ビジュアライゼーション
ビジュアライゼーションにより、アプリのユーザーがデータを解釈し、探索できるようにデータを表示できます。例えば、さまざまな地域の売上数を比較した棒グラフや、同じデータの正確な値を示したテーブルなどです。また、優れたビジュアライゼーションは、表示されたデータを素早く正確に解釈するのに役立ちます。
ビジュアライゼーションは、追加やカスタマイズが簡単です。ビジュアライゼーションは、棒グラフ、円グラフ、テーブル、ゲージ、ツリーマップなどのチャートの形式をとることができます。各チャートの種類には固有の機能があります。Qlik Cloud Analytics は、選択に関連するアイテムを自動的にハイライトするため、ドリルダウンおよびフィルター処理を行うことができます。
目的に合ったビジュアライゼーション タイプを選択する
ビジュアライゼーション タイプは、それぞれに明確な目標があります。ビジュアライゼーションの目的を考慮し、その目的のため効果的なデータ探索を可能にするビジュアライゼーション タイプを選択する必要があります。
例: 時間の経過とともにメジャー (四半期ごとの売上) がどう変化するかを示したいとします。時間の経過にしたがってメジャーの値がどう変化するかを表すのが強みの 1 つである折れ線グラフを作成します。あるいは、実行したい分析の種類から始めることもできます。
詳細については、次を参照してください
選択可能なビジュアライゼーション
アセット パネルでは、次の種類のビジュアライゼーションを使用できます。
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チャートには、棒、線、または点などの視覚要素を使用してデータが表現されます。
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テキストベースのビジュアライゼーションには、テーブルやフィルターなどのテキスト形式でデータが表現されます。
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ダッシュボード オブジェクトは常にアプリデータをビジュアライゼーションするわけではありませんが、分析のコレクションをナビゲートするのに役立ちます。特定のアクションの実行を自動化することもできます。
詳細については、「ビジュアライゼーション タイプを選択するためのベスト プラクティス」を参照してください。
事前定義のビジュアライゼーションによって目的を満たすことができない場合は、ビジュアライゼーション エクステンションを使用できます。これらは、アセット パネルの [カスタム オブジェクト] にあります。
利用可能な組み込みビジュアライゼーション
組み込みビジュアライゼーションは、Qlik Cloud のすべてのサブスクリプションに含まれています。組み込みビジュアライゼーションは完全にサポートされています。
組み込みビジュアライゼーションには次のようなものがあります。
チャート
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オートチャート: オートチャートは、選択したデータに最適なビジュアライゼーションを選択しようとします。利用可能な組み込みビジュアライゼーションから選択します。
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棒グラフ: 1 つ以上の軸にわたるメジャーの違いを、高さが異なる一連の棒として視覚化します。次の種類を使用できます。
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垂直方向のグループ化
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/> 水平方向のグループ化
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垂直方向の積み上げ
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水平方向の積み上げ
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ボックス プロット: ボックス プロットは数値データ グループの範囲および分布の比較に適しており、ひげ付きのボックスと中央の中心線によって描かれます。
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ブレット チャート: ブレット チャートを使用することで、メジャーのパフォーマンスを視覚化し、目標値や質的スケール (不良、平均、良好など) と比較することができます。
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コンボ チャート: コンボ チャートは、同じチャート内で棒グラフと折れ線グラフを組み合わせたものです。棒グラフと折れ線グラフには異なる軸があり、割合や合計を比較することができます。水平または垂直のコンボ チャートとして利用できます。
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分布プロット: 分布プロットは数値データ グループの範囲および分布の比較に適しています。データは軸に沿って値ポイントとしてプロットされます。
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ゲージ: ゲージは、軸のない単一のメジャーの値を表示するために使用されます。
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ヒストグラム: ヒストグラムは、連続した間隔または一定の期間における数値データの分布を視覚化するのに適しています。データはビンに分割されます。
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折れ線グラフ: 折れ線グラフは、値と値の間をデータ線で表示します。折れ線グラフは、時間間隔でデータの傾向を可視化するために、よく使用されます。
エリア折れ線グラフとしても利用できます。
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マップ: マップは、地域の売上と店舗の売上といった地理空間データとメジャー値を組み合わせて使用します。
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メッコ チャート: メッコ チャートは、これらのグループに含まれるカテゴリアイテムを比較しながら、グループを比較します。
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円グラフまたは
ドーナツ チャート: 円グラフとドーナツ チャートは、1 つの軸と 1 つのメジャーの関係を示します。
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散布図: 散布図は、2 つのメジャーの値を示します。これは、各インスタンスに 2 つの数値がある場合に便利です (国の人口と人口増加など)。オプションである 3 番目のメジャーも使用可能で、これによりバブルのサイズが反映されます。大規模データ セット表示時にメジャーのサイズを表すのに、バブル サイズの代わりに複数の色が使用されます。
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ツリーマップ: ツリーマップには階層データが示されます。ツリーマップは、限定的なスペースで多数の値を同時に表示できます。
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ウォーターフォール グラフ: ウォーターフォール グラフは、正と負の中間値によって初期値がどのように影響を受けるかを示します。
テキストベースのビジュアライゼーション
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フィルター パネル: フィルター パネルでは、シート上のビジュアライゼーションで表示するデータを制御できます。フィルター パネルは、一度に複数の軸のデータをフィルターできます。
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KPI: KPI は、重要な業績の数値を表示するために使用されます。リンクをシートに追加できます。
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NL インサイト: NL インサイト ビジュアライゼーションは、データに関する自然言語洞察をチャートの形式で表示します。
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ピボット テーブル: ピボット テーブルは、軸とメジャーをテーブル内で行と列として表示します。ピボット テーブルを使用すると、一度に複数の軸のデータを分析できます。ピボット テーブルのデータは、軸の組み合わせを基にグループ化でき、小計を表示できます。
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テーブル: テーブルの値はレコード形式で表示され、テーブルの各行には、メジャーで計算された項目が含まれています。通常、テーブルには 1 つの軸と複数のメジャーが含まれています。
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テキストと画像: テキストと画像のビジュアライゼーションを使用して、テキストや画像、メジャー、リンクをウェブページに追加できます。
ダッシュボード オブジェクト
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ボタン: ボタンを使用して、アプリでの選択とナビゲーションを容易にするクイック リンクを追加できます。
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タブ付きコンテナ: 限られたスペースにビジュアライゼーションを追加し、条件に基づいてコンテナ内のビジュアライゼーションを表示または非表示にすることができます。
利用可能なカスタム オブジェクト
シートに追加できるカスタム オブジェクトは多数あります。
Qlik Visualization bundle
Qlik Visualization bundle は、Qlik Sense アプリのチャート能力を強化し、増加させるために使用できるチャートのセットです。
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ファネル チャート: ファネル チャートは、線形プロセスの連続するステージの可視化表現です。
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グリッド チャート: 値を色で表現した比較データを示すチャートです。
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マルチ KPI: 複数の軸値の KPI を表示して性能をすばやく理解および追跡するためのチャート。
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ネットワーク グラフ: コンピューター ネットワークのグラフィック チャートを表現したクラスター図を作成します。
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組織図: ツリー構造を持つ組織図を作成します。
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P&L ピボット: ピボット テーブルを作成して、例えば、利益と損失レポートなどのスタイル指定を行うことができます。
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ピボット テーブル: ピボット テーブル ビジュアリゼーションでは使用不可の追加のスタイル オプションを使用して、ピボット テーブルを作成します。
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サンキー グラフ: フロー チャート図では、定義されたシステム境界内の主要な転送またはフローが視覚的に強調されます。
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格子コンテナ: マスター ビジュアライゼーションに基づいて、トレリス チャートを作成します。
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分散ウォーターフォール: 軸のさまざまな値に関して、2 つの軸間の分散を示します。
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ワード クラウド: サイズがメジャー値に基づいたワード クラウド グラフ。
Qlik Dashboard bundle
Qlik Dashboard bundle は Qlik Sense アプリでのナビゲーションと選択の機能強化に使用できるコントロールのセットです。
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アニメーター: 一定期間のビジュアライゼーションの変化をアニメーション化できます。
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コンテナ: コンテナに複数のビジュアライゼーションを追加してスペースを節約します。
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日付ピッカー: 単一の日付、または日付の範囲をカレンダーから選択できます。
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レイアウト コンテナ: コンテナにビジュアライゼーションを追加して配置します。
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線: シートに垂直線と水平線を追加します。
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変数入力: 変数の値を設定できます。
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ビデオ プレーヤー: シートにビデオを追加できます。
自身のデータで使用するビジュアライゼーション タイプが分からない場合、Qlik Sense では 2 つの方法を使用してアシスタンスによりビジュアライゼーションを作成できます。
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インサイト アドバイザー を使用して、Qlik Sense にデータを分析させ、検索または選択に基づいてビジュアライゼーションを生成できます。これらのビジュアライゼーションをシートに追加するように選択できます。
詳しくは「インサイト アドバイザー でのビジュアライゼーションの作成」を参照してください。
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項目をアセット パネルからシートにドラッグしてから、ビジュアライゼーションに含める追加の項目を最初の項目にドラッグし、推奨チャートを使用してビジュアライゼーションを作成することもできます。ビジュアライゼーションに選択した項目に基づいて、Qlik Sense によって推奨のビジュアライゼーションが作成されます。
詳細については、「インサイト アドバイザー 推奨チャートを使用したビジュアライゼーションの作成」を参照してください。