Qlik NPrinting Engine のシステム要件

このセクションでは、Qlik NPrinting Engine の最小ハードウェア要件および最小ソフトウェア要件を示します。

Qlik NPrinting は物理マシンと仮想マシンの両方で動作します。ただし、仮想化アプリケーションは対応していません。たとえば、Qlik NPrinting Engine は、別のコンピューターから配布された仮想化バージョンの QlikView Desktop と Microsoft Office を搭載したコンピューターにインストールされると動作しません。QlikView Desktop と Microsoft Office は、Qlik NPrinting のコンポーネントがインストールされているのと同じ物理マシン、または仮想マシンにインストールする必要があります。

仮想アプリケーションの詳細については、[アプリケーションの仮想化とは] を参照してください。

既定の設定では、それぞれの Qlik NPrinting サーバー ライセンスで利用できるのは単一の Qlik NPrinting Engine のみです。Qlik NPrinting 環境にエンジンをさらに追加したい場合には、該当のエンジンを購入する必要があります。

要件

これらの Qlik NPrinting Engine 要件は、各 Qlik NPrinting コンポーネントを個別のコンピューターにインストールする構成のためのものです。同一のコンピューターに複数のコンポーネント (サーバーとエンジンなど) をインストールする場合は最小要件が上がります。

• プラットフォーム:
• Microsoft Windows Server 2012
• Microsoft Windows Server 2012 R2
• Microsoft Windows Server 2016
• Microsoft Windows Server 2019
• Microsoft Windows Server 2022 (May 2022 SR1 の時点)
• プロセッサー (CPU): 少なくとも 2 コアを搭載したマルチコア x64 互換のプロセッサー。
• メモリー: 各コアあたり 2 GB、合計で最低 4 GB の RAM が必要です。
  • QlikView Desktop には、レポート データ ソースとして使用する QlikView 文書の管理に十分なメモリが必要です。

  • 1 つの MultiDoc レポートは、多くの QlikView 文書のデータを使用したレポートです。MultiDoc レポートを作成すると、データ ソースとして使用されているすべての QlikView 文書が同時に開きます。

  • 追加の Qlik Sense サーバーを接続すると、Qlik NPrinting サーバー システム リソースに影響があります。複数の Qlik Sense に接続する場合は、Qlik Qlik NPrinting Engine および Qlik NPrinting サーバー コンピューターの RAM と CPU の使用率を上げる必要がある場合があります。

• Qlik NPrinting は C ドライブにのみインストールできます。

• ディスク容量: 300 MB 以上
情報メモ実際に必要なディスク容量は、複数の要因に左右されます。レポートとキャッシュされたファイルのサイズは容量要件に影響します。アプリやレポートが比較的大きい場合、300 MB 以上のディスク容量が必要となります。
• ストレージ: Windows (ローカルまたは共有) のみがサポートされています。

• Microsoft Internet Explorer は、Qlik NPrinting ではサポートされていません。しかし、Microsoft Internet Explorer のセキュリティ強化設定がオンになっていると、エラーが発生する場合があります。詳しくは、「Microsoft Internet Explorer のセキュリティ強化構成が QV.exe (QlikView) と reporting_web_renderer.exe (Qlik Sense) をブロックしています」を参照してください。

• サーバー クロック:

  Qlik NPrinting サーバー および Qlik NPrinting EngineWindows サーバーのクロックは、2 秒の許容範囲で同期化する必要があります。Windows サーバーのクロックは、ドメイン コントローラーのクロックと同期します。そのため、Qlik NPrinting サーバー と Qlik NPrinting Engine が同じドメイン内にあれば、クロックが同期されます。このオプションは手動で削除しないでください。Qlik NPrinting サーバー および Qlik NPrinting Engine を異なる Windows サーバーのドメインにインストールしている場合、クロックが 2 秒の許容範囲で同期化されるようにしてください。

• プラットフォーム セキュリティ: TLS 1.2 を有効化する必要があります。
情報メモライセンス認証は Qlik ライセンス サービス へのアクセスを要求します。ポート 443 を開き、license.qlikcloud.com への発信を許可します。

プロキシの使用がサポートされています。Windows でのプロキシ サービスの設定の詳細については、ライセンス サービス プロキシのセットアップ を参照してください

QlikView の互換性

QlikView Desktop は QlikView の Qlik NPrinting との接続に必要で、Qlik NPrinting Engine コンピューターにそれぞれインストールされている必要があります。

サーバーあるいはクラスター接続を使用する場合、QlikView Server と QlikView Desktop は同じバージョンである必要があります。

Qlik NPrinting February 2024 は、以下の QlikView バージョンに対応しています。

• QlikView May 2021 (12.60)

• QlikView May 2022 (12.70)

• QlikView May 2023 (12.80)

QlikView Desktop Personal Edition はサポートされていません。

Qlik Cloud の QlikView には対応していません。

QlikView NPrinting 16 から Qlik NPrinting November 2019 以降へ移行する際に、QlikView のバージョンをアップグレードする必要がある場合があります。参照先:移行前の QlikView NPrinting 16 のアップグレード。

Qlik Sense の互換性

インストールされるその他のソフトウェア

次のソフトウェアは、既にインストールされている場合を除き、Qlik NPrinting Engine のセットアップ時にインストールされます。以下を削除しないでください:

• PDF-XChange 5.0.269

  PDF-XChange は、QlikEntity レポートから PDF を作成するために使用されます。他の種類のレポートから PDF を作成する場合には、 PDF-XChange は必要ありません。QlikEntity テンプレートを使用しない場合は、 PDF-XChange をアンインストールできます。

  情報メモ

  PDF-XChange は Qlik NPrinting Engine と一緒にインストールされます。インストールにはカスタム パラメーターが使用されるため、Qlik NPrinting Engine インストール以外で手動インストールはできません。 PDF-XChange を再インストールする必要がある場合は、Qlik NPrinting Engine をアンインストールして再インストールする必要があります。

• .NET framework: 4.8.0
  情報メモQlik NPrinting サーバー、Qlik NPrinting Engine または Qlik NPrinting Designer をインストールすると、 .NET フレームワークがインストールされます。 .NET フレームワークのインストールにはインターネット接続が必要です。インターネット接続がないコンピューターに既に .NET フレームワークがインストールされていない場合、インストールは停止します。Qlik NPrinting サーバー、Qlik NPrinting Engine、Qlik NPrinting Designer をインストールする前に、.NET フレームワークをインターネット接続のないコンピューターにインストールする必要があります。 .NET フレームワークが既にインストールされているコンピューター上にインターネット接続がない場合、インストーラーはインストールのこの部分をスキップします。