プロモーションのルール
ソースからターゲット環境へのオブジェクトのプロモーションは、事前設定済みのルールに基づいて行います。
パーソナルワークスペースはプロモートできません。
Webhookが含まれているオブジェクトをプロモートしている場合は、ソースとターゲットの環境名に特殊文字が含まれず、英数字とアンダースコアのみが使用されるようにしてください。
次のリストでは、オブジェクトタイプ別のプロモーションルールについて説明します。
ジョブアーティファクトとタスク
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ジョブアーティファクトまたはタスクは、ターゲット環境に存在しない場合に作成されます。
- ターゲットの環境名がTalend Studioのコンテキスト環境名と同じ場合は、Talend Studioに由来するデザインのコンテキストパラメーター値でアーティファクトまたはタスクが作成されます。
- ターゲットタスクはソースタスクと同じタグを持ちます。
- アーティファクトの最新バージョンへ自動的にアップデートされるオプションがソースタスクで使用されている場合、このオプションはターゲットタスクでは有効になりません。
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ジョブアーティファクトまたはタスクは、ターゲット環境に存在する場合にアップデートされます。
- 既存のパラメーター値は変更されません。新しいバージョンのアーティファクトまたはタスクに新しいパラメーターが存在する場合、[Parameters] (パラメーター)に追加されます。
- ターゲットの環境名がTalend Studioのコンテキスト環境名と同じ場合、新しいパラメーターの値はTalend Studioから取られます。それ以外の場合は、ソース環境で設定された値になります。
- ターゲットタスクはソースタスクのタグでアップデートされます。
- アーティファクトのプロモーションの場合、最新のアーティファクトのバージョンを使用するよう設定されていても、タスクはプロモートされたアーティファクトを使用しません。これは、この最新のアーティファクトのバージョンが公開済みのアーティファクトのバージョンしか参照しないためです。タスクがこのアーティファクトを使用できるようにするためには、最終的にこのアーティファクトを公開する前に、プロモートされたアーティファクトをテストする必要があります。
- ターゲットタスクでアーティファクトの特定のバージョンが使用されている場合は、そのバージョンが使用され続け、自動的にアップデートするオプションは選択されません。ターゲットタスクでアーティファクトのバージョンを自動的にアップデートするオプションが使用されている場合は、ソースタスクで使われているバージョンへアップデートされ、このオプションも有効のままとなります。
情報メモ注: プロモーションワークフローは、タスクのプロモーション時にアーティファクトが意図せずにアップデートされないようデザインされています。
このため、プロモーションタスクがターゲット環境で初めて作成される場合、自動アップデートオプションの[Always use the latest available artifact version] (アーティファクトの最新バージョンを常に使用)は自動的に無効になります。
これにより、プロモートされたタスクを確認およびテストし、使用するアーティファクトの正しいバージョンを確定する前に、タスクが新しいアーティファクトのバージョンに誤ってアップデートされることはありません。
パイプラインアーティファクトとタスク
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パイプラインアーティファクトまたはタスクは、ターゲット環境に存在しない場合に作成されます。
- ターゲットタスクはソースタスクと同じタグを持ちます。
- アーティファクトの最新バージョンへ自動的にアップデートされるオプションがソースタスクで使用されている場合、このオプションはターゲットタスクでは有効になりません。
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パイプラインアーティファクトまたはタスクは、ターゲット環境に存在する場合にアップデートされます。
- 既存のパラメーター値は変更されません。
- ターゲットタスクはソースタスクのタグでアップデートされます。
- ターゲットタスクでアーティファクトの特定のバージョンが使用されている場合は、そのバージョンが使用され続け、自動的にアップデートするオプションは選択されません。ターゲットタスクでアーティファクトのバージョンを自動的にアップデートするオプションが使用されている場合は、ソースタスクで使われているバージョンへアップデートされ、このオプションも有効のままとなります。
[Plan] (プラン)
- プランは、ターゲット環境に存在しない場合に作成されます。
- プランは、ターゲット環境に存在する場合にアップデートされます。
接続
- 接続がターゲット環境に存在しない場合、同じ名前とタイプで接続が作成されます。
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接続がターゲット環境に存在する場合、同じ名前とタイプで接続がアップデートされます。
- パラメーターは変更されません。
- 同じ名前の異なるタイプの接続がターゲット環境に存在する場合、プロモーション分析でエラーが表示されます。プロモーションレポートにエラーが表示され、タスクがプロモートされません。
- セキュリティ上の理由により、セキュリティで保護されているパラメーターの値は、ターゲット環境では<change me>にリセットされます。手動で再入力する必要があります。
リソース
- リソースは、ターゲット環境に存在しない場合に作成されます。
- リソースは、ターゲット環境に存在する場合、ソース環境の値で上書き(オーバーライド)されるか 、無視(ターゲットの維持)されます 。
タスクスケジューラー
- タスクスケジューラーは、ターゲット環境に存在しない場合に作成されます。
- タスクスケジューラーは、ターゲット環境に存在する場合にアップデートされます。
ワークスペース
- ワークスペースがターゲット環境に存在しない場合は、空のロールで作成されます。
管理者はターゲット環境でロールを作成する必要があります。
- ワークスペースは、ターゲット環境に存在する場合にアップデートされます。
ワークスペース内のオブジェクトは、各オブジェクトタイプに固有のプロモーションルールに従ってアップデートされます。
タスク/ワークスペース/環境のRemote EngineまたはRemote Engine Gen2部分がプロモート済み
- Remote EngineまたはRemote Engine Gen2は、ターゲット環境に存在しない場合に作成されます。
Remote Engineはプロモーション後にペアリングされる必要があります。
- Remote EngineまたはRemote Engine Gen2は、ターゲット環境に存在する場合にアップデートされます。
Remote Engineクラスター
- Remote Engineクラスターは、ターゲット環境に存在しない場合に作成されます。
クラスターのプロモーション中、Remote Engineはプロモートも作成もされません。そのため、ターゲット環境にあるプロモートされたクラスターに追加する必要があります。
- Remote Engineクラスターは、ターゲット環境に存在する場合に再利用されます。
実行プロファイル
- 実行プロファイルは、ターゲット環境に存在しない場合に作成されます。
- 実行プロファイルは、ターゲット環境に存在する場合、ソース環境の値で上書き(オーバーライド)されるか 、無視(ターゲットの維持)されます 。