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tODataOutputの標準プロパティ

これらのプロパティは、標準ジョブのフレームワークで実行されているtODataOutputを設定するために使われます。

標準tODataOutputコンポーネントは、インターネットファミリーに属しています。

このフレームワーク内のコンポーネントは、すべてのサブスクリプションベースのTalend製品で使用できます。

  • このコンポーネントは、Talendが提供する8.0.1-R2024-01以降のTalend Studioマンスリーアップデートをインストール済みである場合のみ利用できます。詳細は管理者にお問い合わせください。
  • このコンポーネントはODataバージョン4.xのみをサポートしています。

基本設定

[Property type] (プロパティタイプ)

[Built-in] (組み込み)[Repository] (リポジトリー)のいずれかです。
  • [Built-In] (組み込み): 一元的に保存されるプロパティデータはありません。
  • [Repository] (リポジトリー): プロパティが保管されるリポジトリーファイルを選択します。後続フィールドは、取得されたデータを使用して自動的に入力されます。

[Schema] (スキーマ)[Edit Schema] (スキーマを編集)

スキーマとは行の説明で、処理された後に次のコンポーネントに渡されるフィールドの数を定義するものです。スキーマは[Built-in] (組み込み)か、[Repository] (リポジトリー)にリモートで保存されます。

  • [Built-in] (組み込み): そのコンポーネントに対してのみスキーマを作成し、ローカルに保管します。[Basic settings] (基本設定)タブにあるコンポーネントスキーマの詳細は、[Basic settings] (基本設定)をご覧ください。

  • [Repository] (リポジトリー): スキーマは作成済みで、リポジトリーに保存されており、さまざまなプロジェクトやジョブデザインで再利用できます。[Basic settings] (基本設定)タブにあるコンポーネントスキーマの詳細は、[Basic settings] (基本設定)をご覧ください。

スキーマを変更するには[Edit schema] (スキーマを編集)をクリックします。現在のスキーマがリポジトリータイプの場合は、3つのオプションを利用できます。

  • [View schema] (スキーマを表示): スキーマのみを表示する場合は、このオプションを選択します。

  • [Change to built-in property] (組み込みのプロパティに変更): ローカルで変更を行うためにスキーマを組み込みに変更する場合は、このオプションを選択します。

  • [Update repository connection] (リポジトリー接続をアップデート): リポジトリーに保存されているスキーマに変更を加え、変更後にそのコンテンツをすべてのジョブにプロパゲートするかどうかを決める場合は、このオプションを選択します。

    変更を現在のジョブにのみ反映する場合は、変更後、[No] (いいえ)を選択し、[Repository Content] (リポジトリーコンテンツ)ウィンドウで再びこのスキーマのメタデータを選択します。

[Guess Schema] (推測スキーマ)

このボタンをクリックすると、設定に応じたスキーマを取得できます。このボタンは、[Returned content] (返されたコンテンツ)ドロップダウンリストで[Status, headers and body] (ステータス、ヘッダー、ボディ)が選択されている場合か、[Output key/value pairs] (出力キー-値ペア)が選択され、その[Output key/value pairs] (出力キー-値ペア)オプションでキー-値ペアがテーブルに設定されている場合に動作します。

ODataからデータを取得する時は、スキーマ、[Guess schema] (スキーマを推測)ボタン、[Entity set] (エンティティセット)オプション、[Specify entity key] (エンティティキーを指定)オプション、$filter/search/select/expandオプション、[Return type] (戻り値のタイプ)オプションを使い、取得するデータの形式とコンテンツを指定できます。

[Root URL] (ルートURL)

アクセスしたいODataサービスのルートを示すURLアドレスを入力します。たとえばhttps://services.odata.org/V4/xxxとなります。詳細は、Service Root URLをご覧ください。

[Authentication type] (認証タイプ)

サーバーのセキュリティ要件に応じて、次のいずれかの認証方法を選択します。

  • [No authentication] (認証なし): サーバーへのアクセスで認証が必要とされない場合
  • [Basic] (基本): ユーザー名とパスワードが求められます。詳細は、RFC 2617をご覧ください。
  • [Digest] (ダイジェスト): ユーザー名とパスワードが求められます。詳細は、RFC 2617をご覧ください。
  • [Bearer token] (ベアラートークン): 生のアクセストークンが求められます。これは、Authorization: Bearer <your token>としてリクエストヘッダーに入力されます。
  • NTLM: ユーザー名(ドメイン名を含む場合あり)とパスワードが求められます。詳細は、NT LAN Manager (NTLM) Authentication Protocolをご覧ください。
  • [API key] (APIキー): 渡す場所、名前、プレフィックスを選択できるなど、柔軟な方法でAPIキートークンをサーバーに渡します。
    • [Destination] (デスティネーション): トークンを設定する場所として、指定された名前を持つヘッダー、または指定された名前を持つクエリーパラメーター(トークンがログに残る可能性があるため推奨しません)を指定します。
    • [Name] (名前): ヘッダーまたはクエリーパラメーターの名前を入力します。
    • [Prefix] (プレフィックス) (オプション): トークンの前に追加するプレフィックスを入力します([Destination] (デスティネーション)[Request header] (リクエストヘッダー)である場合のみ)。
    • [Token] (トークン): 認証トークンを入力します。
  • OAuth 2.0 は、OAuthサーバーに対するアクセストークンの取得とアップデートを自動的に管理した後、ベアラートークンとしてターゲットエンドポイントに渡します。
    • [Flow] (フロー): 実行したいOAuthフローです。現在のところ、サポートされているのは[Client Credentials] (クライアント認証情報)フローのみです。
    • [Authentication mode] (認証モード): サポートされているどの認証方式についても、フローとスコープのパラメーターがボディで設定されます。使用する形式はapplication/x-www-form-urlencodedで、キーはgrant_type=xxx&scope=xxxxとなります。
    • [Token endpoint] (トークンエンドポイント): oauth2/mydomain.com/tokenという形式で認証トークンを入力します。
    • [Client ID] (クライアントID)[Client secret] (クライアントシークレット): クライアントIDとクライアントシークレットを入力します。
    • [Scopes] (スコープ): スコープを入力します。設定されていない場合、スコープキーはボディのフォームには追加されません。
情報メモヒント: パスワード、トークン、クライアントシークレットキーを入力するためには、該当するフィールドの横にある[...]ボタンをクリックし、[Enter a new password] (新しいパスワードを入力)ダイアログボックスを表示させ、テキストフィールドにパスワード、トークン、シークレットのいずれかを入力してOKをクリックします。[pure password] (純粋なパスワード)モードであればJSON文字列を、JavaモードであればJava式を入力できます。テキストフィールドの上部にある[switch to Java mode] (Javaモードに切り替え)または[switch to pure password mode] (純粋なパスワードに切り替え)をクリックすることで、2つのモードの間で切り替えられます。

[Entity set] (エンティティセット)

サービスから取得したい特定のエンティティセットを入力または選択します。詳細は、Addressing Entitiesをご覧ください。

情報メモヒント: 使用可能なエンティティセットをすべて表示させる場合は、対応するフィールドの横にある[...]ボタンをクリックして[Retrieve values] (値を取得)ダイアログボックスを開き、[Run in background] (バックグラウンドで実行)をクリックします。新しいダイアログボックスが開き、選択できる取得済みエンティティセットがすべて表示されます。[Use custom value] (カスタム値を使用)チェックボックスを選択すれば、カスタム値を指定することもできます。

このオプションは、このコンポーネントの出力フローのスキーマに影響します。このオプションを使ってテーブルでキー-値ペアを設定した後、[Guess schema] (推測スキーマ)ボタンをクリックしてスキーマをアップデートすることをお勧めします。

[Output action] (出力アクション)

ドロップダウンリストから実行する操作を選択します。

  • [Insert] (挿入): 以前に定義されたエンティティセットに新しいレコードを挿入します。

  • [Update] (アップデート): 以前に定義されたエンティティセットで既存のレコードを変更します。利用可能なアップデートタイプは、[Patch] (パッチ) (変更されたプロパティで既存のレコードをアップデート)と[Replace] (置換) (既存のレコードを新しいレコードで上書き)のいずれかです。

  • [Delete] (削除): 以前に定義されたエンティティセットで既存のレコードを削除します。

[Specify the request configuration] (リクエスト設定を指定)

このオプションを選択すると、リクエストを設定できます。
  • [Key value] (キー値): アップデートまたは削除したい既存の値を入力します。

    このオプションは、[Output action] (出力アクション)リストから[Update] (アップデート)または [Delete] (削除)を選択した場合のみ利用できます。

  • [Request body] (リクエストボディ): リクエストに含めたいメッセージのボディを入力します。この形式は、[Request body format] (リクエストボディの形式)フィールドで選択された形式と一致する必要があります。
    JSONの例:
    {
     "id": "184",
     "lastname": "Truce",
     "age": "37",
     }

    このオプションは、[Output action] (出力アクション)リストから[Insert] (挿入)または [Update] (アップデート)を選択した場合のみ利用できます。

    XMLの例:
    <user>
     <id>184</id>
     <name>Truce</name>
     <age>37</age>
    </user>
  • [Request body format] (リクエストボディの形式): 対応するオプションを選択してリクエストの形式を設定します。

詳細設定

[tStatCatcher Statistics] (tStatCatcher統計)

ジョブレベルおよび各コンポーネントレベルでジョブ処理メタデータを収集するには、このチェックボックスを選択します。

[Connection timeout (ms)] (接続タイムアウト(ミリ秒))

コネクターがサーバーへの接続を確立するまでのタイムアウト期間(ミリ秒)を設定するために使われます。接続の確立に失敗した場合はエラーが発生します。

[Receive timeout (ms)] (受信タイムアウト(ミリ秒))

レスポンスデータ受信のタイムアウト期間(ミリ秒)を設定するために使われます。読み取りタイムアウト期間が経過してもデータが受信されない場合は、エラーが発生します。

[Use a proxy] (プロキシを使用)

このオプションを選択すると、HTTPやSOCKSプロキシを使用できます。

  • [Proxy type] (プロキシタイプ): 使用したいプロキシのタイプとして、HTTPまたはSOCKSを選択します。HTTPプロキシでは基本認証がサポートされています。
  • [Proxy host] (プロキシホスト)[Proxy port] (プロキシポート): プロキシのアドレスとポートを入力します。
  • [Proxy login] (プロキシログイン)[Proxy password] (プロキシパスワード): プロキシへの認証に必要な認証情報を入力します。これら2つのフィールドは、[Proxy type] (プロキシタイプ)ドロップダウンリストでHTTPが選択されている場合に利用できます。

[Accept header] (承認ヘッダー)[Headers] (ヘッダー)

これらのオプションを使用すると、一部のHTTPリクエストヘッダーを名前-値ペアとして定義できます。

TalendIf-Matchヘッダーをサポートしています。詳細は、If-Matchをご覧ください。

[Use custom URL parameters] (カスタムURLパラメーターを使用)

このチェックボックスを選択すると、?という文字の後にクエリーURLで設定されるパラメーターをname-valueペアの形式で指定できます。

[Body charset] (ボディの文字セット)

リクエストされたボディのエンコーディングタイプを入力します。

このオプションは、基本設定で[Insert] (挿入)/[Update] (アップデート)オプションと[Specify the request] (リクエストを指定)チェックボックスが選択されている場合のみ使用できます。

グローバル変数

グローバル変数

ERROR_MESSAGE: エラーが発生した時にコンポーネントによって生成されるエラーメッセージ。これはAfter変数で、文字列を返します。この変数はコンポーネントにこのチェックボックスが存在し、[Die on error] (エラー発生時に強制終了)がオフになっている場合のみ機能します。

NB_LINE: 入力コンポーネントによって読み取られた行の数、または出力コンポーネントに転送された行の数。これはAfter変数で、整数を返します。

使用方法

使用ルール

このコンポーネントは、データフローの中間ステップとして、またはジョブフローチャートの終了オブジェクトとして使用できます。

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