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Dynamic EngineからTalend Management Consoleへのログとメトリクスの転送を停止

デフォルトでは、実行ログとジョブコンポーネントメトリクスはTalend Management Consoleへ自動的に転送され、[Run overview] (実行概要)ページで確認できます。この転送を無効化できます。

KubernetesにあるDynamic Engine環境のglobal-configurationというConfigMapをアップデートし、関連するDynamic Engineからのログ転送を無効にします。

kubectlコマンドとフラグの詳細は、kubectl Quick Referenceをご覧ください。

このタスクについて

KubernetesクラスターにおけるDynamic EngineインスタンスとそのDynamic Engine環境のデプロイメントアーキテクチャーを理解しておくことが、アップデートの成功につながります:

  • Dynamic Engine環境とDynamic Engine環境:

    Dynamic Engine環境はそれぞれ一度に1つのDynamic Engineにしか割り当てられませんが、1つのエンジンに複数の環境を割り当てることも可能です。

  • デプロイメントの制限:

    Kubernetesクラスターでは1つのDynamic Engineしか許可されませんが、複数のDynamic Engine環境をデプロイすることも可能です。

  • 設定の分離:

    Dynamic Engine環境にはそれぞれ、専用のglobal-configuration ConfigMapがあります。特定のConfigMapへのアップデートは、それが属する環境にのみ影響します。

  • カスタムリソース:

    Dynamic Engine環境は、QlikRuntimeと呼ばれるカスタムのKubernetesリソースの種類としてデプロイされます。Dynamic Engine環境のリソース名はそのネームスペース名としても使用されます。これらは、qlikruntimes.qlik.comというカスタムリソース定義に属しています。

手順

  1. 次のコマンドを実行し、アップデートするDynamic Engine環境のネームスペース名を取得します:
    kubectl get qlikruntimes.qlik.com
    このQlikRuntimeという種類のリソースのリストが返されます。これにより、ConfigMapをアップデートする必要があるDynamic Engine環境を特定できます。たとえばリソース名や使用するネームスペースは、qlik-processing-env-66f2c0bb3e063d3518122259のようになります。
  2. global-configuration ConfigMapを開き、Talend Management Consoleにログを送信するプロパティをアップデートします:
    kubectl edit cm -n qlik-processing-env-66f2c0bb3e063d3518122259 global-configuration
    このコマンドでは、cmConfigMapを、-nはネームスペースを、qlik-processing-env-66f2c0bb3e063d3518122259Dynamic Engine環境リソースのネームスペース名の例をそれぞれ表しています。
    テキストエディターでglobal-configuration ConfigMapが開かれます。
  3. 以下のプロパティの値をそれぞれtrueからfalseに変更し、転送を無効にします:
    • "logging":{"publishToTalendCloud":false}: このプロパティは、実行ログがTalend Management Consoleに転送されるかどうかを定義します。
    • "observability":{"componentMetricsFeatureEnabled": false}: このプロパティは、実行メトリクスがTalend Management Consoleに転送されるかどうかを決定します。
  4. ファイルを保存します。

タスクの結果

この変更後、ログは引き続きエンジン内で作成されますが、Talend Management Consoleには送信されません。
この状況でログにアクセスする必要がある場合は、Kubernetesターミナルで次のコマンドを実行します:
  • kubectl logs --tail=20 -n qlik-processing-env-66f2c0bb3e063d3518122259 -l 'app.kubernetes.io/instance=di-job-controller'
    このコマンドは、Kubernetesプロセスを作成するサービスに関するログを返します。

    --tailオプションを使えば、表示するログ出力の行数を指定できます。

  • kubectl logs --tail=20 -n qlik-processing-env-66f2c0bb3e063d3518122259 -l 'app.kubernetes.io/instance=di-job-deployer'
    このコマンドは、ActiveMQからタスクメッセージを読み取り、Kubernetesプロセスをトリガーするサービスに関するログを返します。
  • kubectl logs --tail=20 -n qlik-processing-env-66f2c0bb3e063d3518122259 -l 'flowID=664c66ddb1ad64071d44b510'
    このコマンドは、指定されたタスクのログを返します。'flowID=664c66ddb1ad64071d44b510'フィールドは、該当するタスクのIDです。このIDは、Talend Management Consoleにあるタスクの専用ページで、またはこのAPIエンドポイントを使って確認できます。
  • kubectl logs --tail=20 -n qlik-processing-env-66f2c0bb3e063d3518122259 -l 'flowExecutionId=3c1d860a-e433-47c0-90bb-52a3b2b4fdfa'
    このコマンドは、指定された実行のログを返します。'flowExecutionId=3c1d860a-e433-47c0-90bb-52a3b2b4fdfa'フィールドは、該当するタスク実行またはプラン実行のIDです。このIDは、このAPIエンドポイントを使用するか、Talend Management ConsoleTask execution logページで確認できます。Task execution logページの場合、このIDにはTask execution IDというラベルが付いています。
情報メモヒント:

-fを使えば、ログをストリームするかどうかを指定できます。

また、kubectl logs --helpを使えば、コマンドとオプションをすべて表示できます。

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