Talend Cloudフィジカルリファレンスアーキテクチャー: はじめに
リファレンスアーキテクチャーとは
リファレンスアーキテクチャーは次のように定義されます。
- チーム、アプリケーション、システム間で共有される定義済みアーキテクチャーガイドラインのセット
- ビジネス全体で使用するための標準化済み用語集(プロセス、コンポーネント、アプリケーション、システム、サービスなど)
- 過去の経験やベストプラクティスを活用し、技術的な意思決定を支援するための手段
リファレンスアーキテクチャーが作成されるしくみ
Talendでは、リファレンスアーキテクチャーは次の組み合わせで作成されます:
- Qlik Professional Servicesチーム、およびその他の技術者がお客様との関係から得た集合的な知識と経験
- Talend Product Managementチームからの製品メッセージング、ビジョン、ロードマップ
リファレンスアーキテクチャーのタイプ
リファレンスアーキテクチャーは数多くの形態があります。その一部の「タイプ」は次のとおりです。
- ソフトウェアアーキテクチャー
- システムアーキテクチャー
- アプリケーションアーキテクチャー
- 概念的アーキテクチャー
- 論理的アーキテクチャー
- 物理的アーキテクチャー
- ビジネスアーキテクチャー
- 情報システムアーキテクチャー
- インテグレーションアーキテクチャー
- データアーキテクチャー
リファレンスアーキテクチャーの使い方
リファレンスアーキテクチャーは、意思決定プロセスに情報を与えることを目的としています。次の図は、特定の要件(自分の組織やプロジェクトの要件など)をリファレンスアーキテクチャーと組み合わせて、自分のニーズに合ったアーキテクチャーを作成する方法を示したものです。
このガイドの目的
このガイドは、Talend Cloudフィジカルリファレンスアーキテクチャーに焦点を当てています。Talend Data Fabricでは、全インテグレーションアーキテクチャースタイル(バッチ、リアルタイム、イベントドリブン、ストリーミング)の実装が可能です。これらのスタイルについてさらに詳しく学び、そのインテグレーションスタイルの実装を通じて、Talend Cloudフィジカルリファレンスアーキテクチャーの理解を深めることができます。Talend Data Fabricのデプロイメントには、次の2つのアプローチがあります:
- Talendマネージド型 / Talendサーバーレス型
- カスタマーマネージド型
このガイドでは、2つのアプローチについて説明し、どちらのアプローチがお客様の組織に適しているかを判断しやすくします。
このドキュメントの重要な部分は、一連のTalend Cloudフィジカルリファレンスアーキテクチャー図と、そのような図の詳細に関する考察です。このドキュメントでは、お客様によるTalend Data Fabricのデプロイメントのヒントとなる実用的な推奨事項を説明します。
注: このガイドでは、Talend Data Fabricの重要な次の2コンポーネントには触れていません:
- Talend Data Loader: 純粋なクラウドソリューションなので、物理的アーキテクチャー図が不要です。
- Talend Cloud Data Catalog: アーキテクチャーの詳細は、Talend Cloud Data Catalogのアーキテクチャーをご覧ください。