ObjectId - チャート関数
ObjectId() チャート関数は、式が評価されるオブジェクトの ID を返します。この関数は、オプションの引数を取り、どのタイプのオブジェクトを考慮するかを指定します。オブジェクトはシートまたはビジュアライゼーションのいずれかです。この関数はチャートの数式でのみ使用できます。
構文:
ObjectId([object_type_str])
戻り値データ型: string
関数の唯一の引数である object_type_str は任意であり、オブジェクトのタイプを示す文字列値を参照します。
引数 | 説明 |
---|---|
object_type_str | 評価されるオブジェクトのタイプを表す文字列値。 |
関数式で指定された引数がない場合、 ObjectId() が数式が使用されるオブジェクトの ID を返します。ビジュアライゼーションが表示されるシート オブジェクトの ID を返すには、ObjectId('sheet') を使用します。
ビジュアライゼーションが他のビジュアライゼーション オブジェクトの中にネストされている場合、関数引数で希望するオブジェクト タイプを指定すると、異なる結果を得ることができます。例えば、コンテナ内の [テキストと画像] チャートの場合、'text-image' を使用して [テキストと画像] オブジェクトを、'container' を使用してコンテナの ID を返します。
次の手順を実行します。
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分析モードで、次のテキストを URL を追加します。
/options/developer
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ビジュアライゼーションを右クリックして、 [開発者] をクリックします。
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[プロパティ] で、ダイアログ ヘッダーからオブジェクト ID、「qType」プロパティからオブジェクト タイプを取得します。
制限事項:
この関数は、マスター アイテムであるコンテナ内のオブジェクト (ボタンなど) で呼び出された場合、想定外の結果をもたらすことがあります。この制限事項は、多数のリストボックスのコンテナである、フィルター パネルマスター アイテムにも適用されます。その理由は、マスター アイテムがオブジェクト階層を使用する方法です。
その場合、チャートの数式 ObjectId('sheet') は、空の文字列を返しますが、ObjectId('masterobject') は所有するマスター アイテムの ID を表示します。
ObjectId() は、多くの場合、次の関数と組み合わせて使用されます。
関数 | 相互作用 |
---|---|
if - スクリプトおよびチャート関数 | if および ObjectId 関数を併用して、条件式を作成することができます。例えば、ビジュアライゼーションではこれらの関数を使った数式により、条件付きの色分けを行うことができます。 |
InObject - チャート関数 | if と同様、InObject も ObjectId と併用すると、条件式を作成できます。 |
例 1 – チャート オブジェクト ID を返す
例 2 – シート ID を返す
例 3 – ネストされた数式
条件付き色分けの詳しい例については、InObject - チャート関数 の例を参照してください。