、次によって決まります。

• キー ドライバー分析を編集すると、新しい別の分析が作成されます。元の分析は [すべての分析] パネルに残され、引き続きアクセスできます。

• キー ドライバー分析を再実行しても、新しい分析は作成されません。前回の分析結果は上書きされ、表示できなくなります。

結果の表示と解釈

分析が正常に実行されたら、分析を開いて結果を表示できます。

次の手順を実行します。

1. アプリのシート表示内の分析モードで、アセット パネルがまだ展開されていない場合は展開します。

2. アセット パネルで、 [キー ドライバー] をクリックします。

3. 開いた [すべての分析] パネルで、分析をクリックして結果ページを表示します。

結果ページを開いたら、表示された内容の意味を解釈して、組織のデータ認識と意思決定を改善および強化します。結果の解釈方法については、「キー ドライバー分析の結果の表示と解釈」を参照してください。

キー ドライバー分析の再実行

アプリのデータが今後のリロードによって変化した場合、ターゲットに影響を与えるデータを最新の状態で把握するために、キー ドライバー分析の再実行が必要になる場合があります。実行するには、分析を再実行します。そうすることで既存の構成が保持され、現在のデータで再実行されます。

キー ドライバー分析を再実行しても、新しい分析は作成されません。前回の分析結果は上書きされ、表示できなくなります。

次の手順を実行します。

1. 分析モードでシートを開きます。

2. アセット パネルで、 [キー ドライバー] をクリックします。

3. 開いた [すべての分析] パネルで、再実行する分析の横にある をクリックします。

4. [分析を再実行] をクリックします。

キー ドライバー分析の編集

類似した異なる構成を使用して、新しい分析を作成することもできます。実行するには、既存のキー ドライバー分析を編集します。

キー ドライバー分析を編集すると、新しい別の分析が作成されます。元の分析は [すべての分析] パネルに残され、引き続きアクセスできます。

次の手順を実行します。

1. 分析モードでシートを開きます。

2. アセット パネルで、 [キー ドライバー] をクリックします。

3. 開いた [すべての分析] パネルで、編集する分析の横にある をクリックします。

4. [分析を編集] をクリックします。

キー ドライバー分析の削除

次の手順を実行します。

1. 分析モードでシートを開きます。

2. アセット パネルで、 [キー ドライバー] をクリックします。

3. 開いた [すべての分析] パネルで、削除する分析の横にある をクリックします。

4. [分析を削除] をクリックします。

トラブルシューティング

分析構成を作成し、後で実行するときに、さまざまな理由で正常に実行されない場合があります。問題に応じて考えられる解決策の通知が提供されます。

よくある問題

よくある問題として、分析構成から作成されたデータセットに、データ モデル全体ではなくアプリ データのサブセットが含まれていることがあります。生成されたデータセットのデータは、選択したターゲットと特徴量、および構成時にアプリで実行された現在の選択に応じて異なります。データの一部が除外されることや、データの異なるサブセットに依存する既存のアプリのビジュアライゼーションとは異なる外観になることがあります。

分析の構成および実行時に発生する可能性のある、一般的なエラーを以下に示します。

• ターゲット、特徴量、アプリの選択に基づいて作成される分析データセットには、キー ドライバーを確実に分析するための十分なデータが含まれていません。 含めるデータには、少なくとも 400 個のセルを含むテーブルを作成する必要があります。

• 分析から得られる結果は有意ではなく、誤解を招く可能性があります。したがって、それらは使用できません。

• 選択したターゲットには、キー ドライバー データセットのすべてのレコードにわたる定数値が含まれています。

• ターゲットは純粋な数値データではなくカテゴリに基づいており、ターゲット内の少なくとも 1 つの一意のカテゴリは、生成されたデータセットの 10 行未満に表示されます。

• ターゲットのデータ型または 1 つ以上の特徴量が正しく分類されていません。 たとえば、数値データとして識別されていない数値データがあるとします。

• 含まれているターゲットと特徴量、およびおそらく現在のアプリの選択により、多すぎるデータを含む分析データセットが生成されます。

解決策

分析構成に関するよくある問題の多くは、次の解決策により解決できます。

• さまざまな特徴量を含めるように分析を再構成します。

• 分析するターゲットを変更します。

• 分析を構成したときにアプリで実行した選択を修正します。使用できるデータを増減することで、量と分類の問題を解決できます。

• データの収集と準備に戻り、データが適切に入力および分類されていることを確認します。データ マネージャー、データ ロード エディター、または スクリプト エディタ に戻ってデータを変換およびビン化し、一意の値とカテゴリの要件を満たすようにします。

また、分析が正常に実行されても、その結果が信頼できるものとはみなされない場合があります。分析結果の問題を特定する方法の詳細については、「無効な結果の特定」を参照してください。

権限

アプリでキー ドライバー分析を作成および管理するには、アプリが配置されている Qlik Cloud テナントで資格を割り当てる必要があります。スペースで必要なロールを持っている限り、次の権限でキー ドライバー分析を使用できます。

• Professional

• Analyzer

• Full User

資格が割り当てられている場合は、アプリが配置されている [共有] または [管理スペース] で [閲覧可能] 以上の権限が必要です。管理スペースで [公開可能]、 [ビューが制限されています] または [データ消費可能] ロールしか持っていない場合、キー ドライバー分析を使用できません。

対応するスペースへのアクセス権を持たずにアプリが共有されている場合、キー ドライバー分析を使用するには、アプリへの [閲覧可能] アクセス権が必要です。

共有スペースおよび管理スペースでの権限の詳細については、次を参照してください。

• 共有スペースでの権限の管理

• 管理スペースでの権限の管理

共有スペースと管理スペースでは、テナント管理者および分析管理者は、必要なスペースまたはアプリへのアクセス権も持っていない限り、アプリでキー ドライバー分析を作成および管理できません。

テナントで Private Analytics Content Creator ユーザー ロールを持っている限り、個人スペースのアプリでキー ドライバー分析を使用できます。