アクティブ - パッシブクラスターモードによるTalend Data Catalog
Talend Data CatalogのAdvancedライセンスエディションとAdvanced Plusライセンスエディションでは、分散型データベースを使って2台のサーバーによるアクティブ - パッシブ設定をインストールし、製品の高可用性を活かすことができます。
クラスタリングとは、操作の継続レベルを安定させ、予期せぬダウンタイムのリスクを最小限に抑えられるよう、複数の類似する物理システムをグルーピングするプロセスのことです。これは特に、負荷分散とフェイルオーバーの機能を最大限に活用することで実現できます。
プライマリーサーバーがダウンしたり、一時的に接続できなくなったりした場合に、フェイルオーバーを使ってセカンダリーサーバーに自動的に切り替えることができます。
アクティブ - パッシブクラスターモードにおけるTalend Data Catalogのアーキテクチャー
次の図は、クラスターモードで設定した場合のTalend Data Catalogの背後にあるアーキテクチャーを示したものです。
このアーキテクチャーは複数の機能ブロックで構成されています:
- 2つのTalend Data Catalogアプリケーションサーバーが別々のマシンにインストールされています。各サーバーインスタンスが同一のApache Tomcatサーバーインストールをホストし、共有ファイルサーバー上に存在しています。一度に実行できるサーバーは1台のみで、これはアクティブサーバーと呼ばれます。他方のサーバーはパッシブサーバーであり、共有ファイルサーバーにはアクセスしません。
ライセンスリクエストの際に各サーバーにHostInfo.xmlファイルを1つずつ提供することで、両方のサーバーで使えるライセンスを取得できます。
- アプリケーションサーバーの全インスタンスが分散データベースに接続されています。
詳細は、対応するデータベースベンダーのドキュメンテーションをご参照ください。
- サードパーティの高可用性ソフトウェアが各インスタンスにインストールされています。プライマリーサーバーがダウンすると、高可用性管理ソフトウェアがそれを検出してセカンダリーサーバーを起動します。起動する前に、高可用性システムはdataディレクトリー内のファイルをすべてロック解除する必要があります。
この機能はTalendによって提供されていないため、別途実装が必要になります。
- dataディレクトリーやインスタンス間のログファイルを含め、アプリケーションデータをすべて保存および共有できるよう、共有ファイルサーバーが実装されています。dataディレクトリーは、<TDC_HOME>//conf/conf.propertiesファイルのM_DATA_DIRECTORYパラメーターかセットアップユーティリティのData Directoryフィールドで定義できます。
Talend Data Catalogサーバーはdataディレクトリー内のファイルにアクセスする時にそのファイルをロックし、アクセスが終了したらロックを解除します。プライマリーサーバーがダウンしている時に一部のファイルがロックされている場合、これらのファイルにアクセスする必要があるセカンダリーサーバーは起動に失敗します。スクリプトを実装すれば、セカンダリーサーバーを起動する前にdataディレクトリー内のファイルのロックを解除できます。
この機能はTalendによって提供されていないため、別途実装が必要になります。