QlikView にロードする Excel ファイルの準備
Microsoft Excel ファイルを QlikView にロードする際、ロード スクリプトのさまざまな関数を用いてデータの変換やクレンジングを行うこともできますが、Microsoft Excel スプレッドシート ファイルでソース データを直接準備した方が効率的です。このセクションでは、最小限のスクリプト コードでスプレッドシートを QlikView にロードするためのヒントを紹介します。
列見出しの使用
Excel で列見出しを使用している場合、QlikView でデータを選択する際に [埋め込まれた項目名] を選択すると、列見出しが項目名として自動的に使用されます。ラベルには改行を挿入せず、ヘッダーはシートの 1 行目に配置するようにしてください。
データの書式設定
コンテンツをテーブル内の生データとして設定しておくと、QlikView への Excel ファイルのロードがしやすくなります。以下はなるべく避けてください。
- 合計やカウントなどの集計。集計は QlikView で定義、計算できます。
- ヘッダーの重複。
- データの一部ではない追加情報 (コメントなど)。QlikView にファイルをロードする際にスキップできるコメント用の列を作成することをお勧めします。
- クロス集計データ レイアウト。月ごとに列を 1 つずつ作成するのではなく、「Month」という名前の列を 1 つ作成し、各月につき 1 行割り当て、合計 12 の行に同じデータを記述するようにしてください。こうすることで、QlikView でクロス集計の表示が可能となります。
- 例えば、「Department A」という名前の後に Department A に関する行が続く中間ヘッダーがあるとします。このような場合、代わりに「Department」という名前の列を作成し、適切な部署名を入力します。
- セルの結合。セルは結合せず、各セルにセル値をリストしてください。
- 前の値により黙示的に値が定義される空白セル。すべてのセルにデータ値が含まれるよう、同じ値が繰り返されている場合もその値を入力する必要があります。
名前付き領域の使用
シートの一部のみを読み取る場合、行または列の領域を選択し、Excel の名前付き領域として定義することができます。QlikView では名前付き領域とシートの両方からデータをロードできます。
生データを名前付き領域として定義し、名前付き領域の外にある追加コメントや凡例をすべて維持することも可能です。この方法では、QlikView へのデータ ロードをより簡単に行えます。
パスワード保護の削除
データをロードする前に、Excel ファイルのパスワード保護を解除しておくことをお勧めします。