Talend Cloud 製品アーキテクチャー
Talend Cloud サービスはWebベースのインターフェイスを提供するオンラインサービスで、これを使用して、Talendソフトウェアの機能にアクセスし、インテグレーション機能のデザイン、管理、監視を行うことができます。
情報メモ注: 以下のサービスについては、お持ちのライセンスやデプロイメントに応じてご利用いただけないものもあります。
この図は、主要な部分である2つの環境、つまり顧客が管理する環境とTalend Cloud環境に分けられます。
顧客が管理する環境
顧客が管理する環境には、Webブラウザー、Talend Studio、Talend Cloud API Tester、Remote EngineまたはRemote Engine Gen2、Runtime Serverが含まれます。
- お使いのWebブラウザーから、さまざまなクラウドアプリケーションにアクセスできます。
- Talend Studioでは次の操作が可能です。
- データ統合ジョブをタスクとしてTalend Management Consoleに公開し、Webユーザーが利用できるようにして、クラウドで実行します。
- Data Preparationコンポーネントで、Talend Cloud Data Preparationの機能を活用できます。さまざまなデータセットからデータセットを作成してTalend Cloud Data Preparationにエクスポートしたり、データ統合ジョブまたはSparkジョブでプレパレーションを直接利用したりできます。
- Data Stewardshipコンポーネントでジョブを使用すれば、Talend Cloud Data Stewardshipで作成したキャンペーンからのタスクをロード、取得、削除できるようになります。
- API定義をTalend Cloud API Designerからインポートして実装し、Talend Cloud API Testerでテストします。
- オンプレミスでアーティファクト、タスク、プレパレーション、パイプラインを実行するために、Remote Engine、Remote Engine Gen2、 Talend Runtimeが使われます。
- Talend Cloud API Testerで、リクエストとシナリオを作成またはインポートし、APIをテストします。Mavenプラグインを使用してテストを自動化することもできます。
Talend Cloud環境
Talend Cloud環境には、クラウドアプリケーションとCloud Engineが含まれます。
- Talend Management Consoleでは、ロール、ユーザー、プロジェクト、ライセンスを管理します。クラウドアプリケーションの新しいユーザーを作成し、カスタムグループに割り当てます。その後、ロールを決定してユーザーに割り当てます。Talend Management Consoleは、ライセンスファイルをインポートし、Talend Studioで共同作業するプロジェクトを作成するためも使用されます。加えて、Webユーザーのデータおよびファイル転送、データ統合、および共有データソースへのアクセスを有効にできます。たとえば、アプリケーション間のデータ交換と同期を自動化する、設定済みのサンプルタスクまたはデザインタスクをインポートして使用できます。
- Talend Cloud Pipeline Designerでは、保存データや実行データの処理、エンリッチ化、変換が行われるよう、複雑なエンドツーエンドのパイプラインをデザインできます。オンプレミスではローカルのRemote Engine Gen2、またはクラウドでは組み込みのCloud Engineか仮想プライベートクラウドにインストールされているRemote Engine Gen2を使ってこれらのパイプラインを実行できます。
- Talend Cloud Data Inventoryを使えば、Talend Cloud内で管理されるデータアセットのインベントリーを管理および維持できます。データセットは、Talend Cloud Pipeline DesignerまたはTalend Cloud Data Preparationを使って収集または作成されると必ずこのインベントリーに追加されます。これらのデータセットは自動的にプロファイリングされ、Trust Scoreに関連付けられます。その後は共有され、Talend Cloudプラットフォームにいる他のユーザーが簡単に見つけることができるようになります。
- Talend Cloud Data Preparationでは、ローカルファイルやその他のソースからデータをインポートし、新しいプレパレーションを作成することでクレンジングしたりエンリッチ化したりできます。
- Talend Cloud Data Stewardshipでは、キャンペーン所有者はデータアセットを管理し、データのキュレーション、調停、検証に関する共同作業が必要な場合にデータのやり取りを整理します。
- Talend Dictionary Serviceでは、Talend Cloud Data PreparationまたはTalend Cloud Data Stewardshipで開いた場合に、データの各カラムに適用されるセマンティックカテゴリーを追加、削除、変更できます。
- Talend Cloud API Designerでは、APIをデザインしたり、既存の定義をインポートし、そのドキュメンテーションを公開してモックを作成できます。その後、OpenAPI仕様/SwaggerまたはRAMLで定義をエクスポートします。また、デザインのどのステップでもTalend Cloud API TesterでAPIをテストできます。
Cloud Engineは、クラウドでアーティファクト、タスク、プレパレーション、パイプラインを実行するために使われます。