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Qlik PostgreSQL インストーラー を使用した PostgreSQL のサイレント インストールまたはアップグレード

サイレント インストールの実行時には、PostgreSQL はダイアログを全く表示しないで、インストールされます。つまり、サイレント インストールを行う際には、機能やプロパティ、ユーザーの選択内容をすべて知っている必要があります。 インストーラのユーザー インターフェースで利用できるすべての設定オプションは、サイレント操作で実行できます。

  1. コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。

  2. Qlik_PostgreSQL_setup.exe ファイルが含まれるフォルダーに移動します。

  3. Qlik_PostgreSQL_setup.exe と入力して、希望するサイレント インストール 構文 を続けます。

    インストール コマンドの例。

    Qlik_PostgreSQL_setup.exe -silent acceptqca=1 iprange=0.0.0.0/0,::/0 dbport=4432 maxconnections=200 listenaddresses=* dbusername=qliksenserepository dbuserpassword=your_password dbsuperuserpassword=your_password

    コマンドとその引数の詳細については、以下を参照してください。

    情報メモ未昇格状態のプロセスから実行した場合や UAC が有効になっている場合、昇格が生じます。
  4. すべてのサービスとノードが期待どおりに動作していることを検証します。

アップグレードする場合は、アップグレードとすべての検証が完了したら、古い Qlik Sense Repository Database をサーバーから削除する必要もあります。

情報メモこのステップは必要です。古いサービスを削除しないと、アップグレードやパッチ適用の問題が発生します。
  1. コマンド プロンプト ウィンドウを開いて次を実行します。

    c:\cd ProgramData\Package Cache

  2. そこから、次のいずれかを実行します。

    • 9.6 からアップグレードした場合は、次を実行します。

      c:\ProgramData\Package Cache\dir /s PostgreSQL.msi

      PostgreSQL.msi を含むフォルダーが表示されます。

    • 12.5 からアップグレードした場合は、次を実行します。

      c:\ProgramData\Package Cache\dir /s PostgreSQL125.msi

      PostgreSQL125.msi を含むフォルダーが表示されます。

  3. PostgreSQL.msi または PostgreSQL125.msi ファイルを右クリックし、メニューから [アンインストール] を選択します。

  4. PostgreSQL バイナリを再インストールします。

    情報メモ
    • バイナリを再インストールしないと、サービス設定スクリプトの実行時にエラーが発生します。

    • Qlik PostgreSQL インストーラー の使用直後に Qlik Sense がアップグレードされた場合は、正しいバイナリが自動的にインストールされるため、このステップはオプションとなります。

    1. 管理者として [コマンド プロンプト] を開きます。

    2. 以前に配置された .msi ファイルの場所に移動します。

      例: cd C:\ProgramData\Package Cache\{GUID}

    3. 以下のコマンドを実行し、以前使用されていたバージョンに基づく適切な .msi によって PostgreSQL125.msi を置き換えます:

      • Qlik Sense August 2023 以降:

        msiexec.exe /qb /i "PostgreSQL14.msi" SKIPINSTALLDBSERVICE="1" INSTALLDIR="C:\Program Files\Qlik\Sense"
      • Qlik Sense February 2022 - May 2023:

        msiexec.exe /qb /i "PostgreSQL125.msi" SKIPINSTALLDBSERVICE="1" INSTALLDIR="C:\Program Files\Qlik\Sense"
      情報メモカスタム ディレクトリにインストールした場合は、それに応じて INSTALLDIR を調整します。たとえば D:\Qlik\Sense にインストールした場合は、INSTALLDIR="D:\QLIK\Sense" と入力します。

      これによって、データベースはインストールされずにバイナリが再インストールされます。

構文

構文
Qlik_PostgreSQL_setup.exe [-silent] {-log=path\filename} {acceptqca=1|0} {iprange=IpAddresses} {maxconnections=max connection number} {listenaddresses=ipv4/ipv6 addresses} {dbusername=[domain\username]} {dbuserpassword=password} {dbsuperuserpassword=password} {dbhost=hostname} {dbport=port} {dbinstallationpath=binary path} {dbdatapath=data folder} {qpiconfig=”configfilepath”} 新規インストール モード。
Qlik_PostgreSQL_setup.exe [-silent] {-log=path\filename} {acceptqca=1|0} {dbsuperuserpassword=password} {dbhost=hostname} {dbport=port} {dbinstallationpath=binary path} {qpiconfig=”configfilepath”} アップグレード モード。
Qlik_PostgreSQL_setup.exe -?または-h 画面上のサイレント セットアップ ヘルプを開きます。

コマンド

コマンド
コマンド タイプ 目的
-silent - UI を使用しないコマンドラインによる設定 (必須)。
-log [パス付きのログ ファイル名]

ログ ファイル ディレクトリおよびログ ファイル名。

: ユーザーはこのディレクトリへのアクセス権を持つ必要があります

引数

引数はスペースで区切られ、[Argument]="[Value]" の形式で表示されます。通常、二重引用符 (") は省略できますが、パスにスペースが含まれている場合は必要です。

既定値は、セットアップ ユーザー インターフェースで使用した値になっています。

引数
引数 目的 範囲
acceptQCA 1|0

Qlik 顧客契約 (QCA) に同意します。

: この引数はインストールまたはアップグレード時には必須であり、正常にインストールするには QCA に同意する必要があります。

インストール/アップグレード
iprange [IP アドレス (複数)] カンマで区切られた IP アドレス。

すべての IPV4 およびすべての IPV6 アドレスの場合は、「0.0.0.0/0,::0/0」と入力します。

インストール
maxconnections [最大接続数] データベースへの同時最大接続数。 インストール
dbinstallationpath [カスタム インストール ディレクトリへのパス] 既定のインストール ディレクトリを使用しない場合のディレクトリを定義します (C:\Program Files\PostgreSQL\14)。 インストール/アップグレード
dbdatapath [カスタム データ ディレクトリへのパス] 既定のデータ ディレクトリを使用しない場合のディレクトリを定義します (C:\Program Files\PostgreSQL\14\data)。 インストール/アップグレード
dbbackuppath [カスタム バックアップ ディレクトリへのパス] データベースのバックアップ フォルダーへのパス。 アップグレード
listenaddresses [IP アドレス/範囲] データベース サービスの待ち受けアドレス。例: 0.0.0.0/0, ::/0。

すべてのアドレスを待ち受けるには、* を入力します。

インストール
dbusername [ユーザー名] リポジトリ データベース ユーザーのユーザー名。 インストール
dbuserpassword [パスワード] レポジトリ データベース ユーザーのパスワード。 インストール
dbsuperuserpassword [パスワード] Postgres データベースのスーパー ユーザーのパスワード。 インストール/アップグレード
dbhost [データベース サーバーのアドレス] Postgres データベース サーバーのアドレス。空のままにすると、localhost が使用されます。 インストール/アップグレード
dbport [データベースのポート] Postgres データベースのポート。 インストール/アップグレード
qpiconfig [構成ファイルへのパス (ファイル名を含む)] サイレント インストールの設定が保存されている構成ファイルへのパス。 インストール/アップグレード

サイレント インストール コマンドの例

サイレント インストール コマンドの一例:

Qlik_PostgreSQL_setup.exe -silent acceptqca=1 iprange=0.0.0.0/0,::/0 dbport=4432 maxconnections=200 listenaddresses=* dbusername=qliksenserepository dbuserpassword=your_password dbsuperuserpassword=your_password

ログ ファイルを指定するサイレント インストール コマンドの別の例:

Qlik_PostgreSQL_setup.exe -silent -log="c:\temp\qpilog\qpiinstall.log" acceptqca=1 dbport=4432 maxconnections=300 listenaddresses=* dbusername=qliksenserepository dbuserpassword=your_password dbsuperuserpassword=your_password

インストールで使用される設定を含む構成ファイルを指すサイレント インストール コマンドの例:

Qlik_PostgreSQL_setup.exe -silent -log="c:\temp\qpilog\qpiinstall.log" acceptqca=1 qpiconfig="C:\temp\qpicfg\QpiConfig.cfg"

QPI 構成ファイル

Qlik PostgreSQL インストーラー 構成ファイルは XML 形式です。ファイルは、以下の例に示されている構造に従う必要があります。プレースホルダーの値を独自の値に置き換えます。

値を空のままにすると、既定値が使用されます。既定値は、セットアップ ユーザー インターフェースで使用した値になっています。

<?xml version="1.0"?>
<CommandLineArguments xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
  <DbUserName>qliksenserepository</DbUserName>
  <DbUserPassword>your_password</DbUserPassword>
  <DbSuperUserPassword>your_password</DbSuperUserPassword>
  <DbHost></DbHost>
  <DbPort>4432</DbPort>
  <ListenAddresses>*</ListenAddresses>
  <IpRange>0.0.0.0/0,::/0</IpRange>
  <MaxConnections>300</MaxConnections>
  <DbInstallationPath></DbInstallationPath>
  <DbDataPath></DbDataPath>
  <DbBackupPath></DbBackupPath>
 </CommandLineArguments>

構成ファイルの構文

構成ファイルの構文
設定 説明
DbUserName リポジトリ データベース ユーザーのユーザー名。既定値は qliksenserepository です。
DbSuperUserPassword Postgres データベースのスーパー ユーザーのパスワード。
DbUserPassword リポジトリ データベース ユーザーのパスワード。
DbHost Postgres データベース サーバーのアドレス。空のままにすると、localhost が使用されます。
DbPort Postgres データベースのポート。
ListenAddresses

データベース サービスの待ち受けアドレス。例: 0.0.0.0/0, ::/0。すべてのアドレスを待ち受けるには、* を入力します。

IpRange

カンマで区切られた IP アドレス。すべての IPV4 およびすべての IPV6 アドレスの場合は、「0.0.0.0/0,::0/0」と入力します。

MaxConnections データベースへの同時最大接続数。
DbDataPath Postgres データベースのデータ パス。既定値は C:\Program Files\PostgreSQL\14\data です。
DbBackupPath データベース アップグレードへのバックアップ パス。既定は C:\ProgramData\Qlik\Sense\PostgreSQL\{dbversion}\backup です。
DbInstallationPath データベースのインストール フォルダーへのパス。既定値は C:\Program Files\PostgreSQL\14\ です。

トラブルシューティング

トラブルシューティングは通常、インストール ログ ファイルを解釈することから始まります。デフォルトでは、ログ ファイルは現在のユーザーのローカルの一時ディレクトリに保存されます。

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