疎結合テーブル
循環参照が含まれているデータを QlikView にロードすると、疎結合テーブルが自動的に作成されます。これにより、循環参照が内部ロジックでループを作成することを防ぎます。疎結合テーブルは、予想される理解可能な方法でデータを視覚化できるように取り扱う必要があります。
疎結合テーブルの意図的な作成
いくつかの特別な状況では、一部のデータを通常の QlikView ロジックから切断した方がよいかもしれません。疎結合テーブルを使用すると、ひとつの項目の選択を制限してテーブル内の他の項目に伝達することができます。
テーブルを疎結合になるよう設定するには、[ドキュメント プロパティ] ダイアログを開いて [テーブル] タブを選択します。
この章には、疎結合テーブルで QlikView ロジックがどのように変わるかという例が含まれています。
次の 3 つのテーブル ボックスは、それぞれ QlikView に読み取られるテーブルを表しています。
項目Bの値2を選択した場合は、次のようになります。
選択はすべてのテーブルに伝わり、関連のない値は除外されます。
ここでこの選択のまま、Table2 を疎結合にしてみます。つまり、ロジックは、Table2 の項目 A と C の間で切断されます。結果は次のようになります。
ここで Table2 は、テーブル ボックスであり、テーブルそのものではないことに注意してください。テーブル ボックスには、テーブルの各列の各項目間のすべての可能な組み合わせが表示されます。項目AとCの間にロジックが存在しないので、それぞれの絞込値のすべての組み合わせが表示されます。
以下の3つのテーブルは典型的な構造です。1つのトランザクション テーブルと2つの軸テーブルがあり、それぞれが 1 つの項目で関連付けられています。
ピボット テーブルを使うと、毎年の売上と製品グループを視覚化できます。ピボット テーブルの隣にある 2 つのリスト ボックスには軸項目が含まれています。
これは正確なピボット テーブルですが、QlikView ロジックの効果により、望ましくない結果になる可能性があります。2012 年を選択すると、以下の結果を得られます。
製品グループ Z はピボット テーブルでは非表示になります。項目 ProdGrp の値 Z は、項目 Year の値 2012 を選択したことによって除外されているので、これは当然のことです。しかし、2012 年の売上を分析する際は、製品グループ Z が存在し、2012 年に売れなかったことを明らかにするために、チャートの sum(Amount)列に Z を 0 で表示するとよいでしょう。
2 つの項目 Year と ProdGrp がお互いに関係なく、Trans テーブルを介して関連付けられているだけなので連携しないことを示すことができます。これは、Trans テーブルを疎結合として宣言し、ピボット テーブルのレイアウトを変更することによって対処できます。
Year リスト ボックスの選択は、ProdGrp リスト ボックスのいかなる値にも影響しないことに注目してください。