データセットを共有
同じデータソースで共同作業する場合は、他のユーザーが自分のデータセットにアクセスできるようにします。
データセットの共有は重複の回避などで便利であるほか、他のユーザーがこのデータでパイプラインを作成できるという利点もあります。Talend Management Consoleでデータセットは、[Share datasets] (データセットを共有)権限と[Share connections] (接続を共有)権限が与えられているユーザーによって共有できます。これにより、データセットの所有者は他のユーザーの共有データセットに対するアクセスレベルを制御できます。接続を共有できるユーザーやユーザーグループはTalend Management Consoleでも管理され、さまざまな権限と共に特定のロールを与えることができます。以下の権限を付与できます:
- [Owner] (所有者): データセットを表示、編集、削除、共有したり、データセットに関連付けられている接続を表示したりできます。
- [Editor] (編集者): データセットを表示、編集、共有したり、データセットに関連付けられている接続を表示したりできます。
- [Viewer] (ビューアー): データセットを表示および共有し、データセットに関連付けられた接続を表示できます。
ただし、他のユーザーと共有できるデータセットはそのユーザーが持っている権限の範囲に限られます。エディターロールが付与されているユーザーAがデータセットをユーザーBと共有する場合、ユーザーBに付与できるのはビューアーまたはエディターロールのみで、所有者ロールは付与できません。
共有ステータスには次の3種類があります。
- は、データセットがまだ共有されていないことを意味します。
- は、データセットが所有者として他のユーザーと共有されていることを意味します。
- は、データセットが編集者またはビューアーとして共有されていることを意味します。
データセットを共有する場合は、次のような動作になります。
- データセットを共有するとそのデータセットへのアクセスが与えられ、その共有ユーザーによって付与される権限に基づいてアクションが許可されます。
- データセットを共有する際は、基礎となる接続もビューアー権限と共に間接的に共有されます。
- データセットへのアクセスを取り消すと、他のユーザーはデータセットも基礎となる接続も表示したり使用したりできなくなります。
前のルールと動作を要約するため、以下の例を取り上げてみましょう。
- 接続1とそれに基づいているデータセット1へのアクセスを持つユーザーAは、データセット1をユーザーBと共有することにしました。
- データセット1に加え、接続1も間接的に共有されているため、ユーザーBはその両方にアクセスできるほか、共有接続1に基づいて新しいデータセット(データセット2)を作成することもできます。
- ユーザーAはユーザーBとのデータセット1の共有を停止しました。
ユーザーBは両方のデータセットと接続1へのアクセスを完全に失うものの、一部のアクションについては引き続きデータセット2にアクセスできます。ただし、接続を必要とするアクション(データセットサンプルの更新や日付データまでの表示)はできなくなります。データセット2へのフルアクセスを復元したい場合、ユーザーBはユーザーAに対し、接続1の共有を再び依頼する必要があります。
手順
タスクの結果
データセットの共有ステータスが[Dataset shared with other user(s)] (他のユーザーと共有しているデータセット)に変わります。