Talend Data Integrationのアーキテクチャー
動作原理はそれぞれ異なる機能ブロックに分離できます。次の図は、ブロックの種類とその相互運用性を説明したものです。
ビルドと運用
CLIENTSのブロックには、同一または異なるマシンに存在しうるTalend Studio APIとWebブラウザーが1つ(または複数)含まれています。
Talend Studio APIから、エンドユーザーはデータボリュームやプロセスの複雑性を問わない技術的プロセスを実行できます。
Talend Studioでは、ユーザーは権限を持つすべてのプロジェクトで作業できます。詳細は、プロジェクトを作成をご覧ください。
エンドユーザーは、WebブラウザーからセキュアなHTTPプロトコルを介してリモートベースのTalend Administration Centerに接続します。ここで説明するエンドユーザーのカテゴリーには、開発者、プロジェクトマネージャー、管理者のほか、データフローの構築に関わるその他の担当者が含まれます。
それぞれのエンドユーザーは、会社のポリシーに応じて、Talend StudioまたはTalend Administration Center、あるいはその両方を使用します。
さらに、WebブラウザーからTalend Data Preparation Webアプリケーションにアクセスします。ここでは、ローカルファイルやその他のソースからデータをインポートし、このデータに新しいプレパレーションを作成することによって、クレンジングやエンリッチを行います。また、Talend Data Stewardship Webアプリケーションにアクセスすることもできます。ここでは、キャンペーン所有者およびデータスチュワードがキャンペーンおよびタスクを管理します。
[TALEND SERVERS] (TALENDサーバー)ブロック、[DATABASES] (データベース)ブロック、[Git]のグレーの円には、2つの共有リポジトリーに接続したWebベースのTalend Administration Center(アプリケーションサーバー)が含まれています: 1つはGitサーバーに基づき、もう1つはデータベースサーバー([Admin] (管理))に基づいています。
Talend Administration Centerでは、ジョブの実行やトリガーを処理するタスクを設定することもできます。また、ジョブの生成と実行サーバーへのデプロイメントもサポートします。詳細は、Getting started with Talend Administration Centerをご覧ください。
また、Talend Administration Centerには、Talend Webアプリケーション(つまり、Talend Data PreparationおよびTalend Data Stewardship)によって使用されるサーバーも含まれます。Talend Identity and Access Managementサーバーは、これらのアプリケーション間でシングルサインオンを有効にするために使用されます。
デプロイと実行
Artifact Repositoryのグレーの円は、ダウンロードが可能なソフトウェアアップデートをすべて保存しているアーティファクトリポジトリーを表しています。
- 情報システム内にデプロイされている1つ(または複数)の Talend Runtime (実行コンテナー)。 Talend Runtimeでは、Talend Administration Center Webアプリケーションで定義された設定に従って技術的プロセスをデプロイおよび実行します。これらのプロセスはTalend Studioでビルドされたジョブで、Gitサーバーで一元管理されます。
- 情報システム内でデプロイされているTalend JobServerによって、Talend Administration Center Webアプリケーションで設定された日時やイベントのスケジュールに従って技術的プロセス(ジョブ)が実行されます。
エンドユーザーは、Talend Studioから技術的プロセスをリモート実行サーバーに直接転送できます(遠隔実行)。
情報メモ重要:Talendで配信されるTalend JobServerファイル(「エージェント」)は、各実行サーバーにインストールして、操作可能にする必要があります。
詳細は、Talend JobServerをインストールして設定をご覧ください。
監視
Monitoring(モニタリング)の円は、モニタリング:Talend Activity Monitoring Consoleを表します。
Talend Activity Monitoring Consoleにより、エンドユーザーは技術プロセスの実施を監視できます。収集されたログ情報の統合、基になるデータフロー間の相互作用の理解、予期せず生成される可能性のある障害の防止、およびシステム管理の決定をサポートするために使用できる詳細な監視機能を提供します。Talend Activity Monitoring Consoleの詳細は、Talend Activity Monitoring Console User Guideをご覧ください。