データフローの並列化を有効にする
Talend Studioでは、データフローの並列化とは、パフォーマンスを向上させるため、サブジョブの入力データフローを並列プロセスに分割し、同時に実行することを意味します。プロセスは常に同一マシンで実行されます。
このタイプの並列化は、Talend Platformソリューションまたはビッグデータソリューションの1つにサブスクライブしている場合に限られます。
専用のコンポーネントを使用するか、ジョブのコンテキストメニューから[Set parallelization] (並列化の設定)オプションを設定して、このタイプの並列実行を実装できます。
専用コンポーネントとは、tPartitioner、tCollector、tRecollector、およびtDepartitionerのことです。
これ以降のセクションでは、[Set parallelization] (並列化の設定)オプションの使用方法および[Row] (行)接続に関連した縦に並んだタブの[Parallelization] (並列化)の使用方法について説明しています。
並列化の有効化または無効化は1回のクリックで設定でき、Studioによりジョブ全体での実装が自動化されます。
並列化の実装には、次のような4つのキーステップが必要になります。
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分割(): このステップでは、Studioは入力レコードを特定数のスレッドに分割します。
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収集(): このステップでは、Studioは分割済みのスレッドを収集し、特定のコンポーネントに送って処理します。
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Departitioning (): このステップでは、分割済みスレッドの並列実行の結果をStudioでグルーピングします。
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Recollecting (): このステップでは、Studioで実行結果を集約したものを取得して、特定のコンポーネントに出力します。
自動実装が終わると、コンポーネント間の該当する接続をクリックして、デフォルト設定を変更できます。