別のマシンでのアップグレード
別のマシンにアップグレードする最も簡単な方法は、最初に現在のマシンでアップグレードしてから、新しいターゲットマシンに移行することです。マルチサーバー サイトを新しいマシンにアップグレードする場合は、サーバーごとにこれらの手順を繰り返します。
ターゲット マシンへの QlikView Server のインストール
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最新バージョンの QlikView Server を 製品のダウンロード からダウンロードします。
詳細については、「インストール ファイルのダウンロード」を参照してください。
- QlikView Server のインストール ウィザードを起動し、画面上の指示に従います。インストールの段階的な手順については、次を参照してください: QlikView Server をインストールする。
- インストール時に、サービス認証方法を選択します。[Use digital certificates] (デジタル証明書の使用) または [Use QlikView Administrators Group] (QlikView Administrators Group の使用) のいずれかを選択します。現在のマシン上のインストールで認証方法として証明書を使用している場合は、必ず [Use digital certificates] (デジタル証明書の使用) を選択します。
- インストール プロセスが終了したら、マシンを再起動して、すべてのサービスが適切に始動することを確認します。
- QlikView 管理コンソール を開き、QlikView Server および QlikView Publisher のライセンス情報を適用します。
QlikView Server バックアップの移行と復元
最新バージョンの QlikView Server を現在のマシンとターゲット マシンの両方にインストールしたら、次に現在のマシンからインストールの内容を移行して、ターゲット マシン上で復元することができます。お使いのインストールで、認証方法として QlikView Administrators Group またはデジタル証明書のいずれを使用しているかによって、手順が異なります。
移行手順を開始する前に、必ず元のマシンの QlikView Server のバックアップを作成します。適切なバックアップがないと、QlikView Server インストールをターゲット マシン上で復元することができません。「バックアップとアップグレードの準備」を参照してください。
QlikView Administrators Group を使用するインストールの移行
- 最新バージョンの QlikView Server を現在のマシンとターゲット マシンの両方にインストールしたら、現在のマシンのバックアップを適切に作成します。「バックアップとアップグレードの準備」を参照してください。
- 現在のマシンとターゲット マシンの両方ですべての QlikView サービスを停止します。
- ターゲット マシンで、%ProgramData%\QlikTech\ManagementService\QVPR フォルダを削除するか、または名前を変更します。これがバックアップ元のバージョンと置き換えられます。
- QVPR フォルダを現在のマシンからターゲット マシンにコピーします (フォルダ名をメモしておきます)。
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次のフォルダにあるすべての .xml ファイルを編集して、現在のマシン名への参照すべてを、ターゲット マシン名に置き換えます。
- %ProgramData%\QlikTech\ManagementService
- %ProgramData%\QlikTech\ManagementService\QVPR
- QlikView サービスを再始動します。最初に QlikView Management Service を始動し、1 分待ってから、その他のサービスを任意の順で始動します。
- SourceDocuments フォルダとマウントされたフォルダを復元します。
- ソース ドキュメントを既定の %ProgramData%\QlikTech\SourceDocuments フォルダに保存している場合は、すべてのソース ドキュメントをターゲット マシン上の同じ場所に移動します。
- ソース ドキュメントを別のフォルダの場所に保存している場合は、ソース ドキュメントフォルダのパスを QlikView 管理コンソール に追加します。これを行うには、[Source Folders] (ソース フォルダ) の [追加] セクションを確認します。
- マウントされたフォルダにタスクを配布している場合は、マウントされたフォルダへのパスを再挿入します。これを行うには、[フォルダ] の [Mounter Folders] (マウントされたフォルダ) セクションを確認してください。
- 元のサーバー マシンをシャット ダウンします。
デジタル証明書を使用するインストールの移行
証明書を使用する QlikView Server インストールを移行するときに、一部の設定が暗号化されます。元々暗号化に使用されていた証明書に QlikView からアクセスできない場合は、これらの設定を復号化することはできません。移行の際に証明書を現在のマシンからターゲット マシンに復元すると、移行された設定を復号化することができます。復号化されたら、ターゲット マシンから証明書に保存された暗号化キーを使用して、これらの設定が再度暗号化されます。
- 最新バージョンの QlikView Server を現在のマシンとターゲット マシンの両方にインストールしたら、現在のマシンのバックアップを、証明書も含めて適切に作成します。「バックアップとアップグレードの準備」を参照してください。
- 現在のマシンとターゲット マシンの両方ですべての QlikView サービスを停止します。
- 現在のマシンから証明書のバックアップをターゲット マシンにコピーして、適切な場所に保存します。
- MMC (Microsoft Management Console) を使用して、証明書を現在のマシンからターゲットマシンに復元します。この段階的な手順については、次を参照してください:証明書の復元。元の証明書を保存すると、MMC で 2 セットの証明書を確認できるはずで、それらには 2 つの異なる有効期限があります。
- ターゲット マシンで、%ProgramData%\QlikTech\ManagementService\QVPR フォルダを削除するか、または名前を変更します。これがバックアップ元のバージョンと置き換えられます。
- QVPR フォルダを現在のマシンからターゲット マシンにコピーします (フォルダ名をメモしておきます)。
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次のフォルダにあるすべての .xml ファイルを編集して、現在のマシン名への参照すべてを、ターゲット マシン名に置き換えます。
- %ProgramData%\QlikTech\ManagementService
- %ProgramData%\QlikTech\ManagementService\QVPR
- QlikView サービスを再始動します。最初に QlikView Management Service を始動し、1 分待ってから、その他のサービスを任意の順で始動します。
- SourceDocuments フォルダとマウントされたフォルダを復元します。
- ソース ドキュメントを既定の %ProgramData%\QlikTech\SourceDocuments フォルダに保存している場合は、すべてのソース ドキュメントをターゲット マシン上の同じ場所に移動します。
- ソース ドキュメントを別のフォルダの場所に保存している場合は、ソース ドキュメントフォルダのパスを QlikView 管理コンソール に追加します。これを行うには、[Source Folders] (ソース フォルダ) の [追加] セクションを確認します。
- マウントされたフォルダにタスクを配布している場合は、マウントされたフォルダへのパスを再挿入します。これを行うには、[フォルダ] の [Mounter Folders] (マウントされたフォルダ) セクションを確認します。
- 元のサーバー マシンをシャット ダウンします。
移行されたファイルが適切に暗号化されている場合は、タスク、ブックマーク、およびその他すべてのカスタム設定が QlikView 管理コンソール に配置され、表示されるはずです。
マルチサーバー展開のアップグレードと移行
マルチサーバー インストールのアップグレードと移行を行うときには、マルチサーバー展開内のマルチサーバー マシンそれぞれで前述の手順を実行します。
必要な手順の概要は以下のとおりです。
- マルチサーバー設定の各マシンでアップグレード手順を実行します。
- マルチサーバー インストール内の現在のマシンそれぞれのバックアップを作成します。
- インストールで認証にデジタル証明書を使用している場合は、QlikView Management Service を実行しているマシン上で証明書のバックアップを作成します。
- ターゲット マシンそれぞれに、実行中のライセンス バージョンの QlikView Server をインストールします。
- インストールで認証にデジタル証明書を使用している場合は、QMS がインストールされているターゲット マシンで証明書を復元します。
- インストールの各マシン専用のバックアップを移行して復元します。例えば、QVPR フォルダは、QlikView Management Service を実行するターゲット マシンにのみ移行する (そしてマシン名を変更する) 必要があります。
- SourceDocuments フォルダを復元します。
- 元のサーバー マシンをシャット ダウンします。
- デジタル証明書を使用する場合は、QlikView Management Service (QMS) を実行しているマシンを除き、QlikView サービスを実行しているすべてのマシンに新しい証明書をインストールします。この手順の詳細については、次を参照してください: 証明書の更新