linest 関数の使用例
linest 関数は、直線回帰分析に関連した値の計算に使用します。このセクションでは、サンプル データを使って、QlikView で使用可能な linest 関数の値を特定するためのチャートの作成方法を説明します。linest 関数は、ロード スクリプトおよびチャート式で使用できます。
構文と引数については、各 linest チャート関数およびスクリプト関数のトピックを参照してください。
サンプル データのロード
次の手順を実行します。
- 新規ドキュメントを作成します。
-
ツールバーで [ロード スクリプトの編集] を選択し、次のスクリプトを入力します。
T1:
LOAD *, 1 as Grp;
LOAD * inline [
X |Y
1| 0
2|1
3|3
4| 8
5| 14
6| 20
7| 0
8| 50
9| 25
10| 60
11| 38
12| 19
13| 26
14| 143
15| 98
16| 27
17| 59
18| 78
19| 158
20| 279 ] (delimiter is '|');
R1:
LOAD
Grp,
linest_B(Y,X) as Linest_B,
linest_DF(Y,X) as Linest_DF,
linest_F(Y,X) as Linest_F,
linest_M(Y,X) as Linest_M,
linest_R2(Y,X) as Linest_R2,
linest_SEB(Y,X,1,1) as Linest_SEB,
linest_SEM(Y,X) as Linest_SEM,
linest_SEY(Y,X) as Linest_SEY,
linest_SSREG(Y,X) as Linest_SSREG,
linest_SSRESID(Y,X) as Linest_SSRESID
resident T1 group by Grp;
- スクリプトを保存し、[リロード] をクリックしてデータをロードします。
スクリプトの計算結果の表示
次の手順を実行します。
-
シートにテーブル ボックスを追加し、表示する以下の項目を選択します。
- Linest_B
- Linest_DF
- Linest_F
- Linest_M
- Linest_R2
- Linest_SEB
- Linest_SEM
- Linest_SEY
- Linest_SSREG
- Linest_SSRESID
ロード スクリプトで行われた linest 計算の結果が含まれるテーブルは、次のようになります。
Linest_B | Linest_DF | Linest_F | Linest_M | Linest_R2 |
---|---|---|---|---|
-35.047 | 18 | 20.788 | 8.605 | 0.536 |
Linest_SEB | Linest_SEM | Linest_SEY | Linest_SSREG | Linest_SSRESID |
---|---|---|---|---|
22.607 | 1.887 | 48.666 | 49235.014 | 42631.186 |
linestチャート関数チャートの作成
次の手順を実行します。
- 折れ線グラフを新規作成するには、[オブジェクト] > [シート オブジェクトの追加] > [チャート] と選択します。
- [軸 ] ウィンドウで、軸として X を追加します。
- [数式] ウィンドウで、メジャーとして Sum(Y) を追加します。
- [プレゼンテーション] ウィンドウで、[0 値を隠す] の選択を解除します。
X を Y に対してプロットしたグラフを表す折れ線グラフが作成され、このグラフから linest 関数の計算が行われます。
-
数式 Sum(Y) には、直線のすう勢線機能を有効にし、[式の表示] をオンにします。
これにより、記載されている直帰回帰関数に最適な QlikView に組み込まれている線が表示されます。
-
次のように定義されている 2 番目の数式を追加して、linest_b と linest_m 関数を使用して直線回帰関数を計算します。
$(=LINEST_M(Y,X))*ONLY(X)+$(=LINEST_B(Y,X))
-
シートにストレート テーブルを追加し、計算軸として以下を追加します。
ValueList('Linest_b', 'Linest_df','Linest_f', 'Linest_m','Linest_r2','Linest_SEB','Linest_SEM','Linest_SEY','Linest_SSREG','Linest_SSRESID')
その際、linest 関数の名前を持つ軸のラベルを作成するために合成軸関数を使用します。ラベルを Linest functions に変更してスペースを節約することも可能です。
-
次の数式をメジャーとしてテーブルに追加します。
Pick(Match(ValueList('Linest_b', 'Linest_df','Linest_f', 'Linest_m','Linest_r2','Linest_SEB','Linest_SEM','Linest_SEY','Linest_SSREG','Linest_SSRESID'),'Linest_b', 'Linest_df','Linest_f', 'Linest_m','Linest_r2','Linest_SEB','Linest_SEM','Linest_SEY','Linest_SSREG','Linest_SSRESID'),Linest_b(Y,X),Linest_df(Y,X),Linest_f(Y,X),Linest_m(Y,X),Linest_r2(Y,X),Linest_SEB(Y,X,1,1),Linest_SEM(Y,X),Linest_SEY(Y,X),Linest_SSREG(Y,X),Linest_SSRESID(Y,X) )
これは、合成軸内の対応する名前の各 linest 関数の結果値を表示します。Linest_b(Y,X) の結果は linest_b の隣に表示されます。
Linest functions | Linest function results |
---|---|
Linest_b | -35.047 |
Linest_df | 18 |
Linest_f | 20.788 |
Linest_m | 8.605 |
Linest_r2 | 0.536 |
Linest_SEB | 22.607 |
Linest_SEM | 1.887 |
Linest_SEY | 48.666 |
Linest_SSREG | 49235.014 |
Linest_SSRESID | 42631.186 |