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データ値の変更による実際の機密データの使用制限

tDataMaskingコンポーネントを使用すると、クレジットカードや社会保障番号などの機密情報を実際的な他の値に置き換えつつ、テストやトレーニングなどの目的で本番データを安全に使用できるようになります。

このシナリオはTalend Data Management PlatformTalend Big Data PlatformTalend Real-Time Big Data PlatformTalend MDM PlatformTalend Data Services PlatformTalend MDM PlatformおよびTalend Data Fabricにのみ適用されます。

このシナリオのジョブでは、以下のコンポーネントを使用しています:
  • tFixedFlowInputコンポーネントは、クレジットカード番号を含む個人データを生成するために使用します。
  • tDataMaskingコンポーネントは、ランダムな文字や数字で特定の元のデータを非表示にします。
  • tFileOutputExcelコンポーネントは、代替データセットを出力します。
tFixedFlowInputコンポーネント、tDataMaskingコンポーネント、tFileOutputExcelコンポーネントを使ったジョブ。

ジョブを設定

手順

  1. [Palette] (パレット)からtFixedFlowInputコンポーネント、tDataMaskingコンポーネント、tFileOutputExcelコンポーネントをデザインワークスペースにドロップします。
  2. [Main] (メイン)リンクを使って3つのコンポーネントを接続します。

入力コンポーネントを設定

手順

  1. tFixedFlowInputコンポーネントをダブルクリックして、[Component] (コンポーネント)タブで[Basic settings] (基本設定)ビューを開きます。
    tFixedFlowInputコンポーネントの設定。
  2. [Edit Schema] (スキーマを編集)ボタンでスキーマを作成します。
    tFixedFlowInputコンポーネントのスキーマ。
    開くダイアログボックスで[+]ボタンをクリックし、初期入力データを保持するカラムを追加します。
  3. [OK]をクリックします。
  4. [Number of rows] (行数)フィールドに、1と入力します。
  5. [Mode] (モード)エリアで、[Use Inline Content] (インラインコンテンツを使用)オプションを選択します。
  6. [Content] (コンテンツ)テーブルで、たとえば以下のように、リアルな値で置き換える顧客データを入力します:
    0|4244487462024688|Nowmer|Sheri|A.|2433 Bailey Road|Tlaxiaco|Oaxaca|15057|Mexico|271-555-9715|SheriNowmer@@Tlaxiaco.org
    1|3458687462024688||Sheri|A.|2433 Bailey Road|Tlaxiaco|Oaxaca|15057|Mexico|271-555-9715|SheriNowmer@Tlaxiaco.org.org
    2|4639587470586299|Whelply|Derrick|I.|2219 Dewing Avenue|Sooke|BC|17172|Canada|211-555-7669|DerrickWhelply@Sooke.org
    3|2541387475757600|Derry|Jeanne||7640 First Ave.|Issaquah|WA|73980|USA|656-555-2272|JeanneDerry@Issaquah.org
    4|7845987500482201|Spence|Michael|J.|337 Tosca Way|Burnaby|BC|74674|Canada|929-555-7279|MichaelSpence@Burnaby.org
    5|1547887514054179|Gutierrez|Maya||8668 Via Neruda|Novato|CA|57355|$$#|387-555-7172|MayaGutierrez@Novato.org
    6|5469887517782449|Damstra|Robert|F.|1619 Stillman Court|Lynnwood|WA|90792|$$#|922-555-5465|RobertDamstra@Lynnwood.org
    7|54896387521172800|Kanagaki|Rebecca||2860 D Mt. Hood Circle|||13343|Mexico|515-555-6247|RebeccaKanagaki@Tlaxiaco.org
    8|47859687539744377||Kim|H.|6064 Brodia Court|San Andres|DF|12942|Mexico|411-555-6825|Kim@Brunner@San Andresorg
    9|35698487544797658||Brenda|C.|7560 Trees Drive||BC|$$|Canada|815-555-3975|BrendaBlumberg@Richmond.org
    10|36521487568712234|Stanz|Darren|M.|1019 Kenwal Rd.|$$#|OR|82017|USA|847-555-5443|DarrenStanz@Lake Oswego.org
    ...

実際のデータをリアルな値に置き換える

手順

  1. tDataMaskingコンポーネントをダブルクリックし、[Basic settings] (基本設定)ビューを表示してコンポーネントプロパティを定義します。
    tDataMaskingコンポーネントの設定。
  2. 必要な場合は、[Sync columns] (カラムを同期)タブをクリックし、入力コンポーネントで定義されているスキーマを取得します。
  3. [Edit schema] (スキーマを編集)ボタンをクリックして、スキーマダイアログボックスを開きます。
    tDataMaskingでは、下の画面で示されるように、1つの事前定義された読み取り専用カラムが提案されます。
    入力スキーマと出力スキーマの例。
    このカラムは、trueまたはfalseにより、レコードがそれぞれ元のレコードか代替レコードかが識別されます。
  4. 入力カラムのいずれかを出力スキーマに移動する結果に表示する場合は、[OK]をクリックして変更のプロパゲートを受け入れます。
  5. [Modifications] (変更)テーブルで、[+]ボタンをクリックして4行を追加し、以下のアクションを実行します。
    • [Input Column] (入力カラム)で、コンテンツを代替するカラムを選択します。
    • [Category] (カテゴリー)カラムで、使用したいファンクションが属しているカテゴリーをリストから選択します。
    • [Function] (ファンクション)カラムで、データマスクに使用するファンクションをリストから選択します。
    • 使用できる場合は、[Parameter] (パラメーター)カラムで、ファンクションがデータマスクに使うメソッドをリストから選択します。
    • 使用できる場合は、[Parameter] (パラメーター)カラムで、ファンクションがデータマスクに使う値、パターン、パスのいずれかを入力します。
    この例では、ジョブは本物でないクレジットカード番号を生成し、ファーストネームの最初の3文字を置き換え、姓をローカルファイルの名前に置き換え、メールアドレスのローカルパートをXで置き換えます。
  6. [Advanced settings] (詳細設定)タブをクリックし、[Output the input row] (入力行を出力)チェックボックスをオンにします。
    ジョブにより、元のデータ行が代替データに追加されます。

出力コンポーネントの設定とジョブの実行

手順

  1. tFileOutputExcelコンポーネントをダブルクリックして、[Basic settings] (基本設定)ビューを表示し、コンポーネントのプロパティを定義します。
    tFileOutputExcelコンポーネントの設定。
  2. 宛先ファイル名とシート名を設定し、[Define all columns auto size] (全カラムの自動サイズを定義する)チェックボックスをオンにします。
  3. ジョブを保存し、F6を押して実行します。
    tDataMaskingコンポーネントは、選択されたカラムのデータを置換し、結果を出力ファイルに書き込みます。
  4. 出力コンポーネントを右クリックし、[Data Viewer] (データビューアー)を選択して、 元のデータと置換された情報を表示します。
    [Data Viewer] (データビューアー)表示の例。
    tDataMaskingはマークされた元の行および代替行をORIGINAL_MARKカラムのtrueおよびfalseにそれぞれ出力します。本物でないクレジットカード番号を生成し、ファーストネームの最初の3文字を置き換え、姓をローカルファイルの名前に置き換え、最後にメールアドレスの@記号の前の部分をコンポーネントの基本設定で定義された名前で置き換えます。
    入力データの機密性の高い個人情報は「隠され」ますが、一貫性のあるリアルなデータにできます。代替データは本番環境以外で使用できます。

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