Dynamic Engine環境でジョブサイズ制限を設定
Dynamic Engine環境をサービス拒否(DoS)攻撃から保護するため、デプロイ時や実行時のジョブアーティファクトサイズに制限を設定できます。これらの制限を超えるジョブアーティファクトは自動的に削除されます。
カスタム値ファイルを作成し、Dynamic Engine環境に対して適用すれば、ジョブサイズ制限をカスタマイズできます。
始める前に
- dynamic-engine-crdカスタムリソース定義は、oci://ghcr.io/talend/helm/dynamic-engine-crd helmチャートを使用してインストールされている必要があります。インストールされていない場合は、次のコマンドを実行してインストールしてください。
- 使用するチャートのバージョンを見つけます。
- 次のHelmコマンドを実行します:
helm show chart oci://ghcr.io/talend/helm/dynamic-engine-crd --version <engine_version> - Talend Management Consoleから直接バージョンを見るか、自分のDynamic Engineバージョンに含まれているチャートバージョンのDynamic Engine変更ログをチェックしてください。
- Dynamic EngineバージョンエンドポイントへのAPIコールを使用します。
- 次のHelmコマンドを実行します:
- 次のコマンドを実行し、目的のバージョンのHelmチャートをインストールします。<helm_chart_version>を、お使いのDynamic Engineバージョンでサポートされているチャートのバージョンに置換します。
helm install dynamic-engine-crd oci://ghcr.io/talend/helm/dynamic-engine-crd --version <helm_chart_version>バージョンを指定しないと、利用可能な最新のdynamic-engine-crdチャートバージョンがインストールされます。
- 使用するチャートのバージョンを見つけます。
-
Dynamic Engineがデプロイされている必要があります。デプロイされていない場合は、このコマンドを実行してデプロイしてください。現在のカスタマイズはDynamic Engine環境側でのみ必要であるため、これがデフォルトのデプロイメントです。このため、Dynamic Engineインスタンスにはカスタマイズは設定されません。
helm install dynamic-engine -f <engine-id>-helm-values/<engine-id>-values.yaml oci://ghcr.io/talend/helm/dynamic-engine
手順
タスクの結果
Dynamic Engine環境のglobal-configurationという名前のConfigMapにjobLimitsプロパティが存在することを確認します:
"jobLimits": {
"maxZipNameLength": 240,
"maxZippedEntries": 2048,
"maxUnzippedSize": 1000000000,
"maxUnzippedFolderNameLength": 240,
"maxUnzippedFileNameLength": 240,
"maxZipDepth": 64
}これらのフィールドは、以下のサイズ制限を指定します:
- maxZipNameLength: zipファイル名の最大長。
- maxZippedEntries: zipファイルに含まれているファイルとディレクトリーの最大数。
- maxUnzippedSize: 解凍されたzipファイルの最大サイズ(バイト)。
- maxUnzippedFolderNameLength: 解凍後のフォルダー名の最大文字数。
- maxUnzippedFileNameLength: 解凍後のファイル名の最大文字数。
- maxZipDepth: 各ジョブアーティファクトzipファイル内のディレクトリーの最大ネスト化レベル。