セキュリティ
この セキュリティタブでは、認証、許可、通信、クラスター ライセンスの設定を管理できます。
認証
クライアント
QlikView Server (QVS) が Windows 認証を使用するかどうかを選択できます。認証の種類を構成するには、次のオプションの 1 つを選択します。
- Always Anonymous (常に匿名): 必ず匿名通信を利用します。
- 匿名を許可 (Allow Anonymous): 可能であれば認証を実施します (デフォルト)。
- 匿名を禁止 (Prohibit Anonymous): 必ず認証を実施します。
匿名アカウント (Anonymous Account)
デフォルトでは、QVS はローカル マシン上に匿名アカウントを作成します。クラスターを使用する場合は、クラスターのサーバーがアカウントを共有できるように、匿名アカウントをドメイン アカウントに変更する必要があります。この設定は、サーバーが NTFS モードで稼動している場合にのみ適用されます。アカウントのタイプを設定するには、次のオプションの 1 つを選択します。
- ドメイン上 (On Domain)
- ローカル コンピュータ上 (On Local Computer)
許可 (Authorization)
ドキュメントへのアクセスを許可する場合に QVS が使用するモードを設定します。通常既定では、QVS は NTFS 許可 (NTFS Authorization)] モードを使用し、Windows オペレーティング システムが NTFS セキュリティ設定からユーザーおよびグループのファイル (ドキュメント) アクセスを制御します。Load Doc Admins (ドキュメント管理者のロード) [DMS Authorization] (DMS 許可)] モードは QVS Document Metadata Service (DMS) 機能を使用して、ユーザーおよびグループのファイル (ドキュメント) アクセスを許可します。このモードが使用される場合、QlikView Publisher (QVP) ディレクトリ サービス コネクタ (DSC) はグループのメンバーを確認するためにアクセス可能でなくてはなりません。To select which Directory Service Connectorto use, select one of the following options:
- NTFS 許可 (NTFS Authorization): Windows オペレーティング システムがファイル アクセスを制御します。
- DMS 許可 (DMS Authorization): QlikView Server DMS がファイル アクセスを制御します。
その他 (Miscellaneous)
動的データ更新を許可 (Allow Dynamic Data Update)
マクロまたは外部プロセスを有効にしてデータの一部をセミリアルタイムで更新するには、このチェック ボックスをオンにします。
この機能を使用すると、現在、ロードされているドキュメントでデータの動的更新が可能になります。これにより、QlikView 管理者はドキュメントのリロードを実行しなくても、単一のソースから限定的な量のデータを QlikView ドキュメントにフィードできるようになります。
既定のパス: 無効化 (Disabled)(チェック ボックスをオフにする)
サーバー上でマクロ実行を許可 (Allow Macro Execution on Server)
QVS 上でマクロの実行を有効にするには、このチェック ボックスをオンにします。
この機能は AJAX クライアントに適用されます。これは、AJAXを使用して、QlikView Desktop または QlikView プラグインをクライアント内で使用する時に、QVS でマクロが実行されるためです。
無効にすると、AJAX を使用するマクロはブロックされます。
既定のパス: 有効化 (Enabled)(チェック ボックスをオンにする)
サーバー上で危険なマクロ実行を許可 (Allow Unsafe Macro Execution on Server)
QVS 上で危険なマクロの実行を有効にするには、このチェック ボックスをオンにします。
既定のパス: 無効化 (Disabled)(チェック ボックスをオフにする)
名前とパスワードを使用して管理者を許可 (Allow Admin Using Name and Password)
QVP が別の Windows アクティブ ディレクトリで稼動している場合、QVS サービスへの接続を可能にするには、この設定を有効にする必要があります。また、接続に使用するアカウントは、 QlikView Administratorsgroup 別の Windows アクティブ ディレクトリのサポートを有効にするには、このチェック ボックスをオンにします。
HTTP トンネルからのサーバー プッシュを有効化 (Enable Server Push Over HTTP Tunnels)
HTTP トンネルを介したドキュメントの更新を有効にする場合には、このチェック ボックスをオンにします。
これを有効にすると、クライアントは帯域幅を消費する更新を利用できるかどうか QVS に確認し続けます。
これを無効にすると、ユーザーは他の操作を積極的に行っていない限り、利用可能な更新について通知されません。
既定のパス: 無効化 (Disabled)(チェック ボックスをオフにする)
ネットワーク トラフィックを圧縮 (Compress Network Traffic)
クライアントと QlikView Server の間の通信で大容量のパッケージを圧縮するには、このチェック ボックスをオンにします。
既定のパス: 有効化 (Enabled)(チェック ボックスをオンにする)
拡張子を許可 (Allow Extensions)
ドキュメントへの QlikView 拡張子の追加を有効にするには、このチェック ボックスをオンにします。
有効にすると、適切な Extensions フォルダに含まれている拡張子 (標準またはドキュメント) を利用できます。
無効の場合、QVS は拡張子をチェックせず、使用することもありません。
既定のパス: 有効化 (Enabled)(チェック ボックスをオンにする)
クラスター ライセンス (Cluster License)
クラスターの QVS はすべてビルド番号が同じで、同じドキュメント ルートを共有しなくてはなりません。QlikView の新しいバージョンにアップグレードする際、すべてのサーバーを停止させてアップグレードし、再起動するのであれば、通常、問題になりません。ただし、すべてのサーバーを同時にアップグレードする場合は、ビルド番号とドキュメント ルートを考慮に入れなくてはなりません。すべてのサーバーが QlikView の新しいバージョンにアップグレードされるまで、ある QlikView はアップグレード前のバージョン、別のサーバーは新しい QlikView のバージョンとなりえます。アップグレード中に元のバージョンと新しいバージョンが混在しないようにしてください。どちらのクラスターも、すべての CAL 情報を含む既存のクラスター ライセンスを共有します。
クラスター環境で単一のサーバーを QlikView の新しいバージョンにアップグレードするプロセスは以下のとおりです。
- クラスターの任意のサーバーで QlikView Management Console (QMC) を開きます。
- Fill in the 代替ビルド番号 (Alternate Build Number)および 代替ドキュメント ルート (Alternate Document Root)項目に入力します (詳細は下記を参照)。入力された値は、クラスターのすべてのサーバーで自動的に反映されます。
- アップグレードするサーバーを停止します。
- 停止したサーバーに QlikView の新しいバージョンをインストールします。
- QlikView の新バージョンがインストールされたサーバーで Settings.ini ファイルを開きます (通常は C:\ProgramData\QlikTech\QlikViewServer フォルダにあります)。
- ルート フォルダ (“DocumentDirectory”) へのパスを編集し、QMC の 代替ドキュメント ルート (Alternate Document Root)項目と同じフォルダに変更します。
- アップグレードされたサーバーを起動します。
代替ビルド番号 (Alternate Build Number)
このテキスト ボックスでは、アップグレードされたクラスターのサーバーにインストールされている QlikView の新バージョンのビルド番号を入力します。
ビルド番号は、QlikView バージョン番号に含まれています。QlikView バージョン番号の形式は、以下のようになっています。
<メジャー リリース バージョン>.<サービス リリース バージョン>.<ビルド番号>.0
- 12: メジャー リリース バージョン (このケースでは、QlikView 12)
- 0: サービス リリース バージョン (このケースでは、QlikView 12.0)
- 11154: ビルド番号
- 0: 常にゼロ
代替ドキュメント ルート (Alternate Document Root)
このテキスト ボックスには、QlikView の新バージョンにアップグレードしたクラスターのサーバーで使用するドキュメント ルートを入力します。