Qlik Sense Enterprise on Windows のアーキテクチャ
Qlik Sense アーキテクチャは 1 つ以上のノードで構成されます。各ノードでは、Qlik Sense サイトで特定のロールを実行する一部またはすべてのソフトウェア サービスが動作します。パフォーマンスとスケーラビリティを向上させるため、 サービスをノード間で分散することができます。アーキテクチャは大部分の組織のニーズに柔軟に合わせることができ、 小規模のシングルサーバー サイトから大規模なマルチサーバー インストールまで幅広く対応できます。
マルチノードの分散アーキテクチャは柔軟性が高く、高いスケーラビリティとパフォーマンスを備えたサイトの要素となる複数のノードで構成されます。セントラル ノードをメインの 制御ポイントとして定義してください。
サイト
Qlik Sense のサイトは、1 つのリポジトリ データベースに接続され、 1 つのライセンスを共有する 1 つ以上のノード (サーバー) の集まりです。また、各サイトはアプリ形式の共通データ セットおよび構成データから構成されます。
シングルノード サイト
シングル ノード サイトは構成可能な最小のサイトであり、シングル ノード (シングル サーバー) で構成されます。これはサイトの中央サイトにもなります。ここには Qlik Sense のサービス、リポジトリ データベース、1 台のサーバー コンピューター上のすべてのファイル共有が含まれます。
マルチノード サイト
マルチノード サイトは大規模組織向けのスケーラビリティの高いオプションを備えています。マルチノード環境では、Qlik Sense サイトは同じセットのデータと同じライセンス キーを共有する複数のノード全体に分散します。大規模なサイトでは、1 つ以上のリム ノードを構成してスケーラビリティ、処理能力、レジリエンスを向上させることができます。すべてのリム ノードはセントラル ノードに接続されています。マルチノード サイトには、次のような利点があります。
- スケーラビリティに優れ、処理能力を容易に高めることが可能
- 高いレジリエンスと信頼性
- アプリまたはロールを特定のノードに移動することが可能
- 柔軟に 顧客のネットワーク展開に対応
ノード
ノードとは、Qlik Sense サイトで特定のロールを実行するコンピューターのことです。Qlik Sense サービスの各種セットを実行したり組み合わせたりするよう各ノードを構成し、 各ノードが特定のロールを実行するようにすることができます。
一般的なノード ロール:
- コンシューマーまたはユーザー ノード - アプリをエンド ユーザーに配信します。
- スケジューラー ノード - すべてのアプリのリロードに対応します。
- プロキシ ノード、認証、セッションの取り扱い、負荷分散を管理します。
サイトをフェールオーバー対応に構成し、セントラル ノードに依存しないようにすることもできます。この場合、障害が発生すると、サイト内のリム ノードの 1 台がセントラル ノードになります。フェールオーバーの構成方法についての詳細は、「ノードの作成」と「サービス クラスター」を参照してください。
一般的なマルチサーバーの Qlik Sense サイトは 2 つのメイン タイプのノードで構成されます。
- セントラル ノード - 最小構成。すべてのサイトにセントラル ノードが含まれます。
- リム ノード - サイト内で異なるロールを実行するためのリム ノードを構成することができます。
Qlik Sense サイト内の各ノードの特徴:
- 異なるロールを実行します
- 一連の Qlik Sense サービスを実装します
- 独立して動作します
用途に応じて、各ノードに目的を割り当てます。
- 実稼働
- 開発
- 両方
ノードの目的についての詳細は、「ノードの作成」を参照してください。
Qlik Sense ノードを正しく構成すると、システムのレジリエンスが向上し、メンテナンスの必要性が低減し、展開の柔軟性が高くなります。
ストレージ
Qlik Sense では次のデフォルトのストレージを使用します。
リポジトリ データベース
ファイル共有のバイナリ ファイルへのパスを含む、 Qlik Sense アプリのメタデータを持つ PostgreSQL データベース。このデータはエンティティ データと呼ばれ、通常、サイズは小さくなります。PostgreSQL データベースはローカルにインストール、またはリモート サーバーにインストールすることができ、セントラル ノードからアクセスできなければなりません。
ファイル共有
ファイル共有はアプリ データをバイナリ ファイルとして保存するために使用され、Qlik Sense サイト内のすべてのノードからアクセスできなければなりません。ファイル共有では、ビジュアライゼーション、軸、メジャーなどのアプリケーション オブジェクトを保存します。アプリは <アプリ名>.qvf などの独自の QVF ポータブル形式で保存されます。これらのファイルはバイナリ データと呼ばれ、ファイルのデータ モデル要素はサイズが大きくなることがあります。
ファイル共有は、セントラル ノードと同じサーバーに作成することも、他のサーバーに作成することもできます。
参照先: ファイル共有の作成
クライアント
Qlik Sense クライアントを使用して、Qlik Sense サイトと通信し操作します。
ハブ
ハブには、アクセス権のあるすべてのアプリが含まれています。これは Web ブラウザーで動作します。ハブ は Qlik Sense 上のアプリにアクセスしたり公開したりするために使用します。ハブのトラフィックは、サイト がシングル ノード上にある場合を除いて、ノードとハブ クライアントの間でのみ移動 (アプリを配信) します。
Qlik Management Console
Qlik Management Console (QMC) を使用して Qlik Sense サイトを構成し、管理します。
QMC のみが、論理的にはセントラル ノードと通信します。つまり、
- QMC は常にセントラル ノードで Qlik Sense Proxy Service (QPS) を使用します。
- マルチノード サイト内で最高のパフォーマンスを引き出すためには、セントラル ノードでユーザー トラフィックを許可しないようにする必要があります。
アプリ
Qlik Sense アプリは、再利用可能なデータ アイテム (メジャー、軸、ビジュアライゼーション)、シート、ストーリーの集合体です。これは内蔵エンティティで、構造化データ モデルで分析を行うためのデータが含まれています。