カスタムの数字パターン
数値をフォーマットファンクションを使用する場合、変換用に数字のカスタムパターンを設定できます。
このセクションでは、パターンのカスタマイズに関する基本概念、およびこれらのパターンがファンクションするしくみをわかりやすく示したいくつかの例を紹介します。
ターゲット形式を定義する場合は、[other] (その他)を選択して、カスタムターゲット形式、グループ区切り、小数点記号を定義します。
作成できるカスタムパターンはJavaのDecimalFormat標準に準拠します。詳細については、Java APIのドキュメントをご覧ください。
パターンは正のサブパターンで構築します。オプションで負のサブパターンも構築します。これらのサブパターンには、プレフィックス、サフィックス、数値、分数、以下に示すその他のコンポーネントを含めることができます。
構文
コンポーネント | 含めることが可能な文字列 |
---|---|
Pattern | PositivePattern PositivePattern ; NegativePattern |
PositivePattern | Prefix Number Suffix |
NegativePattern | Prefix Number Suffix |
Prefix | Any unicode characters except \uFFFE, \uFFFF, and special characters |
Suffix | Any unicode characters except \uFFFE, \uFFFF, and special characters |
Number | Integer Exponent Integer . Fraction Exponent |
Integer | MinimumInteger # # Integer # , Integer |
MinimumInteger | 0 0 MinimumInteger 0 , MinimumInteger |
Fraction | MinimimFraction OptionalFraction |
MinimumFraction | 0 MinimumFraction |
OptionalFraction | # OptionalFraction |
Exponent | E MinimimExponent |
MinimumExponent | 0 MinimumExponent |
文字
以下の表に、カスタムパターンの作成に使用できるすべての文字を示します。
文字 | 意味 |
---|---|
0 | 数字 |
# | 数字。ゼロは何もないことを示します。 |
. | 小数点記号または金額の小数点記号 |
- | マイナス記号 |
、 | グループ区切り |
E | 科学的記数法の仮数と指数を区切ります。 |
; | 正と負のサブパターンを区切ります。 |
% | 100を掛けてパーセンテージとして表示します。 |
\u2030 | 1000を掛けてマイルごとの値として表示します。 |
¤(\u00A4) | 通貨文字に置き換えられた通貨記号です。ダブルの場合は、国際通貨文字に置き換わります。パターン内にある場合は、小数点記号の代わりに金額の小数点記号が使用されます。 |
' | "'#'#"の形式123を"#123"にするなど、プレフィックスやサフィックスで特殊文字を囲む場合に使用します。一重引用符をそれ自体として使用するには、続けて2つ使用します("# o''clock")。 |
例
使用されるカスタムパターンに応じてどのように出力されるのか、いくつかの例を見てみましょう。この場合、スペースがグループ区切りとして、コンマが小数点記号として選択されています
入力された数値 | パターン | 結果 | コメント |
---|---|---|---|
123456,789 | ,##0.0# | 123 456,79 | 小数点の前の数字は3のグループに分けられており、小数点第2位だけが表示されます。カスタムパターンで小数点以下の桁数が減る場合。出力は、端数処理モードを使って丸められます。 |
-123456,789 | ,##0.0# ; (-#) | (-123 456,79) | 負のパターンを設定しても使用されません。デフォルトでは、正のパターンが再使用されますが、負のパターンを構成してプレフィックスとサフィックスを設定できます。この場合、負のサブパターンで使用される#は,##0.0#に相当し、プレフィックスとサフィックスが追加されています。 |
12345 | 0.####E0 | 1,2345E4 | - |
0.12 | #0% | 12% | - |