Qlik Sense May 2023 の新機能
このセクションでは、Qlik Sense のビジネス ユーザー、分析クリエーター、データ統合者に、Qlik Sense Enterprise on Windows で利用可能な機能と改善点の概要を示します。
ビジュアライゼーションとダッシュボード
フィルター パネルの新しいカスタマイズ オプション
アプリ開発者向けに、フィルター パネルの外観や機能をカスタマイズする新しい方法が登場しました。各項目のリストボックスやフィルター パネルのマスター軸は、複数の新しいプロパティを使って個別にカスタマイズできます。オプションは次のとおりです。
項目の表示タイトルを非表示にします。
項目の検索機能を削除するか、またはワイルドカード モードに切り替えます (文字列の前後に * 文字を挿入する)。
値の間のスペースを最適化したコンパクト ビュー。
代替値選択方法のチェックボックス モード。
データ内の各値の頻度を表示するヒストグラム表示。
カスタム順序と表示オプションが確認できるグリッド レイアウト。
チャートのスタイルの改善
複数の Qlik Sense チャートで新しくスタイルが改善され、アプリ開発者がビジュアライゼーションを構築する際により多くのカスタマイズ オプションを提供できるようになりました。会社、部門、または個人のスタイル標準や好みに合わせてご利用いただけます。
折れ線グラフにはサイズの大きいデータセットが表示できます
アプリ開発者が、折れ線グラフに表示されている可視ポイントと可視ラインの数を制御できるようになりました。可視ポイントの最大数は 50,000 です。可視ラインの最大数は 1,000 です。これらのオプションは連続軸を持つ折れ線グラフで利用可能です。
チャートに背景色と画像を追加する
アプリ開発者は、ストレート テーブル、ピボット チャート、円グラフ、棒グラフにカスタムの背景色と画像を追加できるようになりました。メディア ライブラリの画像はどれも背景として使用できます。単一の背景色を選択したり、数式ごとに色分けしたりできます。
チャート探索を使用して個人用ストレート テーブルを作成する
Visualization bundle では、新しいストレート テーブルにより、チャート探索によるセルフサービス機能が大幅に強化されています。これは汎用的なテーブルとして機能し、アプリのコンシューマーがテーブルの表示方法を柔軟に選択できるようにします。
アプリ作成者は、多数の項目を同時に追加、列レベルでテーブルをカスタマイズ、代替の軸やメジャーを追加、列幅を設定、ページネーションを適用、チャート探索を有効にすることができます。
チャート探索により、編集権限を持たないユーザーでも、分析モードのときに元のストレート テーブルをカスタマイズできます。これらのユーザーは、列の追加または削除、ソート順の変更、列の並べ替え、選択を実行できます。その後、新しいテーブル レイアウトを共有、ダウンロード、購読、またはブックマークできます。チャート探索モードでのユーザーによる変更は、同じシートで作業している他のユーザーには表示されません。チャート探索モードは、ニーズの異なる多数の視聴者がいるアプリでは非常に役立ちます。
高度なオーサリング
カスタム アプリ ナビゲーションの新しいチャート関数
新しいチャート関数 ObjectId() と InObject() により、カスタム ナビゲーション機能を使ったガイド付きアプリケーションを作成できます。例えば、条件式に含まれる関数を使って、アプリ内のシート間を移動するためのカラー ボタンを作成できます。
この関数により、Qlik Sense アプリのオブジェクト階層にアクセスできます。ObjectId() は、数式が評価されるオブジェクトの ID を返します。この関数は、1 つの任意の文字列パラメータを受け取り、探しているオブジェクトの型を指定できます。ObjectId('sheet') は数式のシートの ID を返します。InObject(ID) は、指定の ID を持つオブジェクト内で評価された場合に当てはまります。
コネクタ
新しい Google Analytics 4 コネクタ
Google Analytics 4 コネクタは、Google Analytics 4 対応のウェブサイトとアプリからトラフィックとエンゲージメントの指標を抽出し、そのデータを Qlik Sense アプリにロードします。
Google は、ユニバーサル アナリティクスを Google Analytics 4 に置き換えます。この変更の詳細については、「Google アナリティクスのヘルプ」を参照してください。
Google Analytics 4 (英語のみ)