QlikView Server の 11.20 から November 2017 以降へのアップグレードと移行
QlikView Server をアップグレードする場合、同じサーバー上でアップグレードすることも、アップグレードして別のサーバーに移行することもできます。このトピックでは、QlikView Server 11.20 から新バージョンにアップグレードする場合に実行する必要のある手順の概要を説明します。これには、異なるマシン名を持つ別のサーバーに移行する手順も含まれています。
アップグレードと移行を行う前に、必ず QlikView Server 展開のバックアップを適切に作成してください。バックアップするファイルとフォルダーの詳細なリストについては、「バックアップとアップグレードの準備」を参照してください。
QlikView Server 11.20 からのアップグレードの際の変更と問題の詳細なリストは、次の Qlik サポートの記事を参照してください。「QlikView 11.20 無期限アップグレードの終了: 既知の問題と製品の動作の変更。
同じマシン上でのアップグレード
同じマシン上で QlikView Server をアップグレードするには、以下を実行します。
- お使いの QlikView Server 11.20 インストールのバックアップを作成します。インストールのバックアップを作成することは常に重要ですが、同じマシン上でアップグレードする場合は、このステップは絶対必要というわけではありません。「バックアップとアップグレードの準備」を参照してください。
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最新バージョンの QlikView Server を 製品のダウンロード からダウンロードします。
詳細については、「インストール ファイルのダウンロード」を参照してください。
- QlikView サービスを停止します。アップグレード プロセス中はすべてのサービスがインストーラーによって停止され、自動的に再起動されますが、それでもアップグレードを進める前にすべてのサービスを停止することを推奨します。
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インストール プログラムを管理者として実行し、画面上の指示に従います。インストールの段階的な手順については、次を参照してください: QlikView Server をインストールする。
情報メモ証明書を使って、QlikView Server 11.20 インストールを QlikView Server November 2017 以降にアップグレードする際、アップグレードを開始する前に証明書を削除します。インストール プログラムを起動すると、証明書が検出された場合に警告ウィンドウが表示されます。証明書は、Microsoft Management Console (MMC) を使用して削除します。詳細については下記を参照してください。 証明書の削除 - インストール時に、サービス認証方法を選択します。[Use digital certificates] (デジタル証明書の使用) または [Use QlikView Administrators Group] (QlikView Administrators Group の使用) のいずれかを選択します。これまでデジタル証明書を使用していた場合は、アップグレードの際にもこのオプションを選択する必要があります。
- インストール プロセスが終了したら、マシンを再起動して、すべてのサービスが適切に始動することを確認します。
- QlikView 管理コンソール を開き、QlikView Server および QlikView Publisher のライセンス情報を適用します。
- サーバーを再起動して、ライセンス情報を適用します。
マルチサーバー展開でのアップグレード
マルチサーバー インストールをアップグレードするには、以下の手順を実行します。
- アップグレードを実行する前に、各マシンですべてのサービスを停止します。
- マルチサーバー設定の各マシンでアップグレード手順を実行します。
別のマシンでのアップグレードと移行
QlikView Server のアップグレードと移行を別のマシンで実行する場合は、このセクションにある手順に従います。
QlikView Server を別のマシンでアップグレードするには、以下の手順を実行します。
- 現在のマシンで、QlikView Serverの 11.20 インストールのバックアップを作成します。「バックアップとアップグレードの準備」を参照してください。
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QlikView Server の最新バージョンを 製品のダウンロード からダウンロードします。
- QlikView Server のアップグレード ウィザードを起動し、画面上の指示に従います。インストールの段階的な手順については、次を参照してください: QlikView Server をインストールする。
- インストール時に、サービス認証方法を選択します。[Use digital certificates] (デジタル証明書の使用) または [Use QlikView Administrators Group] (QlikView Administrators Group の使用) のいずれかを選択します。これまでデジタル証明書を使用していた場合は、アップグレードの際にもこのオプションを選択する必要があります。
- インストール プロセスが終了したら、マシンを再起動して、すべてのサービスが適切に始動することを確認します。
- QlikView 管理コンソール を開き、QlikView Server および QlikView Publisher のライセンス情報を適用します。
- ライセンス情報の適用後に、サーバーを再起動するよう要求されます。
バックアップの移行と復元:
- 現在のマシンとターゲット マシンの両方ですべての QlikView サービスを停止します。
- ターゲット マシンで、ProgramData\QlikTech\ManagementService\QVPR フォルダーを削除するか、または名前を変更します。これがバックアップバージョンと置き換えられます。
- ターゲット マシンで、ProgramData\QlikTech\ManagementService にある qvpr_<TargetMachineName>.ini ファイルを削除あるいは名前を変更します。
- QVPR フォルダーと qvpr_<CurrentMachineName>.ini ファイルを現在のマシンからターゲット マシンにコピーします (フォルダ名をメモしておきます)。
- .ini のファイル名を qvpr_<CurrentMachineName>.ini からqvpr_<TargetMachineName>.ini に変更します。
- ProgramData\QlikTech\ManagementService フォルダにある .xml ファイルおよび Config.xml ファイルで、現在のマシン名へのすべての参照が、ターゲット マシン名をポイントするように変更します。
- QlikView サービスを再始動します。最初に QlikView Management Service を始動し、1 分待ってから、その他のサービスを任意の順で始動します。
- SourceDocuments フォルダーを復元します。
SourceDocuments フォルダーを復元するときに、次の 2 つのオプションがあります。 - ソース ドキュメントを既定の ProgramData\QlikTech\SourceDocuments フォルダに保存している場合は、すべてのソース ドキュメントをターゲット マシン上の同じ場所に移動します。
- ソース ドキュメントを別のフォルダの場所に保存している場合は、SourceDocuments フォルダーのパスを QlikView 管理コンソール に追加します。これを行うには、[Source Folders] (ソース フォルダー) の [追加] セクションを確認します。
- 元のサーバー マシンをシャット ダウンします。
マルチサーバー展開のアップグレードと移行
マルチサーバー インストールを QlikView Server 11.20 から QlikView Server November 2017 以降にアップグレードし、移行する場合は、マルチサーバー展開内の各マシンで前述の手順を実行します。
手順の概要:
- マルチサーバー インストール内の各マシンのバックアップを実行します。
- ターゲット マシンそれぞれに、実行中のライセンス バージョンの QlikView Server をインストールします。
- インストールの各マシン専用のバックアップを移行して復元します。例えば、QVPR フォルダは、QlikView Management Service を実行するターゲット マシンにのみ移行する (そしてマシン名を変更する) 必要があります。
- SourceDocuments フォルダーを復元します。
- 元のサーバー マシンをシャット ダウンします。