Qlik Sense との SAML シングル サインオン (SSO) を実現するための、SAP HANA の構成
SAP HANA でアクセス権が異なるユーザーが多くいる場合でも、複数の ODBC コネクターと資格情報を作る必要はありません。代わりに、SAP HANA への シングル サインオン (SSO) ODBC コネクターを作成し、SAP HANA のセキュリティ認証を使用できます。
Qlik Sense ユーザーは、Qlik と SAP HANA 間で一貫して識別され認証されます。そのため、Qlik Sense ハブからアプリケーションを 閲覧するユーザーは、SAP HANA で閲覧が許可されている値や属性しか閲覧できません。これは、Qlik アプリケーションにロードされた静的データには適用されません。しかし、ユーザーが新しい接続を作成したり、データをリロードしたり、Direct Discovery を使用する場合には適用されます。
これはアプリのデザイナーやユーザーが多く存在する場合に便利です。重要なことは、ユーザーが Qlik アプリにログインして、接続文字列に対してユーザー ID を動的に渡すことで、各ユーザーが自分のデータベース ログイン情報を使ってデータソースに効率的に接続できるようにすることです。これによって、データソースに対しても、行やテーブル レベルでのセキュリティを維持することができます。
SSO を設定するには、次の操作を行います。
- 証明書と秘密キーを生成します。
- SAP HANA に証明書をインストールします。
- SAP HANA Studio で ID プロバイダー (IdP) とユーザー マッピングを作成します。
- SAP HANA の構成を検証します。
-
Qlik Sense インストールのすべてのノードに PEM ファイルを配布して Qlik Sense を構成します。すべてのノードに同じ証明書を使います。
- 各コンピューターの証明書フォルダーに証明書と秘密キーのファイルをコピーします。初期設定では、これはC:\ProgramData\Qlik\Sense\Engine\Certificatesです。
情報メモ証明書に Qlik.pem および Qlik_key.pem という名前が付けられていることを確認してください。 -
SAP HANA への ODBC 接続を作成します。
-
[現在のユーザー] を選択します。
あらゆるデータ接続の使用が SAP HANA からエンド ユーザーの資格情報を使って実行できるようになります。
- データを選択し、マッピングされたデータベース ユーザーの権限と利用可能なデータが合致することを確認します。
-
C:\ProgramData\Qlik\Sense\Engine に移動し、Settings.ini を開いて、Qlik Sense の設定を有効にします。次のテーブルに、SSO 設定の選択肢を定義します。
名前 | 初期設定 | 説明 |
---|---|---|
SSOCertificateFolder | デフォルトのエンジン フォルダ | 証明書が作成されるフォルダ |
SSOCertificate | ”qlik.pem” | 証明書ファイルの名前 |
SSOPrivateKey | 「qlik_key.pem」 |
秘密キーの名前 |
SSOCasing | 0 |
0: 大文字/小文字を区別 >0: 大文字 <0: 小文字 |
SSOExternalId | 0 |
0: (ドメイン\ユーザー名) 1: UPN (username@domain.com) 2: (ユーザー名) |
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- データ ソースへの接続 (英語のみ)
- 接続の作成 (英語のみ)