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Qlik Sense との SAML シングル サインオン (SSO) を実現するための、SAP HANA の構成

SAP HANA でアクセス権が異なるユーザーが多くいる場合でも、複数の ODBC コネクターと資格情報を作る必要はありません。代わりに、SAP HANA への シングル サインオン (SSO) ODBC コネクターを作成し、SAP HANA のセキュリティ認証を使用できます。

Qlik Sense ユーザーは、QlikSAP HANA 間で一貫して識別され認証されます。そのため、Qlik Sense ハブからアプリケーションを 閲覧するユーザーは、SAP HANA で閲覧が許可されている値や属性しか閲覧できません。これは、Qlik アプリケーションにロードされた静的データには適用されません。しかし、ユーザーが新しい接続を作成したり、データをリロードしたり、Direct Discovery を使用する場合には適用されます。

これはアプリのデザイナーやユーザーが多く存在する場合に便利です。重要なことは、ユーザーが Qlik アプリにログインして、接続文字列に対してユーザー ID を動的に渡すことで、各ユーザーが自分のデータベース ログイン情報を使ってデータソースに効率的に接続できるようにすることです。これによって、データソースに対しても、行やテーブル レベルでのセキュリティを維持することができます。

SSO を設定するには、次の操作を行います。

情報メモ手順 1~4 は SAP HANA Studio で行います。
  1. 証明書と秘密キーを生成します。
  2. SAP HANA に証明書をインストールします。
  3. SAP HANA Studio で ID プロバイダー (IdP) とユーザー マッピングを作成します。
  4. SAP HANA の構成を検証します。
  5. Qlik Sense インストールのすべてのノードに PEM ファイルを配布して Qlik Sense を構成します。すべてのノードに同じ証明書を使います。

    • 各コンピューターの証明書フォルダーに証明書と秘密キーのファイルをコピーします。初期設定では、これはC:\ProgramData\Qlik\Sense\Engine\Certificatesです。
    情報メモ証明書に Qlik.pem および Qlik_key.pem という名前が付けられていることを確認してください。
  6. SAP HANA への ODBC 接続を作成します。

    • [現在のユーザー] を選択します。

      あらゆるデータ接続の使用が SAP HANA からエンド ユーザーの資格情報を使って実行できるようになります。

    • データを選択し、マッピングされたデータベース ユーザーの権限と利用可能なデータが合致することを確認します。

C:\ProgramData\Qlik\Sense\Engine に移動し、Settings.ini を開いて、Qlik Sense の設定を有効にします。次のテーブルに、SSO 設定の選択肢を定義します。

SSO 設定
名前 初期設定 説明
SSOCertificateFolder デフォルトのエンジン フォルダ 証明書が作成されるフォルダ
SSOCertificate ”qlik.pem” 証明書ファイルの名前
SSOPrivateKey 「qlik_key.pem」

秘密キーの名前

SSOCasing 0

0: 大文字/小文字を区別

>0: 大文字

<0: 小文字

SSOExternalId 0

0: (ドメイン\ユーザー名)

1: UPN

(username@domain.com)

2: (ユーザー名)

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