メイン コンテンツをスキップする 補完的コンテンツへスキップ

サービス

Qlik Sense サービスは Microsoft Windows のサービスとして動作します。これはシングル サーバー上に、または、Qlik Sense サイトの専用のロールを持つ別のサーバー ノード上に展開することができます。例えば、スケジューラー サービスのみが動作し、アプリのリロードを管理するスケジューラー ノードを展開することができます。

Qlik Sense サービスの種類には以下があります。

Qlik Sense Repository Service (QRS)

アプリを実行して機能させ、リポジトリ データベースに接続するために、すべての Qlik Sense サービスで必要となります。Qlik Sense Repository Service は、持続性、ライセンス、セキュリティ、サービス構成データを管理します。QRS は、アプリを実行および提供するその他すべての Qlik Sense サービスで必要です。マルチノード サイト内では、ノードごとに Qlik Sense Repository Service (QRS) のインスタンスが 1 つ動作し、共有リポジトリ データベースに接続されます。

また、QRS はアプリの構造とバイナリ ファイルのパスを保存します。アプリ データはファイル共有に .qvf ファイルとして保存されます。

パス

下の表は、Qlik Sense Repository Service (QRS) によって使用されるパスの一覧です。

QRS パスのリスト
実行可能ファイル %ProgramFiles%\Qlik\Sense\Repository\Repository.exe
データ %ProgramData%\Qlik\Sense\Repository
ログ

%ProgramData%\Qlik\Sense\Log\Repository

参照先: ログ

リポジトリ データベース

Qlik Sense の既定インストールの場合、リポジトリ データベースは、そのリポジトリ用に特別に独自のデータベース クラスターを実行している、ローカルにインストールされた PostgreSQL のインスタンスです。

既定の Qlik Sense インストールのリポジトリ データベース関連のファイルはすべて、以下のフォルダに保存されます。

%ProgramData%\Qlik\Sense\Repository\PostgreSQL

起動モード

管理者権限のないサービス アカウントで Qlik Sense を展開する必要がある場合、次のパラメーターを使用して、起動モードで Qlik Sense Repository Service を開始できます。

参照先: Qlik Sense サービスを実行するためのユーザー アカウントの変更

  • -bootstrap

    Qlik Sense Repository Service を起動モードで開始するには、このパラメータを使用します。

  • -bootstrap=install

    インストール時に Qlik Sense Repository Service を起動モードで開始するには、このパラメータを使用します。

  • -bootstrap=uninstall

    Qlik Sense のアンインストール時にはこのパラメータを使用します。

  • -iscentral

    中央ノードをインストールまたは構成する場合は、起動フラグに加えてこのフラグを使用します。

次の手順を実行します。

  1. Qlik Sense リポジトリ データベース 以外のすべての Qlik Sense サービスを停止します。
  2. 管理者特権でのコマンド プロンプトから「repository.exe -bootstrap」を実行します。Repository.exe -bootstrap の実行の前に、Qlik Sense Service Dispatcher が実行されている必要があります。
  3. すべての Qlik Sense サービスを開始します。Qlik Sense Repository Service (QRS) を開始する前に、Qlik Sense Service Dispatcher (QSD) を開始する必要があります。
情報メモデフォルトでは、Qlik Sense を管理者アカウントで実行しているとき、Qlik Sense サービスが再起動されるたびに起動が実行されます。Qlik Sense リポジトリで自動起動を無効にするには、構成ファイルを更新する必要があります。デフォルトでは、Repository.exe.config ファイルは Qlik Sense マシンの C:\Program Files\Qlik\Sense\Repository\ にあります。構成ファイルを編集し、DisableAutomaticBootstrap キーの値を true に変更します。Windows のサービス アプリケーションを使用して Qlik Sense Repository Service を再起動し、この構成を有効にします。

メトリクス

Qlik Sense Repository Service に関連する次のメトリクスは、Microsoft Windows のパフォーマンス モニターで使用できます。モニターにメトリクスを追加する方法については、「表示する指標の選択」を参照してください。

Qlik Sense Repository Service - 一般的なメトリクス

Qlik Sense Repository Service HTTP 接続スレッド プールは、受信 HTTP リクエストを管理します。

  • HttpConnection_ThreadPool_ActiveThreadCount: HTTP 接続スレッド プール内のアクティブなスレッドの数。現在のワークロードとサービスの応答性を評価するのに役立ちます。

  • HttpConnection_ThreadPool_CompleterRequestsPerSecond: HTTP リクエストが完了する (処理され、応答される) 速度。リクエスト処理の効率とスループットを測定します。

  • HttpConnection_ThreadPool_RequestQueueSize: HTTP 接続スレッド プール内のリクエスト キューの現在のサイズ。使用可能なすべてのスレッドが他のリクエストの処理でビジー状態の場合、リクエストはキューに入れられます。サービスのワークロードと応答性を評価するのに役立ちます。

  • HttpConnection_ThreadPool_TotalThreadCount: HTTP 接続スレッド プール内のスレッドの合計数 (アクティブとアイドルの両方)。受信 HTTP 要求を処理するためのスレッド プールの全体的な容量と使用率を反映します。

Qlik Sense Repository Service - REST API メトリクス

  • http DELETE 呼び出しの数: サーバーに対して行われた HTTP DELETE リクエストの数。DELETE リクエストは、サーバー上のリソースを削除するために使用されます。

  • http GET 呼び出しの数: サーバーに対して行われた HTTP GET リクエストの数。GET リクエストは、サーバーからデータまたはリソースを取得するために使用されます。

  • http POST 呼び出しの数: サーバーに対して行われた HTTP POST リクエストの数。POST リクエストは、サーバーで処理されるデータを送信するために使用され、多くの場合、新しいリソースが作成されます。

  • http PUT 呼び出しの数: サーバーに対して行われた HTTP PUT リクエストの数。PUT リクエストは、サーバー上の既存のリソースを更新または置き換えるために使用されます。

  • httpstatus 200 (OK) の数: ステータス コード 200 の HTTP 応答の数。このコードは、サーバーがクライアントのリクエストを正常に処理し、応答したことを示します。

  • httpstatus 201 (作成済み) の数: ステータス コード 201 の HTTP 応答の数。このコードは、リクエストの結果としてサーバー上に新しいリソースが正常に作成されたことを示します。

  • httpstatus 400 (BadRequest) の数: ステータス コード 400 の HTTP 応答の数。このコードは、クライアントのリクエスト内の構文が不正であるか、パラメーターが無効であるため、サーバーがリクエストを処理できなかったことを示します。

  • httpstatus 401 (Unauthorized) の数: ステータス コード 401 の HTTP 応答の数。このコードは、リクエストに認証が必要であり、クライアントが有効な資格情報を提供できなかったか、リクエストされたリソースに対する認証が不足していることを示します。

  • httpstatus 403 (Forbidden) の数: ステータス コード 403 の HTTP 応答の数。このコードは、サーバーはリクエストを理解したが、クライアントが要求されたリソースにアクセスする権限を持っていないため、リクエストの承認を拒否したことを示します。

  • httpstatus 406 (NotAcceptable) の数: ステータス コード 406 の HTTP 応答の数。このコードは、サーバーがクライアントの Accept ヘッダーで指定された要求されたコンテンツ タイプで応答できないことを示します。

  • httpstatus 409 (Conflict) の数: ステータス コード 409 の HTTP 応答の数。このコードは、リソースの現在の状態との競合によりリクエストを完了できなかったことを示します。

  • httpstatus 415 (UnsupportedMediaType) の数: ステータス コード 415 の HTTP 応答の数。このコードは、ペイロード形式がサポートされていないため (サポートされていないメディア タイプなど)、サーバーがリクエストの受け入れを拒否したことを示します。

  • httpstatus 500 (InternalServerError) の数: ステータス コード 500 の HTTP 応答の数。このコードは、サーバーが予期しない状況に遭遇し、リクエストを処理できなかったことを示します。

  • httpstatus 503 (ServiceUnavailable) の数: ステータス コード 503 の HTTP 応答の数。このコードは、メンテナンスまたは過負荷のためにサーバーが一時的にリクエストを処理できないことを示し、クライアントは後で再試行する必要があります。

Qlik Sense リポジトリ データベース (QRD)

既定の Qlik Sense インストールでは、Qlik Sense Repository Service (QRS) は Qlik Sense リポジトリ データベース (QRD) サービスを使用して、リポジトリ データベースのデータの読み書きを行います。規定では、PostgreSQL データベースが Qlik Sense と一緒にローカルにインストールされます。それ以外に、PostgreSQL を別の専用のサーバーにインストールすることもできます。

パス

下表は、Qlik Sense リポジトリ データベース (QRD) サービスによって使用されるパスの一覧です。

QRD パスの一覧
実行可能ファイル

Qlik Sense の既定インストールの場合、リポジトリ データベースは、独自のデータベース クラスターを作成する PostgreSQL のインスタンスです。

次のフォルダーには、QRD のための PostgreSQL 実行可能ファイルが含まれています。

%ProgramFiles%\Qlik\Sense\Repository\PostgreSQL\<database version>\bin

データ %ProgramData%\Qlik\Sense\Repository\PostgreSQL
ログ QRD サービスのログはありません。代わりに、PostgreSQL ログ ファイルを確認してください。

Qlik Sense Proxy Service (QPS)

Qlik Sense Proxy Service (QPS) は、サイトの認証やセッションの取り扱い、負荷分散を管理します。

マルチノード サイトのセントラル ノードには、ハブ用ではなく、Qlik 管理コンソール (QMC) 用に使用される、専用の Qlik Sense Proxy Service (QPS) を実装する必要があります。

パス

下の表は、Qlik Sense Proxy Service (QPS) によって使用されるパスの一覧です。

QPS パスのリスト
実行可能ファイル %ProgramFiles%\Qlik\Sense\Proxy\Proxy.exe
データ %ProgramData%\Qlik\Sense\Proxy
ログ %ProgramData%\Qlik\Sense\Log\Proxy

参照先: ログ

起動モード

管理者権限のないサービス アカウントで Qlik Sense を展開する必要がある場合、次のパラメーターを使用して、起動モードで Qlik Sense Proxy Service を開始できます。

参照先: Qlik Sense サービスを実行するためのユーザー アカウントの変更

  • -bootstrap

    Qlik Sense Proxy Service を起動モードで開始するには、このパラメータを使用します。

  • -bootstrap=install

    インストール時に Qlik Sense Proxy Service を起動モードで開始するには、このパラメータを使用します。

  • -bootstrap=uninstall

    Qlik Sense のアンインストール時にはこのパラメータを使用します。

次の手順を実行します。

  1. Qlik Sense サービスを停止します。
  2. 管理者特権でのコマンド プロンプトから「proxy.exe -bootstrap」を実行します。
  3. Qlik Sense サービスを開始します。

メトリクス

Qlik Sense Proxy Service に関連する次のメトリクスは、Microsoft Windows のパフォーマンス モニターで使用できます。モニターにメトリクスを追加する方法については、「表示する指標の選択」を参照してください。

Qlik Sense Proxy Service メトリクス

  • ActiveClientWebsockets の数: クライアントと QPS 間のアクティブな WebSocket の数。
  • ActiveConnections の数: クライアントからのアクティブな接続数。接続は、Qlik Sense クライアントと QPS との間のストリーム (ソケット) です。多くの場合、このストリームは QPS から Qlik Sense Repository Service (QRS) または Qlik Sense Engine Service (QES) に対して実行される別のストリームに接続されます。この 2 つのストリームにより、クライアントは QRS または QES と通信を行えます。
  • ActiveEngineWebsockets の数: QPS とターゲット Qlik Sense サービス間のアクティブな WebSocket の数。
  • ActiveSessions の数: QPS のアクティブ セッションの数。
    Qlik Sense ユーザーは、認証されるとプロキシ セッションを取得します。セッションは、一定のアイドル時間経過後に終了されます。
  • ActiveStreams の数: ブラウザーから QPS、あるいは QPS から QRS または QES へのアクティブ データ ストリーム (つまりソケット) の数。
  • HandleCount の数: QPS が現在開いているハンドルの数。ハンドルは、サービスによって使用または管理されるリソース (ファイル、デバイス、オブジェクトなど) を表します。
  • LoadBalancingDecisions の数: 現在少なくともエンジン セッションを 1 つ持っているユーザーの数。
  • PrintingLoadBalancingDecisions の数: Qlik Sense Printing Service (QPR) に対し負荷分散が行われているユーザーの数。
  • Tickets の数: 使用されていない発行済みログイン チケットの数。
  • WorkerThreads の数: QPS が現在使用しているワーカー スレッドの数。ワーカースレッドは、ユーザー セッションの管理や、送られてくる リクエストの処理など、プロキシ サービス内のタスクやリクエストを処理します。
ヒント メモメトリクスは、QPS のパフォーマンス ログのエントリとしても使用できます。パフォーマンス ログ を参照してください。

Qlik Sense Engine Service (QSS)

Qlik Sense Engine Service (QSS) は、スケジュールされたアプリのリロードや、タスク イベントに基づきトリガーされるその他の種類のリロードを管理します。実装のタイプにより、Qlik Sense Engine Service は、マネージャーとして、あるいはワーカーとして、あるいはその両方として、ノード上で稼働します。

マネージャー

サイト内には 1 つのマネージャー Qlik Sense Engine Service しかなく、マネージャーの Qlik Sense Repository Service を実行する中央ノードに常にあります。サイト内のすべての QSS のアクティビティは中央ノード上の QSS により調整されるため、より多くの QSS ノードが追加されている場合でも、中央ノードに Qlik Sense Engine Service をインストールしておく必要があります。

マネージャー QSS は、全タスクの管理を行っています。例えば、実行されるのはどのタスクか、特定のタスクをどのタイミングで実行するかなどです。タスクの実行時には、マネージャー QSS はサイト内のワーカー QSS にタスク ID を送信します。どのワーカー QSS がタスク ID を分配するかは、マネージャー QSS が行う負荷分散操作によって決定されます。

ワーカー QSS は、タスクを完了するとマネージャー QSS にタスクのステート (成功か失敗か) を返します。マネージャー QSS はタスク状態に基づいてタスク チェーンを実行します。タスク状態に基づいて、他のイベントが完了したタスクの状態の影響を受け、実行する必要があるかどうかが決定されます。Qlik 管理コンソール (QMC) でタスク チェーンを設定してください。

ワーカー QSS がタスクの実行を失敗した場合、タスクの実行が完了するまで、あるいは最大試行回数に達するまで、マネージャー QSS は、同じあるいは別のワーカー QSS にタスクの実行を繰り返し要求します。

ワーカー

Qlik Sense Engine Service (QSS) がリム ノードで稼働する場合、QSS はワーカー QSS と見なされます。マネージャー QSS からタスク ID を受け取ると、ワーカー QSS はローカル リポジトリ データベースからタスクを読み取り、タスクを実行します。ワーカー QSS は、タスクを完了するとマネージャー QSS にタスクのステート (成功か失敗か) を返します。

タスク

幅広い作業を行うために使用されるタスクは、任意のパターンでの連動が可能です。タスクは Qlik Sense Engine Service (QSS) で取り扱われ、Qlik 管理コンソール (QMC) で管理されます。

リロード

リロード タスクは、ソースからアプリにデータを完全にリロードするために使われます。古いデータはすべて、破棄されます。

パス

下の表は、Qlik Sense Engine Service (QSS) によって使用されるパスの一覧です。

QSS パスのリスト
実行可能ファイル %ProgramFiles%\Qlik\Sense\Scheduler\Scheduler.exe
データ -
ログ

%ProgramData%\Qlik\Sense\Log\Scheduler

参照先: ログ

起動モード

管理者権限のないサービス アカウントで Qlik Sense を展開する必要がある場合、次のパラメーターを使用して、起動モードで Qlik Sense Engine Service を開始できます。

参照先: Qlik Sense サービスを実行するためのユーザー アカウントの変更

  • -bootstrap

    Qlik Sense Engine Service を起動モードで開始するには、このパラメータを使用します。

  • -bootstrap=install

    インストール時に Qlik Sense Engine Service を起動モードで開始するには、このパラメータを使用します。

  • -bootstrap=uninstall

    Qlik Sense のアンインストール時にはこのパラメータを使用します。

次の手順を実行します。

  1. Qlik Sense サービスを停止します。
  2. 管理者特権でのコマンド プロンプトから「 scheduler.exe -bootstrap」を実行します。
  3. Qlik Sense サービスを開始します。

メトリクス

Qlik Sense Engine Service (QSS) に関連する次のメトリクスは、Microsoft Windows のパフォーマンス モニターで使用できます。モニターにメトリクスを追加する方法については、「表示する指標の選択」を参照してください。

Qlik Sense Engine Service メトリクス

  • 接続されているワーカーの数: 現在接続されている QSS ワーカー インスタンスの数。
  • 実行中のエンジンの数: ワーカー上で実行されている Qlik Sense Engine Service (QES) インスタンスの数。このメトリクスは、QES インスタンスが実行されるノードでのみ使用できます。
  • 実行中のプロセスの数: QSS 内で現在アクティブなプロセスの合計数。
  • マネージャーが把握している実行中のタスクの数: QSS マネージャーによって管理されている、現在実行中のタスクの数。
  • ワーカー上で実行中のタスクの数: ワーカー ノード上で現在実行中のタスクの数。
  • ワーカーによって送信されたタスク メッセージの数: ワーカーによって送信されたタスクに関連するメッセージの数。
  • マネージャーが受信したタスク メッセージの数: QSS マネージャーが受信したタスクに関連するメッセージの数。
  • タスクの再試行回数: 最初の失敗後にタスクが再試行された回数。
  • ワーカーによって実行されたときに正常に完了したタスクの数: ワーカー ノードによって正常に完了したタスクの数。
  • ワーカーによって実行されたときに失敗したタスクの数: ワーカー ノードによって実行されたときに失敗したタスクの数。
  • マネージャーが完了として承認したタスクの数: QSS マネージャーによって完了として承認されたタスクの数。
  • マネージャーが失敗として認識したタスクの数: QSS マネージャーによって失敗として認識されたタスクの数。
  • 設定が更新された回数: QSS に関連する設定が変更された回数。
  • 開始を試みたタスクの数: 開始が試みられたタスクの数。
  • 停止を試みたタスクの数: 停止が試みられたタスクの数。

Qlik Sense Engine Service (QES)

Qlik Sense Engine Service (QES) ではすべてのアプリケーションの計算とロジックが処理されます。マルチノード サイトには、ハブ用ではなく、特に Qlik 管理コンソール (QMC) 用に使用される、専用の Qlik Sense Engine Service (QES) を中央ノード上に実装することをお勧めします。

パス

下の表は、Qlik Sense Engine Service (QES) によって使用されるパスの一覧です。

QES パスのリスト
実行可能ファイル %ProgramFiles%\Qlik\Sense\Engine\Engine.exe
データ %ProgramData%\Qlik\Sense\Engine
ログ %ProgramData%\Qlik\Sense\Log\Engine

参照先: ログ

構成

%ProgramData%\Qlik\Sense\Engine\Settings.ini

このファイルには、QES 設定が含まれています。そのファイルは、サービスの初回実行時に作成されます。

Qlik Sense Printing Service (QPR)

このサービスは Qlik Sense のエクスポートを管理します。マルチノード サイト内では、ノードごとに Qlik Sense Printing Service (QPR) の 1 つのインスタンスが実行されます。クライアントからのエクスポート リクエストは、ラウンド ロビン負荷分散を使って、マルチノード サイトの印刷サービスに送られます。初めのエクスポート リクエストがノード 1 の QPR に負荷分散されて、2 回目のエクスポート リクエストがノード 2 の QPR に負荷分散されるといった形が続きます。

パス

下の表は、Qlik Sense Printing Service (QPR) によって使用されるパスの一覧です。

QPR パスのリスト
実行可能ファイル %ProgramFiles%\Qlik\Sense\Printing\Printing.exe
データ %ProgramData%\Qlik\Sense\Printing
ログ

%ProgramData%\Qlik\Sense\Log\Printing

参照先: ログ

Qlik Sense Service Dispatcher (QSD)

これは、以下の Qlik Sense サービスを起動および管理するために使用されるサービス コントローラーです。

  • ブローカー サービス: Qlik Sense Service Dispatcher (QSD) によって開始されたサービスへのインターフェース、およびそのサービス間の仲介として動作します。このサービスは、必要に応じて Qlik Sense Service Dispatcher (QSD) によって起動および管理されます。
  • データ プロファイリング サービス: アプリ ロード データ モデルに対するアクセスと変更に使用されます。データ プロファイリング サービス: アプリ ロード データ モデルに対するアクセスと変更に使用されます。 ノード上で Qlik Sense Engine Service (QES) と直接通信します。このサービスは、必要に応じて Qlik Sense Service Dispatcher (QSD) によって起動および管理されます。
  • ハブ サービス: QMC で定義されたアクセス権に基づいてユーザーが閲覧を許可されるコンテンツを制御します。このサービスは、必要に応じて Qlik Sense Service Dispatcher (QSD) によって起動および管理されます。
  • Web 拡張サービス: ビジュアライゼーション、マッシュアップ、ウィジェットなどの Web 拡張機能の制御に使用されます。このサービスは、必要に応じて Qlik Sense Service Dispatcher (QSD) によって起動および管理されます。
  • 機能サービス: Qlik Sense .NET SDK システムの機能構成を処理するために使用されます。
  • コンバーター サービス: QlikView コンバーター ツールによって使用されます。
  • On-demand アプリ サービス: 大規模なデータ セットからデータのサブセットをロードする On-demand アプリを生成します。
  • ハイブリッド展開サービス (HDS): 環境間、特に QSE からの app 配信のハイブリッド接続に関連するターゲット展開と資格情報を管理します。
  • Hybrid Setup Console (HSC): ターゲット展開とアプリ配布の構成に使用する HSC ユーザー インターフェースを処理します。
  • App Distribution Service (ADS): ポリシーベースのアプリ配布ルールに基づいて、アプリおよび関連付けられたメタデータを定義済みの配布ターゲットに配布します。
  • 参照元サービス: インサイト アドバイザー からユーザーが学習したフィードバックもキャプチャします。

パス

以下のテーブルは、Qlik Sense Service Dispatcher (QSD) が使用するパスと QSD で起動および管理されるパスについて示しています。

QSD パスのリスト
実行可能ファイル
  • QSD: %ProgramFiles%\Qlik\Sense\ServiceDispatcher\ServiceDispatcher.exe
  • QSD によって起動および管理されるサービス: %ProgramFiles%\Qlik\Sense\ServiceDispatcher\node\node.exe
ログ
  • ブローカー サービス: %ProgramData%\Qlik\Sense\Log\BrokerService
  • データ プロファイリング サービス: %ProgramData%\Qlik\Sense\Log\DataProfiling
  • ハブ サービス: %ProgramData%\Qlik\Sense\Log\HubService
  • Web 拡張サービス: %ProgramData%\Qlik\Sense\Log\WebExtensionService
  • On-demand アプリ サービス: %ProgramData%\Qlik\Sense\Log\OdagService
  • 機能サービス: %ProgramData%\Qlik\Sense\Log\CapabilityService
  • Hybrid Deployment Service: %ProgramData%\Qlik\Sense\Log\HybridDeploymentService

    Hybrid Deployment Service の場合、appsettings.json ファイルを介していくつかの設定を変更できます。

  • ハイブリッド セットアップ コンソール: %ProgramData%\Qlik\Sense\Log\HybridSetupConsole

  • App Distribution Service: %ProgramData%\Qlik\Sense\Log\AppDistributionService

    App Distribution Service の場合、appsettings.json ファイルを介していくつかの設定を変更できます。

  • 参照元サービス: %ProgramData%\Qlik\Sense\Log\PrecedentsService

参照先: ログ

Qlik License Service

Qlik License Service は Qlik Sense Enterprise February 2019 以降のリリースに含まれており、Qlik Sense が署名付きキー ライセンスを使用してアクティブ化されるときに使用されます。Qlik License Service は、製品アクティブ化と資格管理のために、Qlik にホストされている License Back-end Service に接続します。License Back-end Service へのアクセスとライセンス情報の取得には、ポート 443 が使用されます。

Qlik Sense Enterprise on Windows マルチノード展開では、Qlik License Service がノードごとにインストールされます。Qlik License Service のステータスを管理するには、Windows マシンで実行中のサービスのリストにある、Qlik Sense Service Dispatcher を開始または停止します。

Qlik Sense サービスを稼働しているノードの展開例

Qlik Sense サービスを展開し、個別に実行することも、専用のサーバー ノード上で組み合わせて実行することもできます。

  • 完全: すべての Qlik Sense サービスを含む単一ノードの展開。
  • コンシューマー ノード: Qlik Sense アプリをエンド ユーザーに配信するノード。ここには、Qlik Sense Engine Service サービス、Qlik Sense Proxy Service、および Qlik Repository サービスが含まれます。
  • プロキシ ノード: Qlik Sense の認証、セッションの取り扱い、負荷分散を管理するノード。ここには、QRSQPS サービスが含まれます。
  • エンジン ノード: Qlik Sense の分析機能をクライアントに提供するノード。ここには、QRSQES サービスが含まれます。
  • プロキシおよびエンジン ノード: QRSQPS、および QES サービスを含む結合ノード。
  • スケジューラ-: Qlik Sense アプリのスケジュールされたリロードと、トリガーされるその他のタイプのリロードを管理するノード。ここには、QRSQSS、および QES サービスが含まれます。リロードを実行するために、QSSQESを同じノードで実行するように要求します。

サービス依存関係

このセクションでは、Qlik Sense サービスに関連する依存関係について説明します (たとえば、オペレーティング システムやその他のソフトウェアの依存関係)。

リポジトリ データベース

Qlik Sense Repository Service (QRS) は、リポジトリ データベースに接続し、QRS が実行されているノードでの Qlik Sense サービスに必要なデータを保存および取得します。 既定の Qlik Sense インストールでは、Qlik Sense Repository Service (QRS) は Qlik Sense リポジトリ データベース (QRD) サービスを使用して、リポジトリ データベースのデータの読み書きを行います。既定では、PostgreSQL データベースが使用されます。

ファイル共有

ファイル共有には、Qlik Sense アプリのためのバイナリ ファイルが保存されています。

ディレクトリ サービス

QRS および Qlik Sense Proxy Service (QPS) は、LDAP や ODBC などを使用して、設定済みのディレクトリ サービス (Microsoft Active Directory など) と通信します。

サービスの起動と再起動

ノードが起動すると、Qlik Sense サービスが自動的に起動されます。

起動時の動作

最初に Qlik Sense リポジトリ データベース (QRD) と Qlik Sense Repository Service (QRS) が起動します。

それ以外のQlik Senseサービスは、起動するとローカルのQRSに接続して構成パラメータを取得します。サービスが稼働するよう構成されていない場合、定期的にローカルの QRS がチェックされます。

手動による起動

サービスを手動で起動する必要がある場合、次の順番で起動します。

  1. Qlik Sense リポジトリ データベース (QRD)
  2. Qlik Sense Service Dispatcher (QSD)
  3. Qlik Sense Repository Service (QRS)
  4. Qlik Sense Proxy Service (QPS)、Qlik Sense Engine Service (QES)、Qlik Sense Engine Service (QSS)、および Qlik Sense Printing Service (QPR) (順番の指定なし)

起動の順番は重要です。起動の間、QRSQSD により管理される Qlik ライセンス サービスと通信可能でなければなりません。その他のサービスは、QRS に依存します。従って、QRS が開始されるときには QSD が実行中である必要があります。

このページは役に立ちましたか?

このページまたはコンテンツに、タイポ、ステップの省略、技術的エラーなどの問題が見つかった場合は、お知らせください。改善に役立たせていただきます。