FractileExc - チャート関数
FractileExc() は、チャート軸に対して反復処理された数式で指定された範囲において、集計データの排他的フラクタイル (分位値) に相当する値を返します。
構文:
FractileExc([{SetExpression}] [DISTINCT] [TOTAL [<fld{, fld}>]] expr, fraction)
戻り値データ型: 数値
この機能は、次で定義されたランクに対応する値を返します。ランク = 少数部 * (N+1) ここで N は expr の数値。ランク が整数以外の場合は、最も近い 2 つの値の間で補間します。
引数:
引数 | 説明 |
---|---|
expr | フラクタイルを計算する際には、数式またはデータを含んだ項目を使用します。 |
fraction | 計算対象となる分位数 (変位値) に相当する値 (0~1 の範囲内)。 |
SetExpression | デフォルトでは、集計関数は選択されたレコード セットに対して集計を行います。Set 分析数式でレコード セットを定義することも可能です。 |
DISTINCT | 関数の引数の前に DISTINCT という用語が付いている場合、関数の引数の評価から生じる重複は無視されます。 |
TOTAL | 関数の引数の前に TOTAL の文字が配置されている場合、現在の軸の値に関連しているものだけでなく、現在の選択範囲内にあるすべての可能な値に対して計算が実行されます。つまりチャート軸は無視されます。 TOTAL [<fld {.fld}>] (ここで、TOTAL 修飾子の後には、1 つまたは複数の項目名のリストがチャート軸変数のサブセットとして続く) を使用して、合計絞込値のサブセットを作成できます。 |
制限事項:
内部集計に TOTAL 修飾子が含まれない限り、集計関数のパラメーターに他の集計関数を含めることはできません。 ネストされた集計関数が必要な場合、指定された軸と組み合わせて高度な関数 Aggr を使用します。
例と結果:
Customer | Jan | Feb | Mar | Apr | May | Jun | Jul | Aug | Sep | Oct | Nov | Dec |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Astrida | 46 | 60 | 70 | 13 | 78 | 20 | 45 | 65 | 78 | 12 | 78 | 22 |
Betacab | 65 | 56 | 22 | 79 | 12 | 56 | 45 | 24 | 32 | 78 | 55 | 15 |
Canutility | 77 | 68 | 34 | 91 | 24 | 68 | 57 | 36 | 44 | 90 | 67 | 27 |
Divadip | 57 | 36 | 44 | 90 | 67 | 27 | 57 | 68 | 47 | 90 | 80 | 94 |
例 | 結果 |
---|---|
FractileExc(Sales, 0.75) |
軸 |
FractileExc(TOTAL Sales, 0.75)) | Customer のあらゆる値で 75.25 になります。これは、TOTAL 修飾子を使うと軸が無視されるためです。 |
FractileExc(DISTINCT Sales, 0.75) | 合計 73.50 になります。これは、DISTINCT 修飾子を使うと、各 Customer で Sales の固有の値のみが評価されるためです。 |
例で使用されているデータ: