変数
Qlik Sense および QlikView の変数を使用して、Qlik NPrinting レポートおよびメールをカスタマイズできます。
Qlik Sense または QlikView の変数は静的な値であり、以下の値が該当します。
- テキストの文字列
- 数
- 日付
- 評価された式の結果
式は、先頭にある等号 = で識別されます。アプリまたはドキュメントで変数を使用しているときに、変数に変更を行うと、その変数が使用されている場所すべてに適用されます。
変数には、複雑な式、ユーザー情報、または会社の詳細情報を含めることができます。たとえば、一週間の売上高を地域別に計算する変数を設定できます。今後変更する可能性のある製品名の代わりとして、変数を使用できます。ユーザー名の変数を使用すると、会社のメールをカスタマイズできます。これらの種類の変数によって、より一貫性のあるレポートとなり、メンテナンスしやすくなります。
変数を使用して、メール配布リストを作成することもできます。
Qlik NPrinting で使用される変数のベスト プラクティス
Qlik Sense および QlikView の変数は、ドル記号拡張と組み合わせて使用されることがよくあります。これを行う必要があるのは、変数を実際の変数ではなくプレースホルダーのように使用したい場合です。変数のドル記号拡張を機能させるには、その「テキスト」を変数の静的な値に置き換えます。
たとえば、Qlik Sense または QlikView に次の 2 つの変数があるとします。
- vSales (Sum(Sales) として定義)
- vSales2 (=Sum(Sales) として定義)
=$(vSales) などの式は、Qlik Sense チャートでメジャーとして使用するか、QlikView チャートで式として使用できます。Qlik エンジンでこの式を評価した場合、ドル記号拡張 $(vSales) の内容が vSales の静的な値に置き換えられます。vSales の静的な値は Sum(Sales) です。そこで、評価される最終的な式は =Sum(Sales) となります。
合計の Sum(Sales) が 1560 であるとします。=$(vSales2) などの式を書く場合、Qlik エンジンは前述のケースのようにこの式を評価し、ドル記号拡張 $(vSales2) の内容を vSales2 の静的な値に置き換えます。vSales2 の静的な値は、式で定義されている 1560 です。そこで、評価される最終的な式は 1560 となります。
つまり、ドル記号拡張がない場合、vSales は Sum(Sales) のテキストを含む変数です。
これらの式を 2 つの異なるメジャーとして Qlik Sense のチャートまたは QlikView の式に挿入した場合、以下の結果となります。
Dim | $(vSales) | $(vSales2) |
---|---|---|
A | 350 | 1560 |
B | 470 | 1560 |
C | 740 | 1560 |
ご覧のように、=$(vSales) の結果は軸の値の部分和となりますが、=$(vSales2) は合計となります。
Qlik NPrinting では常に変数の静的な値を考慮し、ドル記号拡張は考慮しません。先頭に = 記号がない変数で式を評価したい場合は、QlikView または Qlik Sense で定義を変更する必要があります。できない場合は、元の式のドル記号拡張として定義できる 2 つ目の変数を作成する必要があります。vSales3 を =$(vSales) として定義します。Qlik NPrinting Designer を使用している場合は、もう 1 つ変数を作成する必要はありません。代わりに数式を使用して元の変数を拡張できます。
エラーの処理
管理者は、メールで変数が解決されない場合の処理を設定できます。
以下を実行します。
- メイン メニューで [管理] > [設定] を選択します。
- [タスク] ボタンをクリックします。
- [メール配信エラー] で [タスクの公開が変数タグを解決できない場合] を選択します。以下のオプションから選択してください。
- そのままのタグでメールを送信
- タグを削除してメールを送信
- メールを送信しない
- [更新] をクリックします。
詳細を見る
- 計算前に変数が拡張しない (英語のみ)
- メールでのレポートの配信 (英語のみ)
- 式での変数の使用例 (Qlik Sense)
- スクリプト変数 (QlikView)