データマスキングファンクション
tDataMaskingコンポーネント内のマスキングファンクションは、一貫性があり、全単射で、ランダムなファンクションであり、入力データの形式が有効かどうかを確認できます。
ランダムデータマスキング
ランダムマスキングでは、ランダムに生成された値で入力値がマスクされます。
入力データセット内に同じ値の複数の出現がある場合に、異なる値でマスクできます。
入力データセット内の異なる値を同じ値でマスクできます。
ランダムデータマスキングの例
次のテーブルは、Replace the first n charactersファンクションを使って生成されたマスク値の例を示しています。
入力値 | 追加パラメーター | マスク値の例 |
---|---|---|
newuser@domain.com | "4" | ohsbser@domain.com |
admin@company.com | "4" | lneen@company.com |
newuser@domain.com | "4" | qzmaser@domain.com |
次のテーブルは、Generate from patternファンクションを使って生成されたマスク値の例を示しています。
入力値 | 追加パラメーター | マスク値の例 |
---|---|---|
newuser@domain.com | "aaaaaa" | rxvsas |
admin@company.com | "aaaaaa" | bbwpba |
newuser@domain.com | "a9aaa9" | r8daw1 |
次のテーブルは、Generate French SSN numberファンクションで生成されたマスク値の例を示しています。
入力値 | マスク値の例 |
---|---|
190049418437621 | 2590459222147 22 |
271083561478941 | 1900846274448 17 |
190049418437621 | 2730364078284 70 |
117029 | 1750694861914 69 |
一貫したデータマスキング
入力データに同じ値が2度表示される場合、一貫したマスキングファンクションを使うと、マスクされた同じ値が同じジョブ実行で出力されます。
ただし、2つの異なる入力値を出力では同じ値でマスクできます。
一貫したデータマスキングの例
次のテーブルは、[Mask email left part of domain with consistent items] (メールの左側を一貫した項目でマスキング)ファンクションを使って生成されたマスク値の例を示しています。
入力値 | 追加パラメーター | マスク値の例 |
---|---|---|
newuser@domain.com | "talend,value,newcompany" | newuser@newcompany.com |
admin@company.com | "talend,value,newcompany" | admin@value.com |
newuser@domain.com | "talend,value,newcompany" | newuser@newcompany.com |
user@company.com | "talend,value,newcompany" | user@value.com |
user@domain.com | "talend,value,newcompany" | user@newcompany.com |
全単射データマスキング
全単射マスキングファンクションには以下の特性があります。
- 一貫性のあるマスキングファンクションです。
- これらは単射です。すなわち、2つの異なる入力値に対して2つの異なるマスク値が出力されます。
- 入力値が有効な形式であることが確認されます。入力値が有効であれば、全単射マスキングファンクションは有効な値を出力します。入力値が有効でない場合は、使っているマスキングファンクションに応じて、無効な値が出力されるか、値がnullに置換されます。
全単射データマスキングの例
次のテーブルは、Mask French SSN numberファンクションを使って生成されたマスク値の例を示しています。
入力値 | マスク値の例 |
---|---|
190049418437621 | 289052428331901 |
271083561478941 | 234112758889352 |
190049418437621 | 289052428331901 |
117029 | null |
繰り返し可能なデータマスキング
ジョブの実行の間に繰り返し可能なマスク値を生成するには、コンポーネントの[Advanced settings] (詳細設定)でシードまたはパスワードを定義します。
入力値とシード値の特定の組み合わせでは、マスクされた同じ値が生成されます。
フォーマット保持暗号化メソッドの使用時は、入力値とパスワードの特定の組み合わせで、マスクされた同じ値が生成されます。