dynctlを使ってDynamic Engineをトラブルシューティング

dynctl構文

dynctlコマンドの一般的な構文は次のとおりです:

dynctl [command] [params] [flags]

この構文では:

command

実行する操作(ログの収集や環境のリスト表示など)を指定します。

params

コマンドに必要な追加情報(リソースIDなど)を提供します。

flags

追加の手順(デフォルトのKubeconfigファイルをオーバーライドする--kubeconfigなど)を設定します。

dynctlコマンド

dynctlコマンドライン

フラグは、デフォルトの設定をオーバーライドしてコマンドの動作を変更します。フラグは次の2つのカテゴリーに分類されます:

1. グローバルフラグ: すべてのコマンドに適用します。
2. コマンド固有のフラグ: 指定されたコマンドにのみ適用します。

1. 上記のコマンドラインフラグ(最も高い優先順位)。
2. 環境変数。
3. YAMLファイルでの設定(最も低い優先順位)。

グローバルフラグ。

--config

デフォルトのdynctl設定ファイルである$HOME/.dynctl/configをオーバーライドします。

--kubeconfig

クラスター接続のデフォルトのkubectl設定をオーバーライドします。

--kubecontext

kubeconfigファイルでdefault-contextをデフォルトとするKubernetesコンテキストをオーバーライドします。

-d, --debug

デバッグモードを有効にし、JSONから人間が読める形式にdynctlログを変換します。

-v, --verbose

詳細モードを有効にし、すべてのdynctlログレベルを記録します。

-h, --help

コマンドのヘルプ情報を表示します。

ログおよびログ環境のコマンド固有フラグ

--follow, -f

生成されたログを継続的にストリーミングします。デフォルト: false。

--output, -o

ログの出力形式をstdoutまたはzipで指定します。デフォルト: stdout。

--output-file

出力ファイルのパスを設定します。デフォルト: autogenerated。

--service, -s

指定したサービスによってログをフィルタリングします。このフラグを複数回使用すれば、複数のサービスをフィルタリングできます。

--since

指定した期間内(300ms、-1.5h、2h45mなど)に生成されたログ出力を表示します。有効な時間単位は、ns、us (またはµs)、ms、s、m、hです。デフォルト: すべてのログ。

--tail

表示するログ出力行数を指定します。デフォルト: すべての行。

dynctl設定方法

dynctlツールは複数の方法で設定できます(優先順位が高い順):

1. 上記のコマンドラインフラグ(最も高い優先順位)。
2. 環境変数。
3. YAMLファイルのデフォルト値(最も低い優先順位)。