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tSAPADSOOutputの標準プロパティ

これらのプロパティは、標準ジョブのフレームワークで実行されているtSAPADSOOutputを設定するために使われます。

標準tSAPADSOOutputコンポーネントはビジネスファミリーに属しています。

このフレームワーク内のコンポーネントは、すべてのサブスクリプションベースのTalend製品で使用できます。

情報メモ注:
  • このコンポーネントは、Talendが提供する8.0.1-R2022-04以降のTalend Studioマンスリーアップデートをインストール済みである場合のみ利用できます。詳細は管理者にお問い合わせください。
  • 「このコンポーネントにはsapjco.jarが必要です」と表示されたら、モジュールをダウンロードし、SAP Java Connectorの手順をご覧ください。

基本設定

[Property Type] (プロパティタイプ)

[Built-in] (組み込み)[Repository] (リポジトリー)のいずれかです。

  • [Built-In] (組み込み): 一元的に保存されるプロパティデータはありません。

  • [Repository] (リポジトリー): プロパティが保存されているリポジトリーファイルを選択します。

[Use an existing connection] (既存の接続を使用)

このチェックボックスを選択し、表示された[Connection configuration] (接続設定)ドロップダウンリストから、再利用する該当するデータベース接続が設定されているコンポーネントを選択します。

ジョブに親ジョブと子ジョブが含まれている場合、リストには同じジョブレベルの接続コンポーネントだけが表示されます。

[Server Type] (サーバータイプ)

接続するSAPサーバーのタイプ([Application Server] (アプリケーションサーバー)または[Message Server] (メッセージサーバー))を選択します。

[Client] (クライアント)

SAPシステムのクライアントID。

[UserId] (ユーザーID)[Password] (パスワード)

ユーザーの接続IDとパスワード。

パスワードを入力するには、パスワードフィールドの横にある[...]ボタンをクリックし、ポップアップダイアログボックスにパスワードを二重引用符の間に入力し、[OK] をクリックして設定を保存します。

[Language] (言語)

SAPシステムの言語。

[Host name] (ホスト名)

SAPサーバーが実行されているホストの名前またはIPアドレス。

[System number] (システム番号)

SAPのシステム番号。

このオプションは、[Server Type] (サーバータイプ)ドロップダウンリストから、[Application Server] (アプリケーションサーバー)が選択されている場合に利用できます。

[System ID] (システムID)

SAPのシステムID。

このフィールドは、[Server Type] (サーバータイプ)ドロップダウンリストから、[Message Server] (メッセージサーバー)が選択されている場合に利用できます。

[Group Name] (グループ名)

SAPのグループ名。

このフィールドは、[Server Type] (サーバータイプ)ドロップダウンリストから、[Message Server] (メッセージサーバー)が選択されている場合に利用できます。

[Schema] (スキーマ)[Edit schema] (スキーマを編集)

スキーマとは行の説明のことです。処理して次のコンポーネントに渡すフィールド(カラム)数を定義します。Sparkジョブを作成する場合、フィールドの命名時は予約語のlineを避けます。

  • [Built-in] (組み込み): そのコンポーネントに対してのみスキーマを作成し、ローカルに保管します。

  • [Repository] (リポジトリー): スキーマは作成済みで、リポジトリーに保管されています。さまざまなプロジェクトやジョブデザインで再利用できます。

スキーマを変更するには[Edit schema] (スキーマを編集)をクリックします。変更を加えると、スキーマは自動的に組み込みになります。

  • [View schema] (スキーマを表示): スキーマのみを表示する場合は、このオプションを選択します。

  • [Change to built-in property] (組み込みのプロパティに変更): ローカルで変更を行うためにスキーマを組み込みに変更する場合は、このオプションを選択します。

  • [Update repository connection] (リポジトリー接続をアップデート): リポジトリーに保存されているスキーマに変更を加え、変更後にそのコンテンツをすべてのジョブにプロパゲートするかどうかを決める場合は、このオプションを選択します。

    変更を現在のジョブにのみ反映する場合は、変更後、[No] (いいえ)を選択し、[Repository Content] (リポジトリーコンテンツ)ウィンドウで再びこのスキーマのメタデータを選択します。

[ADSO name] (ADSO名)

データの書き込み先となるアクティブな詳細データストアオブジェクトの名前です。

[Batch size] (バッチサイズ)

1つのバッチでアクティブな詳細データストアオブジェクトに書き込めるレコードの最大数です。

[Specify a shared destination] (共有デスティネーションを指定)

このチェックボックスを選択して、表示された[Shared destination name] (共有デスティネーションの名前)フィールドに共有デスティネーションを指定します。共有デスティネーションにより、SAPのコンポーネントは、 Talend RuntimeコンテナーOSGi環境内でESBルートまたはESBデータサービスの一部として実行された時に、 Talend Runtimeの共有デスティネーションを使えます。

コンポーネントで共有デスティネーションの名前を指定するだけでなく、 Talend RuntimeのSAP DataSourceを設定する必要もあります。SAP DataSourceを定義するうえで必要なことと、それを設定する方法は、Talend ESBパッケージの/add-ons/datasource/sapフォルダーに含まれているreadme.txtに記載されています。

コンポーネント自体の接続設定を使う場合、SAP接続はコンポーネントの末尾で閉じることになります。これを防ぐには、共有デスティネーションを名前を指定した状態で使ってください。

詳細設定

[SAP Properties] (SAPプロパティ)

使用中のSAPシステムでカスタム設定を使用する必要がある場合は、カスタマイズするプロパティをこのテーブルで設定します。たとえばセキュリティで保護されたネットワーク通信(SNC)でSAP接続を設定するためには、このフィールドに次のプロパティを追加して設定する必要があります。
  • jco.client.snc_mode
  • jco.client.snc_myname
  • jco.client.snc_lib=.../sapcrypto/sapcrypto.dll
  • jco.client.snc_partnername
  • jco.client.snc_qop
情報メモ注: 上記プロパティの値はシステム環境によって異なります。プロパティの設定方法が不明な場合は、SAPシステムの管理者にお問い合わせください。

8.0.1-R2024-01以前のマンスリーアップデートを使用している場合は、SAP BW on HANAのサポートが有効になるよう、CB4K900207.zipトランスポートをインストールし、api.use_bw_on_hanaプロパティをtrueに設定する必要があります。現在のところ、ADSOフィールドでサポートされているデータ型はCharacterDateのみです。CB4K900207.zipのトランスポートの詳細は、https://help.talend.com/ja-JP/components/8.0/sap/sap-function-modules-shipped-with-talend-studioに同梱のSAP関数モジュールをご覧ください。

8.0.1-R2024-02以降のマンスリーアップデートを使用している場合は、SAP BW on HANAのサポートが有効になるよう、DHBK900344.zipトランスポートとS4HK902231.zip削除トランスポートをインストールする必要があります。より多くのデータ型がサポートされていますが、動的長フィールドであるSTRINGとSSTRINGを書き込む時は制限があるので注意が必要です。デフォルトの最大文字列長である1000のみサポートされています。

SAP Business Warehouse powered by HANA (別名「BW on HANA」および「BWoH」)とSAP BW/4HANAは、SAP HANAで実行される2つのアプリケーションスイートです。BW on HANAは、データモデリング、ウェアハウジング、レポーティング用にHANAデータベースに構築されたSAPツールです。HANAデータベースで実行されるため、さらにシンプルかつ高速です。BW on HANAは、Z_TLDBI_GET_ADSOZ_TLDBI_GET_ADSO_DETAILという2つのABAPファンクションモジュールを通して使用できます。関連情報は、Talend Studioに同梱のSAP関数モジュールをご覧ください。

BW/4HANAは、迅速で柔軟なデータモデリングが搭載されたデータウェアハウスソリューションです。SAP HANAプラットフォーム向けに高度に最適化されたプロセスとユーザーインターフェイスが備わっています。必要なのはSAPの標準ファンクションのみです。

情報メモ注: SAP BW on HANAのサポートは、Talendが提供する8.0.1-R2022-12以降のTalend Studioマンスリーアップデートをインストール済みである場合のみ利用できます。詳細は管理者にお問い合わせください。

SNCパラメータの設定については、SNC の設定をご覧ください: SNCをサポートするRFC通信パスを使用したAS ABAPへの外部プログラム

[tStatCatcher Statistics] (tStatCatcher統計)

このチェックボックスを選択すると、ジョブレベルおよび各コンポーネントレベルでジョブ処理メタデータが収集されます。

グローバル変数

ERROR_MESSAGE

エラー発生時にコンポーネントによって生成されるエラーメッセージ。これはAfter変数で、文字列を返します。

使用方法

使用ルール

このコンポーネントは、通常、ジョブまたはサブジョブの終了コンポーネントとして使い、常に入力リンクが必要です。

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