増分ロードにより新規および更新された記録をロード
継続的に更新される、データベースからの大量のデータがアプリに含まれる場合、データ セット全体をリロードするには時間がかかります。この場合、データ ベースから新しいレコードまたは変更されたレコードをロードします。その他のデータはアプリで利用できるはずです。増分ロードでは QVD ファイルを使用し、それを可能にします。
基本手順を以下に説明します。
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データベースのソーステーブルから、新規または更新されたデータをロードします。
このプロセスには時間がかかりますが、限定されたレコード数のみをロードします。
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QVD ファイルから、アプリですでに利用可能なデータをロードします。
多数のレコードがロードされますが、このプロセスに時間はかかりません。
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新しい QVD ファイルを作成します。
これが、次回増分ロードで使用するファイルとなります。
- ロードされるテーブルごとに手順を繰り返します。
以下の例には、増分ロードを使用する場合が示されていますが、ソース データベースの構造や操作モードによっては、より複雑なソリューションが必要な場合もあります。
- 追加のみ (通常はログ ファイルに使用)
- 挿入のみ (更新または削除なし)
- 挿入および更新 (削除なし)
- 挿入、更新、および削除
QVD ファイルは、最適化と標準のどちらかのモードで読み取ることができます(使用されるモードは、オペレーションの複雑さによって Qlik Sense エンジンが自動的に選択します)。最適化モードは、標準モードの約 10 倍、普通の方法でのデータベースのロードの約 100 倍の速度です。
詳細については、「QVD ファイルでの作業」を参照してください。
追加のみ
最も単純なケースはログ ファイルです。このようなファイルではレコードが追加されるだけで、削除されることはありません。次の条件が適用されます。
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データベースは、テキスト ファイルに含まれているログ ファイル (またはレコードが挿入または削除ではなく追加される他のファイル) でなくてはなりません (ODBC、OLE DB、またはその他のデータベースはサポートされていません)。
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Qlik Sense は、以前に読み取られたレコード数を常に記録し、ファイルの末尾に追加されたレコードだけをロードします。
Buffer (Incremental) Load * From LogFile.txt (ansi, txt, delimiter is '\t', embedded labels);
挿入のみ (更新または削除なし)
単純なログ ファイル以外のデータベースにデータが存在する場合は、追加の方法は機能しません。ただし、少しの作業を追加するだけで問題を解決できます。次の条件が適用されます。
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データ ソースには、任意のデータベースを使用できます。
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Qlik Sense は、最後のスクリプト実行後にデータベースに挿入されたレコードをロードします。
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ModificationTime 項目 (または同様の項目) は、どのレコードが新しいかを Qlik Sense が認識するために必要です。
QV_Table:
SQL SELECT PrimaryKey, X, Y FROM DB_TABLE
WHERE ModificationTime >= #$(LastExecTime)#
AND ModificationTime < #$(BeginningThisExecTime)#;
Concatenate LOAD PrimaryKey, X, Y FROM File.QVD;
STORE QV_Table INTO File.QVD;
SQL WHERE 句のハッシュ記号は日付の開始と終了を定義します。ご使用中のデータベースの適正な日付構文については、データベース マニュアルを確認してください。
挿入および更新 (削除なし)
次のケースは、以前にロードされたレコード内のデータがスクリプト実行時に変更されている場合に適用可能です。次の条件が適用されます。
データ ソースには、任意のデータベースを使用できます。
Qlik Sense は、最後のスクリプト実行後にデータベースに挿入されたレコード、またはデータベースで更新されたレコードをロードします。
ModificationTime 項目 (または同様の項目) は、どのレコードが新しいかを Qlik Sense が認識するために必要です。
Qlik Sense が QVD ファイルから更新されたレコードをソートするためには、プライマリ キー項目が必要です。
このソリューションでは、QVD ファイルの読み取りは (最適化モードではなく) 標準モードで行われます。標準モードはデータベース全体をロードするよりも、かなり高速です。
QV_Table:
SQL SELECT PrimaryKey, X, Y FROM DB_TABLE
WHERE ModificationTime >= #$(LastExecTime)#;
Concatenate LOAD PrimaryKey, X, Y FROM File.QVD
WHERE NOT Exists(PrimaryKey);
STORE QV_Table INTO File.QVD;
挿入、更新、および削除
最も処理が難しいケースは、スクリプト実行時にソース データベースからレコードが実際に削除されている場合です。次の条件が適用されます。
データ ソースには、任意のデータベースを使用できます。
Qlik Sense は、最後のスクリプト実行後にデータベースに挿入されたレコード、またはデータベースで更新されたレコードをロードします。
Qlik Sense は、最後のスクリプト実行後にデータベースから削除されたレコードを削除します。
ModificationTime 項目 (または同様の項目) は、どのレコードが新しいかを Qlik Sense が認識するために必要です。
Qlik Sense が QVD ファイルから更新されたレコードをソートするためには、プライマリ キー項目が必要です。
このソリューションでは、QVD ファイルの読み取りは (最適化モードではなく) 標準モードで行われます。標準モードはデータベース全体をロードするよりも、かなり高速です。
Let ThisExecTime = Now( );
QV_Table:
SQL SELECT PrimaryKey, X, Y FROM DB_TABLE
WHERE ModificationTime >= #$(LastExecTime)#
AND ModificationTime < #$(ThisExecTime)#;
Concatenate LOAD PrimaryKey, X, Y FROM File.QVD
WHERE NOT EXISTS(PrimaryKey);
Inner Join SQL SELECT PrimaryKey FROM DB_TABLE;
If ScriptErrorCount = 0 then
STORE QV_Table INTO File.QVD;
Let LastExecTime = ThisExecTime;
End If