環境とデプロイメントの戦略
このセクションでは、Talend Cloudのエンタープライズデプロイメントのための環境戦略に焦点を当てます。通常、Talendのエンタープライズ展開には次の項目が含まれています:
- 複数のユーザーペルソナ: 各自が要件に適したツール(データサイエンティスト向けのPipeline Designerやデータエンジニア向けのTalend Studioなど)を装備
- Talend Studioで開発されたアーティファクト:継続的インテグレーション(CI)と継続的デリバリー(CD)をはじめ、完全なエンタープライズソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)が必要
- 複数のプロジェクトに並行して取り組む複数のチーム
- 高可用性と負荷分散
- 環境固有のセキュリティ / アクセス
Talendの小規模デプロイメントやよりシンプルなデプロイメントの場合は、付録: Talend Cloudのパッケージングとよりシンプルなデプロイメントの環境戦略をご覧ください。
エンタープライズデプロイメントの場合、Talendは4つの環境戦略と、自動化アプローチによるビルド / テスト / デプロイメントをお勧めしています。
環境戦略
Talendの典型的なエンタープライズデプロイメントでは、開発、テスト、本番準備、本番という4つの環境が必要です。
デプロイメント戦略
次の図はデプロイメント戦略の概要です。
開発環境:
- 開発者専用。開発者はTalend Studioを使ってアーティファクトのデザインや単体テストを実行
- すべての開発作業が行われる環境
- アーティファクトはこの環境からTalend Cloudにデプロイ
- CI/CDと明確にデザインされたGitワークフローを組み合わせ、アーティファクトのビルド、テスト、デプロイ、プロモートを実行
- インテグレーションテスト専用
- 開発チームが作成したアーティファクトのテストと検証が主な用途
- 高可用性や負荷分散は行わない - インフラストラクチャーやパフォーマンスよりも機能性のテストに重点
- 本番環境(高可用性/負荷分散、代表的なデータおよびボリュームなどを含む)の完全なミラーであることが必要
- UATテストやパフォーマンステストに使用
- 本番に適用する前に高可用性/負荷分散のパッチテストに使用
- 本番で発生した問題の再現に使用
- ライブ環境