tRunJobの標準プロパティ
これらのプロパティは、標準ジョブのフレームワークで実行されているtRunJobを設定するために使われます。
標準のtRunJobコンポーネントは、システムファミリーとオーケストレーション化ファミリーに属しています。
このフレームワーク内のコンポーネントは、すべてのTalend製品で使用できます。
tRunJobコンポーネントは、制限付きでサポートされています。すなわち、S4 (マイナー)サポートケースのみ受け入れられ、パッチの提供はありません。データサービスとルート(cTalendJobを使用)内でtRunJobを使用する場合、サポートは"ベストエフォート"ベーシスでのみ提供されます。ほとんどの場合、クラスローディングの問題があり、これは解決できる場合もありますが、いつも解決できるわけではありません。
これは、tRunJobがサービス/ルートスタイル(ESB)のデプロイで機能するように設計されていないためです。そのため、これを使用する場合は、うまくいくケースも多くあるものの、正規のサポートを受けることができません。過去にtRunJobを使用した方には、ジョブデザインにジョブレットを使用するよう切り替えることをお勧めします。
DIと非ESBのユースケースでは依然として有用なコンポーネントであり、サポートを受けることができます。
基本設定
[Schema] (スキーマ)と[Edit Schema] (スキーマを編集) |
スキーマとは行の説明のことです。処理して次のコンポーネントに渡すフィールド(カラム)数を定義します。Sparkジョブを作成する場合、フィールドの命名時は予約語のlineを避けます。 スキーマを変更するには[Edit schema] (スキーマを編集)をクリックします。現在のスキーマがリポジトリータイプの場合は、3つのオプションを利用できます。
このコンポーネントは、ダイナミックスキーマ機能の利点を備えているので、ソースファイルから不明なカラムを取得したり、各カラムを個別にマッピングしなくてもソースからカラムを一括してコピーしたりできます。ダイナミックスキーマの詳細は、ダイナミックスキーマをご覧ください。 ダイナミックスキーマ機能は、テーブルの不明なカラムを取得するしくみになっており、その他の目的には使用しないことをお勧めします。テーブルの作成には推奨しません。 |
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[Built-in] (組み込み): そのコンポーネントに対してのみスキーマを作成し、ローカルに保管します。 |
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[Repository] (リポジトリー): スキーマは作成済みで、リポジトリーに保管されています。さまざまなプロジェクトやジョブデザインで再利用できます。 |
[Copy Child Job Schema] (子ジョブスキーマのコピー) | クリックして子ジョブスキーマを取得します。 |
[Use dynamic job] (ダイナミックジョブを使用) | 複数のジョブを呼び出して処理できるようにするには、このチェックボックスを選択します。このオプションを有効にした場合、最新バージョンのジョブのみが呼び出され、処理されます。サブジョブの実行には、独立したプロセスが使われます。2つのオプション、[Context] (コンテキスト)および[Use an independent process to run subJob] (サブジョブを独立したプロセスで実行)が表示されなくなります。 情報メモ警告:
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[Context job] (コンテキストジョブ) | このフィールドは、 [Use dynamic job] (ダイナミックジョブを使用)オプションを選択している場合にのみ表示されます。選択したジョブのリストから呼び出すジョブの名前を入力します。 |
[Job] (ジョブ) | 呼び出して処理するジョブを選択します。tRunJobによるスムーズな実行を確保するには、ジョブを呼び出したら、前もって、実行済みであることを確認します。 |
[Version] (バージョン) | 使用する子ジョブバージョンを選択します。 |
[Context] (コンテキスト) | このコンポーネントによって呼び出すジョブのコンテキストと変数を定義したら、リストから該当するコンテキストエントリーを選択します。 |
[Use an independent process to run subJob] (サブジョブを独立したプロセスで実行) | サブジョブを独立したプロセスで実行するには、このチェックボックスを選択します。これは、メモリ制限に起因する問題の解決に役立ちます。 情報メモ警告:
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[Die on child error] (子のエラー発生時に強制終了) | 子ジョブの実行時にエラーが発生した時でも親ジョブを実行する場合には、このチェックボックスをオフにします。 |
[Transmit whole context] (コンテキスト全体を送信) | すべてのコンテキスト変数を親ジョブから取得するには、このチェックボックスを選択します。このチェックボックスをオフに設定すると、すべてのコンテキスト変数が子ジョブから取得されます。 親ジョブと子ジョブに同じコンテキスト変数が定義されている時に、このチェックボックスを選択すると:
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[Context Param] (コンテキストパラメーター) | 選択されているコンテキストパラメーターの値は変更できます。[+]ボタンをクリックし、子ジョブの[Context] (コンテキスト)ビューで定義したパラメーターを追加します。コンテキストパラメーターの詳細は、コンテキストと変数を使用をご覧ください。 ここで定義した値は、[Transmit whole context] (コンテキスト全体を送信)を選択している場合でも、子ジョブの実行中に使用されます。 |
詳細設定
[Propagate the child result to the output schema] (子ジョブの結果を出力スキーマにプロパゲート) | このチェックボックスを選択すると、子ジョブにおいてtBufferOutputコンポーネント経由でバッファーメモリに格納された出力データが、親ジョブの出力コンポーネントにプロパゲートされます。 これらのプロパティは、tFixedFlowInputなどの入力コンポーネントからのデータがある場合にのみ有効です。 このチェックボックスは、デフォルトでオフになっています。[Use dynamic job] (ダイナミックジョブを使用)または[Use an independent process to run subJob] (サブジョブを独立したプロセスで実行)チェックボックスがオンの場合は表示されません。 |
[Print Parameters] (印刷パラメーター) | 内部および外部パラメーターを[Console] (コンソール)に表示するには、このチェックボックスを選択します。 |
[JVM Setting] (JVM設定) |
呼び出しまたは処理が行われるジョブのJVM設定を指定します。
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[Use dynamic context for subJob] (サブジョブ用にダイナミックコンテキストを使用) | このオプションを選択して、呼び出されるサブジョブのコンテキスト変数グループを指定します。このオプションを選択した後に、右側のテキストフィールドに変数名を入力します。変数の値は、既存のコンテキスト変数グループの名前である必要があります。 情報メモ注: このオプションは、[Basic settings] (基本設定)ビューで[Context] (コンテキスト)オプションが優先されます。
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[Use extra classpath for subJob] (サブジョブ用に追加クラスパスを使用) | このオプションを選択して、呼び出されるサブジョブの追加クラスパスを指定します。このオプションを選択した後に、右側のテキストフィールド内に1つ以上のクラスパスを追加します。複数のパスを追加する場合は、; (Windows版)または: (Linux版)を使ってパスを区切ります。 情報メモ注: このオプションは、[Basic settings] (基本設定)ビューで[Use dynamic job] (ダイナミックジョブを使用)または[Use an independent process to run subjob] (独立したプロセスで実行)が選択されている場合に使用できます。
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[Load context parameters from file] (ファイルからコンテキストパラメーターをロード) | このチェックボックスを選択すると、ジョブで使われるコンテキストパラメーターが書き込まれる一時ファイルが作成されます。その後、子ジョブはコンテキストパラメーターを取得するためにその一時ファイルを読み取り、実行終了時にファイルは削除されます。 一時ファイルがローカルマシンに作成されるため、Sparkのローカル実行は、Spark BatchジョブとSpark Streamingジョブで唯一サポートされているモードです。分散ジョブは、クライアントノードから一時ファイルをロードできません。 情報メモ注: このオプションは、[Basic settings] (基本設定)ビューで[Use dynamic job] (ダイナミックジョブを使用)または[Use an independent process to run subjob] (独立したプロセスで実行)が選択されている場合に使用できます。
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[Use Base64 (for byte[])] (Base64を使用 (byte[]用)) | このオプションはデフォルトで選択されており、バイト配列の転送にBase64エンコーディング方式が使われるようにします。 |
[tStatCatcher Statistics] (tStatCatcher統計) | このチェックボックスを選択すると、ジョブレベルおよび各コンポーネントレベルで処理メタデータが収集されます。 |
グローバル変数
グローバル変数 |
ERROR_MESSAGE: エラーが発生した時にコンポーネントによって生成されるエラーメッセージ。これはAfter変数で、文字列を返します。この変数はコンポーネントにこのチェックボックスが存在し、[Die on error] (エラー発生時に強制終了)がオフになっている場合のみ機能します。 CHILD_RETURN_CODE: 子ジョブの戻りコード。これはAfter変数で、整数を返します。 CHILD_EXCEPTION_STACKTRACE: 子ジョブからのサンプル外スタックトレース。これはAfter変数で、文字列を返します。 Flow変数はのコンポーネントの実行中に機能し、After変数はコンポーネントの実行後に機能します。 フィールドまたは式に変数を入力する場合は、Ctrl + スペースを押して変数リストにアクセスし、使用する変数を選択します。 変数の詳細は、コンテキストと変数を使用をご覧ください。 |
使用方法
使用ルール | このコンポーネントは、スタンドアロンジョブとして使えます。または、1つのジョブ内のサブジョブが多くなりすぎないようにすることで、複雑なジョブをわかりやすくするのに役立ちます。 コンポーネントの再利用可能なグループを作成して複数のジョブに挿入したり、同じジョブ内に数回作成したりする場合は、ジョブレットを使用するという方法があります。tRunJobとは異なり、ジョブレットは、それが挿入されているジョブのコンテキスト変数を使用します。ジョブレットの詳細は、ジョブレットとはをご覧ください。 このコンポーネントは、Spark BatchジョブまたはSpark Streamingジョブなど、異なるフレームワークのジョブを呼び出すこともできます。 |
接続 | 外部リンク(このコンポーネントから別のコンポーネントへのリンク): [Row] (行): メイン。 [Trigger] (トリガー): [On Subjob Ok] (サブジョブがOKの場合)、[On Subjob Error] (サブジョブがエラーの場合)、[Run if] (条件付き実行)、[On Component Ok] ( コンポーネントがOKの場合)、[On Component Error] (コンポーネントがエラーの場合)受信リンク (あるコンポーネントからこのコンポーネントへのリンク): [Row] (行): メイン、拒否、反復する [Trigger] (トリガー): On Subjob Ok; On Subjob Error; Run if; On Component Ok; On Component Error; Synchronize; Parallelize接続の詳細は、ジョブにおける接続の使い方をご覧ください。 |