Qlik Sense Enterprise on Windows の Azure への展開
Microsoft Azure 展開では、柔軟、 高性能で、簡単に 設定できる Azure クラウド インフラストラクチャに Qlik Sense Enterprise をインストールします。
Qlik Sense Enterprise を Azure に展開すると、新しいアプリケーションを簡単かつスケーラブルに素早く追加できます。Azure セキュリティとスケーラビリティのオプションに関する基本知識があればこれらの操作を実行できますが、複雑なオンプレミスでのインストールと構成の手順に従う必要はありません。 Azure を使用すると、オンプレミスの場合に必要な時間の何分の 1 かのわずかな時間で Qlik Sense インフラストラクチャを立ち上げて稼働でき、予期しない需要の変化が起きても、展開を素早く簡単にスケーリングできるようになります。
Qlik Sense を Azure に手動で展開することも、Azure Marketplace で入手可能な、Qlik Sense がプレインストール済みの仮想ハード ディスク (VHD) を使用することもできます。ただし、事前定義されたイメージには、ファイル共有が含まれていないため、単一ノードの Qlik Sense 展開しか対応できません。
Microsoft Azure クラウドの利用で得られる利点
- Qlik Sense をクラウドに素早く効果的に展開。
- シンプルで費用効率が高いので、 全体的な展開時間を短縮。
- Qlik Sense アプリケーションを素早く簡単に展開。
- Microsoft Server Message Block (SMB) 3.0 ファイル システム - このファイル システムにより、Qlik Sense ファイル共有が障害に対して非常に強くなります。AWS はこのようなファイル システムを提供していません。
- スケーラブルで信頼できる高性能クラウド プラットフォーム。
- Microsoft のセキュリティとネットワークの機能。
- 世界中の複数の地域に地理的展開を行うことで、レイテンシーが最小限に。
- 信頼できる高性能プラットフォーム。
コンポーネント
Qlik Sense を Azure クラウドに適切に展開するには、Azure 展開で使用可能なアーキテクチャとサービスに関する基本的な理解が必要です。Azure 上の Qlik Sense 展開の一部として、 次のコンポーネントが必要です。
- Azure Virtual Machine
- Azure SMB 3.0 ファイル システム ストレージ
- Azure Virtual Network
- Azure Resource Group
- Azure Resource Manager
Azure サービス
リソースの管理、Qlik Sense アプリケーションのデータ ストアとして使用できるその他の Azure サービスに関する基本的な理解も必要です。
- Azure Portal
- Azure Active Directory と Identity Management
- Azure SQL Database – クラウド上の SQL Server 2016
- Azure SQL Data Warehouse – エンタープライズ レベルのスケールアウトが可能で、超並列処理を実行する非常にスケーラブルなデータベースで、リレーショナル データと非リレーショナル データの両方を処理。
- Azure Storage – スケーラブルなクラウド ストレージ (Blob Storage、Table Storage、Azure Queues、および Azure Files)
- Azure HDInsight – Elastic MapReduce (Hadoop as Service)
Azure サービスの詳細については、Microsoft Azure の Web サイトを参照してください。
Microsoft Windows のバージョン
Azure インスタンスは、Qlik Sense インスタンスがインストール可能な Microsoft オペレーティング システムを実行している必要があります。Qlik Sense は、Azure 展開用に次の Windows オペレーティング システムに対応しています。
- Microsoft Windows Server 2016
- Microsoft Windows Server 2019
- Microsoft Windows Server 2022
Qlik Sense Enterprise
シングル ノードの Qlik Sense サーバーを Azure インスタンス上にインストールします。
Qlik Sense Enterprise の構成:
QMC を使って以下を構成します。
ライセンス
- トークン (トークンベースのライセンスのみ)
- ユーザー アクセス (トークンベースのライセンス) またはプロフェッショナル アクセス (ユーザーベースのライセンス)
- CPU コア
- セキュリティ グループ
HTTP アクセス用にプロキシ セットアップを作成します。
その他の考慮事項
Qlik Sense を初めて Azure に展開する場合は、次の点も考慮してください。
セキュリティ
Resource Manager を使って Azure のセキュリティと QMC を構成することで、Qlik Sense ですべてのセキュリティ設定と認証設定を構成します。
セキュリティの詳細については、「AWS と Azure のセキュリティ」を参照し、Qlik Sense のセキュリティの詳細については、「Qlik Sense Enterprise on Windows のセキュリティ」を参照してください。
接続性
Qlik Sense アプリケーションは、次の Azure Web サービスをデータ ストアとして使用できます。
- Azure SQL Database – クラウド上の SQL Server 2016
- Azure SQL Data Warehouse – エンタープライズ レベルのスケールアウトが可能で、超並列処理を実行する非常にスケーラブルなデータベースで、リレーショナル データと非リレーショナル データの両方を処理。
- Azure Storage – スケーラブルなクラウド ストレージ (Blob Storage、Table Storage、Azure Queues、および Azure Files)
- Azure HDInsight – Elastic MapReduce (Hadoop as Service)
Azure 展開では、次の接続メカニズムを使って、各種データ ソースに接続できます。
- ODBC 接続
- OLE DB 接続
- REST API 接続
- 特定のソースへのネイティブ コネクター
接続のシナリオ:
- Azure SQL Database と Azure SQL Data Warehouse に保存されたデータを使用する Qlik Sense インスタンス。
- ハイブリッド Qlik Sense インスタンス - Azure データ ソースに保存されたデータ、およびオンプレミスに保存されたデータを使用
接続の詳細については、「データ ソースへの接続 (英語のみ)」を参照してください。
スケーラビリティとサイズ変更
ユーザーの数、アプリケーションの数とサイズ、データ ソースの数の面で環境が拡大する状況においては、環境を正しくサイズ変更し、スケーリングする方法を理解することが重要です。次の Qlik Sense サービスにリソースを正しく割り当てることが必要です。
- エンジン サービス – QIX engine は、インメモリ Associative Data Indexing と計算を実行して、分析に対応します
- プロキシ サービス – 認証を管理し、ユーザー セッションと負荷分散を処理します
- リポジトリ サービス – Qlik Sense アプリケーションを管理し、アクセスを制御し、構成を処理します
- スケジューリング サービス – Qlik Sense アプリケーションや他のスケジュール済みタスクのリロードを管理します
- Service Dispatcher – データ ロード モデルおよび 2 人のユーザー間のチャート共有のためのデータ プロファイリング サービスを起動および管理します
スケーラビリティの詳細については、「Qlik Sense Performance Benchmark」 (Qlik Sense パフォーマンス ベンチマーク) の技術パンフレットを参照してください。