重要なプラグイン
プラグインとは、Talend MDMに特定の機能を追加する特別なコンポーネントのことをいいます。Talend Studioでは、プロセスとの組み合わせが推奨されるプラグインのリストを示しています。これらのプラグインにはcallJob、groovy、xsltが含まれています。
Studioにリスト表示されているプラグインの一部とそのパラメーターの詳細について、以下の表で説明します。
プラグイン |
アクション |
説明 |
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callJob |
マスターデータで Talend ジョブを実行します(たとえば、変更またはプロパゲート)。 使用されるスキーマの詳細は、ジョブを呼び出すためにMDMプロセスで使用されるスキーマをご覧ください。 |
このプラグインではローカルの Talend ジョブが実行されます。 パラメーター: url: ローカルの Talend ジョブのURL。 Name: 入力変数の名前。 Value: 入力変数の値。
情報メモ注: 関連するジョブを表示する場合は、[Open Job] (ジョブを開く)ボタンをクリックして Integration パースペクティブで開きます。
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groovy |
groovyスクリプトを呼び出し、プロセスで使用してデータを変換します。 |
このプラグインでは、groovyスクリプトの機能がすべて実装され、[Update Report] (アップデートレポート)の受信時にデータの処理と変換が行われます。XMLドキュメントを読み取り、データを変換してXMLドキュメントに書き込むこともできます。 |
workflowtrigger |
項目を Talend MDMワークフローエンジンに渡します。 |
このプラグインでは、 Talend Studio の BPM パースペクティブで作成されたプロセスが実行されます。 パラメーター: -processId: Talend Studio の BPM パースペクティブでデザインされたプロセスのID。 情報メモ警告: 完全なprocessIdを入力してください。そうしないとプロセスが見つからないことを示すエラーメッセージが表示されます。 BPM パースペクティブのプロセスプールを表す白い四角形をクリックすると、[General] (全般)エリアに完全なprocessIdを表示できます。
-processVersion: プロセスのバージョン。 -username: BPMサーバーにアクセスするためのユーザー名。 -password: BPMサーバーにアクセスするためのパスワード。 -variable(s): ワークフローで使用される変数。以下のとおりです。 scope: 変数のスコープ、processまたはactivity。 activity Id: スコープがactivityと等しい場合。 name: ワークフロープロセスで定義された変数の名前またはactivity。 type: 変数のタイプ。文字列型、ブール型、その他を選択できます。 fromItem: 項目の一部に由来する値。trueまたはfalseになります。 xpath: fromItemがtrueに等しい場合。 情報メモ警告: workflowtriggerプラグインを使い、完全な変数パラメーターをプロセスインスタンスに送信できるようにするには、xpath変数を入力する必要があります。そうしないと、処理中のエラーメッセージが表示されます。
value: fromItemがfalseと等しい場合。ワークフローの作成と管理の詳細は、ワークフロー(非推奨)をご覧ください。 |
workflowcontexttrigger |
MDMコンテキストオブジェクトを Talend MDMワークフローエンジンに渡します。 |
このプラグインでは、ワークフロープロセスがインスタンス化され、MDMコンテキストオブジェクトが送信されます。 MDM コンテキストオブジェクトは普通のJavaオブジェクト(POJO)で、以下のパラメーターが含まれます: -Context info: MDMサーバーに接続するためのホストおよびポート情報。 -Update Report info: アップデートレポート。 -Entity XML: XML形式のエンティティ。 -XsdSchema: エンティティのXSDスキーマ。 Bonita Groovyエディターを使用すると、以下のことができます:
詳細は、Eclipseヘルプ(Talend MDM>API Referenceで利用可能)からMDMContextクラスのJavadocをご覧ください。 |
xslt |
XSLTを使用してXMLドキュメントを変換します。 |
このプラグインでは、入力XMLドキュメントにxslt変換が実装されます。XSLT 2.0がサポートされており、クロスリファレンス機能がエンリッチ化されています。MDMハブに保管されているマスターデータに対して、オンザフライで相互参照を行うための具体的な手順を説明します。XSLTの出力メソッドがxmlまたはxhtmlに設定されている場合、以下の属性を持つすべてのエレメントでXSLTが処理された後に相互参照が実行されます:
-xrefCluster: 相互参照に使用される項目が保管されるコンテナー(クラスター)。 -xrefIn: この項目内容をリモート項目と一致させる一連のXPathsテスト。 -xrefOut: この項目のコンテンツを置き換えるコンテンツのエンティティ(コンセプト)名から始まる、リモート項目のXPath。 -xrefIgnore: 省略可能。デフォルトはfalseになります。trueに設定すると、項目が見つからない場合でも相互参照は失敗せず、xrefDefault値が挿入されます。 -xrefDefault: xrefIgnoreがtrueに設定され、相互参照が失敗した場合は、代わりにこの値が使用されます。
[Input variables] (入力変数): -xml: XSLTを適用するxml。 -parameters: 次の形式のXSLTに対する任意の入力パラメーター。
- text: XSLTの結果。 このプラグインの例は、xsltプラグインの例をご覧ください。 |