Qlik Cloud 移行ツールの設定
Qlik Cloud 移行ツールでは、Qlik Cloud への移行を計画して実行することができます。
Qlik Cloud 移行ツールをダウンロードしてインストールします。
ツールセットに含まれる機能:
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Qlik Sense から SaaS への移行アプリ— 移行のシーケンシングおよびモニタリングの管理に使用される Qlik Sense アプリ。
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QlikView から SaaS への移行アプリ— 移行のシーケンシングおよびモニタリングの管理に使用される QlikView アプリ。QlikView Governance Dashboard の活用。
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移行ワークシート— この Microsoft Excel スプレッドシートを使用して、ユーザー、役割、セキュリティルール、ライセンス、スペースなどをリスト化します。
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移行スクリプト— Qlik Cloud へ移行するプロセスで使用されます。
これらのツールは、組織の Qlik Sense Enterprise SaaS への移行に関する一般的なガイダンスを提供します。ツールによって提供される情報は一般的なガイドラインであり、組織のニーズに合わせて Qlik Sense Enterprise SaaS への移行パスを評価するには、さらなるデューデリジェンスが必要になります。
ツールによって提供される提案は情報提供のみを目的としたものであり、顧客のビジネス要件や好みに最適な実際の Qlik Sense Enterprise SaaS 展開について Qlik が保証または表明するものではありません。提案は、顧客から提供された情報に基づいており、顧客から提供された情報が不正確であった場合、または変更があった場合は、評価や結果が大きく異なる可能性があります。ESR ツールの使用結果と Qlik の標準ドキュメントの間に矛盾がある場合は、Qlik の標準ドキュメントの条件が優先されます。
改訂履歴
次の表は、Qlik Cloud 移行ツールへの変更の一覧です。
日付 | メモ |
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2022 年 5 月 10 日 |
初回リリース |
2022 年 7 月 12 日 |
更新された移行アプリ 新しい移行スクリプト |
2022 年 10 月 22 日 | バグの修正 |
2023 年 3 月7 日 | ユーザー ロールの変更をサポートするために移行ワークシートが更新されました |
2023 年 6 月 29 日 |
QlikView 移行のツールを追加しました。 更新された移行アプリ 新しい移行スクリプト |
2023 年 10 月 31 日 |
7_mergeapps.ps1 を改訂しました。スクリプトは、シート、ブックマーク、ストーリーの、公開、コミュニティ、個人のコンテンツを含むアプリをインポートして、所有者に自動的に割り当てることができるようになりました。 新しい qlik-cli コマンドに対応するため、スクリプトを少し修正しました。 |
2023 年 11 月 28 日 | 容量モデル分析用の追加シート。 |
次の画像は、移行を実行する方法、および移行ツールによりどのようにユーザーとアセットをクラウドに移行できるかを示しています。Qlik Sense Client-Managed からのデータと Qlik Cloud からのメタデータが移行アプリにプルされます。qlik-cli スクリプトにより、移行データ テーブルが CSV ファイルに保存され、Qlik Cloud にインポートされます。移行アプリがリロードされ、移行ステータスが反映されます。このプロセスは、移行するすべてのアイテムについて基本的に同じです。
移行スクリプト
移行アプリを使用して.csv メタデータ ファイルをダウンロードします。スクリプトは、クライアン管理アセットをクラウドにインポートするのに使用されます。詳細については、「移行スクリプトの使用」を参照してください。
移行の準備
次のアイテは移行を容易にし、奨励される作業手順を提供します。
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トピック: 「Qlik Cloud への移行の計画」。アセスメントと準備は移行を成功させるのに不可欠です。
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Qlik Cloud 移行ツール — 次を含む Zip ファイル:
- 移行のシーケンシングおよびモニタリングの管理に使用される Qlik Cloud 移行アプリ。
- 移行ワークシート: Excel ファイル。このスプレッドシートを使用して、ユーザー、役割、セキュリティルール、ライセンス、スペースなどをリスト化します。
- Qlik Sense Client-Managed から Qlik Cloud にアイテムを移行させるための移行スクリプト。
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qlik-cli: コマンド ラインインターフェイス (CLI)、Qlik Developer: qlik-cli にあります
アセスメントと計画後、次を実行します。
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移行アプリの設定: アプリ SaaS Migration 1.x.qvf を Qlik 管理コンソール (QMC) にインポートし、REST コネクタ: を設定し、ロード スクリプトを変更してから、アプリをリロードします。
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テナントの ID を調べます。テナントの ID は、[About] (概要) のユーザー プロファイル メニューの Qlik Cloud で確認できます。
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移行スクリプトを構成します。
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タグを作成して、アプリとデータ接続へ適用します。
移行アプリの設定
このセクションでは、移行アプリのインポート、API キーの作成、REST 接続のセットアップ、アプリでのロード スクリプトの変更方法について説明します。 詳細については、「移行アプリの設定」を参照してください。
移行アプリのインポート
次の手順を実行します。
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QMCで、[Apps (アプリ)] を開きます。
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[インポート] をクリックします。
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ダウンロードしたアプリ SaaSMigration 1.x.qvf に移動します。
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[インポート] をクリックします。
これで、アプリがハブで使用できるようになりました。
REST 接続の設定
まず、クラウド テナントで API キーを作成します。
次の手順を実行します。
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クラウド テナントの 管理コンソール で、API キーを開きます。
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新規の生成をクリックします。
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新規キーの生成をクリックします。
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キーの説明を入力して、キーの有効期限を設定します。
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[生成] をクリックします。
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API キーをコピーして、安全に保存します。
次のステップでは、Qlik Sense Enterprise on Windows の REST コネクタ: を構成します。
次の手順を実行します。
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Qlik Sense Enterprise on Windows では、新しいデータ接続を作成し、データ ソースとして REST を選択します。
情報メモ他に何も記述されていない場合は、既定値を保持します。 -
URL を次の形式で入力します: https://<tenant>.<region>.qlikcloud.com/api/v1/items。
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セクション 追加リクエスト パラメーター > クエリ ヘッダーで、名前 項目と 値 項目に 承認 と入力し、「Bearer」、その後に先ほど生成した API キーを入力します。「Bearer」と API キー間のスペースに注意してください。
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セクション ページネーション > ページネーション タイプ で、次の URL を選択してから、「Next url」パスに対して root/links/next/href を入力します。
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接続名を入力します (例: REST for Qlik Cloud)。
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[作成] をクリックします。
ロード スクリプトの変更
次の手順を実行します。
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Qlik Sense ハブで、アプリ SaaSMigration 1.x.qvf を開きます。
アプリ概要が表示されます。
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[データ ロード エディター] を開きます。
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** 構成 ** セクションを開きます。
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行 Set vu_tenant_fqdn で、テナントの完全修飾ドメインを入力します。
例: Set vu_tenant_fqdn = 'my_tenant.eu.qlikcloud.com';
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行 Set vu_rest_connection_SaaS で、Qlik Cloud テナントに REST 接続の名前を入力します。
例: Set vu_rest_connection_SaaS = 'MyRESTConnection for SaaS';
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行 SET vu_central_node_host_name で、中央ノード ホスト名またはマシン名を入力します。
例 1: SET vu_central_node_host_name = 'sense-central-node'
例 2: SET vu_central_node_host_name = 'my-central-node.domain.com'
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仮想プロキシにプレフィックスがある場合、行 SET vu_virtual_proxy_prefix = ''; に入力する必要があります
例: SET vu_virtual_proxy_prefix = 'my-virtual-proxy-prefix';
qlik-cli の設定および移行スクリプトの構成
次の手順を実行します。
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Qlik-CLI for Windows、 Qlik Sense SaaS の子面戸業インターフェイスをインストールします。コマンド ラインを通してすべてのパブリック API へのアクセスを提供し、新旧のワークフローのスクリプトと自動化を簡単にします。
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qlik.exe が Windows 実行パスにあることを確認します。qlik-cli をどのようにインストールしたかにより、qlik.exe は既定の Windows パスでない可能性があります。
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Qlik Cloud への接続を構成します。「はじめに」を参照してください。
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Qlik Sense Client-Managed への接続を構成します。「Qlik Sense: JWT 認証を設定する方法」を参照してください。
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0_globals.ps1を編集し、以下のコンテキスト名を設定します:
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$QlikSaaSContext
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$tenantid
TenantID は、[あなたのユーザープロファイル] > [バージョン情報]にあります。
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$MIGRATIONFROM = “Qlik Sense”
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タグの作成と適用
アプリとデータ接続を評価してタグ付けできる担当者には、コンテンツ管理者権限を提供することが推奨されます。
次の手順を実行します。
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Qlik Sense Client-Managed に対して、QMC、[タグ] セクションに次のタグを作成します:
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Con Status - 05 Selected
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Con Status - 10 Configured
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Con Status - 20 Tested
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Con Status - 30 Completed
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Con Status - 99 Not Required
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Con Type Data Files
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Con Type Data Gateway - Data Access
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Con Type Native Connector
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App - 05 Migrated via Multi-Cloud
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App - 05 URL Link to Qlik Sense Windows
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App - 10 Selected for Migration Review
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App - 20 Migration Remediation Needed
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App - 30 Ready to Migrate
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App - 40 Migration Complete
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App - 99 Will Not Migrate
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アプリとデータ接続を評価して、タグを適切に適用します。
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QMC [アプリ] セクションで、タグが同じアプリを選択します。
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[編集] をクリックして、適切なタグを選択します。
一度にいくつかの異なるアプリ タイプについて反復作業し、SaaS 移行アプリのシート アプリケーション SaaS 移行ステータス で移行の進捗状況をレビューします。「アプリの移行」を参照してください。