マッチングとサバイバーシップのプロセスの結果をステージングデータブラウザーに表示する
ステージングエリアで検証保留中のレコードが、マッチングルールが添付されているデータモデルからのものである場合、検証プロセスを開始した時に、一致がないかチェックしてゴールデンレコードに使用する値を決めるために、MDMはこのマッチングルールをレコードに適用します。これはマッチングとサバイバーシップのプロセスです。
マッチングとサバイバーシップのプロセス中に、検証保留中のレコードが最初に既存の一致グループ内でゴールデンレコードと照合してマッチングされ、ゴールデンレコードに一致しないレコードは、一致グループ内のソースレコードと照合してマッチングされます。
マッチングルールの作成とデータモデルへの添付については、『Talend Studioユーザーガイド』を参照してください。
マッチングとサバイバーシップのプロセスの結果は、[Staging Data Browser] (ステージングデータブラウザー)に表示されます。
[Match group] (一致グループ)カラムには、MDMによって一致の各グループに割り当てられた識別子が表示されます。
[Status] (ステータス)カラムには、プロセスの結果が表示されます。
ステータス |
説明 |
000 |
新規または変更されたレコード |
202 |
レコードが一致レコードのグループの一部として正しく識別されました |
203 |
レコードが一致レコードのグループの一部として正しく識別されましたが、ゴールデンレコードの信頼が低すぎるために、自動サバイバーシップは信頼できるゴールデンレコードを作成できませんでした |
204 |
レコードが一致レコードのグループの一部として正しく識別されました。このレコードは、マスターデータベースに送られるユニークな(ゴールデン)レコードです |
205 |
レコードがMDM検証フェーズに合格し、また、マスターデータベース内に存在します |
206 |
レコードが削除されました |
403 |
ユーザーデータモデルに基づく検証問題のために、レコードがMDM検証フェーズにパスしませんでした |
404 |
制約の問題のために、レコードがMDM検証フェーズにパスしませんでした |
マッチングルールで定義した条件によっては、一部のレコードが、真の一致かどうかを判定するためにデータスチュワードからの手動による介入を必要とする潜在的な一致として識別される可能性があります。
ステージング検証が次回実行されると、プロセスは関連するタスクがどう扱われたかを確認し、それに合わせてレコードのステータスを更新します。タスクが解決すると、たとえば、レコードのステータスが203から204に変わり、レコードが直ちにマスターストレージに送られます。最後に、ステータスが205または40xとなります。
レコードが削除されると(ステータス206)、属している一致グループから削除され、サバイバーシッププロセスが再び実行されます。
1つ以上のタスクを解決すると、ステージング検証を再び実行して、レコードステータスの変更を反映させる必要があります。