フェイルオーバーの処理
MDMサーバーのクラスターでは、MDMサーバーの各インスタンス(つまり、各ノード)は独立しています。そのため、特定のノードでセッションが開始されるとそのノードに残ります。つまり、そのセッションでは、同じユーザーからのHTTPリクエストは常に同じノードに送信されます。
以下のテーブルは個別のノードで障害が発生した場合の動作を示しています。
[Source] (ソース) | フェイルオーバー時 | 制限事項 |
---|---|---|
Talend MDM Web UI |
現在ライブノードで接続されているユーザーには違いはありません。 新しいユーザーは正しく接続できます。 |
障害が発生したノードで現在接続されているユーザーは、セッションから切断され、セッションの有効期限が切れると、ログインページにリダイレクトします。 |
ジョブを実行 |
ライブノードで接続されたジョブは正しく終了します。 |
tMDMConnectionコンポーネントを使用している場合、障害が発生したノードに接続しているジョブも失敗します。ただし、Talend Administration Centerが直ちにジョブを再実行し、別のノードに転送します。 tMDMConnectionコンポーネントを使用していないジョブでは1レコードのみがリジェクトされます。 |
トリガー |
イベントマネージャキューは、すべての非同期トリガーが最終的に実行されるようにします。 |
障害が発生したノードで実行されている同期トリガーも失敗します。 |
beforeSaving/beforeDeleting プロセス |
ライブノードでのプロセスはすべて正しく実行されます。 |
失敗したノードではプロセスも失敗するため、作成、アップデート、削除といったアクションがリジェクトされる原因となります。 |