Talend Studioの重要な用語
Talend Studioを使用する時に、また、機能のしくみを把握するために、いくつかの基本用語を理解しておくことが重要です。
不可欠な用語の定義を以下のテーブルに示します。
用語 |
説明 |
---|---|
詳細な検証ルール |
より詳細な検証ルールをプログラミングなしで提供する標準XMLスキーマの拡張。 |
注釈 |
管理者がデータモデル内のエンティティに"添付"したメタデータに関する説明を示します。 |
コンシューマー |
MDM Hubからのデータをコンシュームします。コンシューマーがプロバイダーでもあるという場合があります。 |
データコンテナー |
1つまたは複数のビジネスエンティティのデータが保存されています。データコンテナーは通常、マスターデータドメインを区切るために使用します。 |
データガバナンス |
組織内でデータが従うべきルールを定義するプロセス。 |
データモデル |
属性、検証ルール、ユーザーアクセス権およびMDM Hubによってマスターされたエンティティの関係を定義します。データモデルはTalend MDMの中心的なコンポーネントです。データモデルは、明示的に定義できるシングルエンティティにマッピングします。どんなコンセプトもデータモデルを使用して定義できます。 |
Data Stewardship |
Studioで設定したルール(データモデル)に基づいてマスターデータを検証するプロセス。 |
[Domain] (ドメイン) |
特定のコンセプトを定義するデータモデルのコレクション。たとえば、顧客のドメインは、組織、計算書、連絡先、機会といったデータモデルによって定義できます。製品ドメインは、製品、製品ファミリー、および価格表によって定義できます。究極的には、ドメインとは、コンセプトに関連するすべてのエンティティ(データモデル)のコレクションです。Talend MDMは、1つのハブ内に任意の多数のドメインをモデリングできます。ジェネリックなマルチドメインMDMソリューションです。 |
エンティティ |
実データ、その性質、そのストラクチャー、その関係を説明するものです。データモデルは複数のエンティティを持つ場合があります。 |
イベントマネージャー |
MDM Hubによってスローされたルーティングイベントを担うMDM Hubのサービス。モニタリングを目的に、トリガー、条件の評価、プロセスの実行、アクティブ/完了済み/失敗したアクションのトレースを行います。 |
MDM Hub |
完全なTalend MDMの実装を定義します。Integration、クオリティ、マスターデータモデル、XML DBインターフェイスとオペレーショナルデータベース、Webサービス、ロールベースのアクセス制御、ワークフローエンジン、Data Stewardshipコンポーネント、およびMDM Webインターフェイスのコンポーネントで構成されています。MDM Hubはさまざまな異なるビジネスニーズに合わせて設定されます。 |
プロセス |
プロセスは、対応するトリガーによって指定された条件が検証された時に実行されます。プロセスにはいくつかの「ステップ」があり、各ステップは次のような特定のタスクを実行します: ハブ内のレコードのアップデート、Talendジョブの実行、ワークフローのインスタンス化など。 |
プロバイダー |
MDM Hubにデータをフィードします。 |
レコード |
MDM Hub内のデータモデルで定義されたデータのインスタンス。2つのレコードが比較され、類似している、または近いマッチングと見なされることがあります。その場合、レコードをリンクでき、片方が残ることも残らないこともあります。 |
ロールベースのアクセス制御(RBAC) |
アクセスする"person"、システム、またはファンクションのロールに応じて、タスクまたはハブデータにアクセスするためのルールを定義します。 |
Talend Studio |
Eclipseからビルドされた管理ユーザーインターフェイス。システム管理者は、1つのコンソールを使用してMDM Hubおよび関連付けられたすべてのData Integrationジョブを維持管理できます。 |
トリガー |
MDM Hubによってスローされたイベントに基づいて実行するプロセスの条件。トリガー条件の例: Agency created and Agency/Revenue > 100。1つのイベントによって複数のトリガー条件がtrueになることがあり、その場合は、複数のプロセスが実行される結果となります。トリガーは、通知、重複チェック、レコードのエンリッチ化、バックエンドシステムへのプロパゲーション、承認ワークフローなどの特定のプロセスを実行するタイミングを指定するために使用されます。 |
表示 |
レコードの完全なビューまたはサブセットビュー。完全なビューにはエンティティ内のすべてのエレメントまたはカラムが表示されます。他方、サブセットビューにはエンティティ内のエレメントまたはカラムの一部が表示されます。データを求めている主体が誰/何であるかによって、ビューはレコードの属性に対するアクセスを制限する場合があります。 |